2023年9月20日 (水)

広島~下関間の山陽本線直流区間で活躍した近郊形電車 その2 115系の時代

山陽本線全線電化の1964年に岡山・広島に首都圏や関西圏で活躍し、113系などへの置き換えで流れてきた80系が配置され、1972年には下関にも配置されました。しかし、1976年には岡山電車区に北関東地区から115系0番台44両が転入、同年、広島地区へも首都圏から115系が転入し、山陽本線西部で活躍する80系の置き換えが進んで行きました。岡山・広島・下関の80系の運用は1978年に終了となりました。全線電化開業から14年で80系は引退し、115系の時代となりました。

 1978年には旧形車置き換え名目で115系2000番台が投入されましたが、これは1977年に登場した1000番台の耐寒・耐雪装備を温暖な広島地区向けに簡略化し、シートピッチの拡大をメインにした番台でした。そして1982年11月のダイヤ改正で広島都市圏(広島~岩国間)のフリークエントサービス化、短編成化をモットーに115系3000番台が投入されました。

同番台は1982年11月ダイヤ改正用に4両編成6本の24両と編成短縮で捻出された111系MM'ユニットの4連化用にクハ115形15組30両が製造され、1983年6月には111系MM'ユニットの差し替え用に6ユニットが製造されました。
 モハ115-3001 - 3012
 モハ114-3001 - 3012
 クハ115-3001 - 3021・3101 - 3121

これら66両はJR西日本に承継され、モハユニットの不足分は117系の4連化で捻出されたMM'ユニットを-3500番台として組み込みました。117系由来のMM'ユニットは7編成分で、クハ115-3013,3113、3015,3115は中間にMM'115-2002、-2020を挟んだ4連(O01,O02編成)で活躍していましたが、2015年4月、5月に廃車となりました。

下関ではこれまでに115系3000番台のようなサラブレット編成以外に、種々様々な編成を見て来ました。

115-h01-071217-3 2007/12/17 下関 H-01編成

クハ111-811+モハ115-123+モハ114-109+クハ111-812

115-t01-071217 2007/12/17 下関 T-01編成

115-t02-071216-2 2007/12/16 下関 T-02編成 

MM'ユニットを先頭車化した2連で115系550番台 T-01:551 T-02:552 4編成ありました。この頃の先頭車化はオリジナル先頭車のスタイルに

115-c21-100805 2010/8/5 下関 広島更新色のC21編成
クハ115-2114+モハ115-2021+モハ114-2021+クハ115-192

115-c41-040905 2004/9/5 天神川 広島快速色のC-41編成
クハ115-3113+モハ115-307+モハ114-307+クハ115-3013  後のO-01編成

115-c41-081207 2008/12/7 下関 瀬戸内色のC-41編成
クハ115-165+モハ115-1044+モハ114-1105+クハ115-152

115-t11-121222

2012/12/22 新山口 
広島更新色になったT11編成

115-t13-100807 2010/8/7 下関 T13編成
福知山から転属後、塗装はそのままのT13編成

115-t14-121222 2012/12/22 新山口
濃黄色になったT14編成 ちなみに同編成が濃黄色に変更され出場したのは2012年10月1日でした。

9月7日11日12日の記事で紹介したように、現時点で下関総合車両所には115系3000番台(一部、3500番台を含む)4連N編成が18編成、2連T編成が4本配置されており、以前活躍していた4連L編成(2000番台、1000番台からなる編成)、O編成(O-01,O-02はクハは3000番台、モハは2000番台、O-03・O-04は2000番台と1000番台)、R編成、C編成は全車廃車となっています。

2015年3月のダイヤ改正から山陽本線徳山以東、呉線、可部線用に227系が下関総合車両所広島支所(中ヒロ)に配置され、2022年3月改正ではその運用範囲が新山口以東までとなりました。

115系2000番台と3000番台の製造時期の違いを考慮しても、下関に残された115系3000番台が終焉を迎えるのはあと1,2年ではないかと思われます。

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2023年9月12日 (火)

2023年 北九州旅行 その46 下関地区で活躍するJR西日本の115系 その3 前後非対称の2連 T編成

山陽本線、岩国~下関間には115系3000番台4連の他にクモハ115+クモハ114による2連、T編成T11~T14が活躍しています。

これらは1999年10月の舞鶴線電化開業の際にモハ114形のクモハ114形化・ワンマン運転対応で福知山運転所(当時)にR1~R5編成として転入した編成(クモハ115-6500番台)でクモハ114の運転台側は工事期間の短縮と簡素化の観点から既存の先頭車と同一の形状とすることを止め、窓や灯具の配置を踏襲しつつ種車の構体を活用した切妻形状とされ、クモヤ145などに近い外観となりました。廃車発生品を流用することで工事費の低減も図られました。尤も、クモハ115も国鉄時代の1986年頃、モハ115に運転台を取付ける改造がなされており、こちらは115系のオリジナル顔となっています。

2008年8月のダイヤ改正で223系が転入し、R2~R5編成が下関に転属となり、転属の際に高速化改造は解除され、番号が1500番台となりました。全車、N編成と同様に40N体質改善工事、都市型ワンマン対応工事は施工済みとなっています。T-11編成のみクモハ114に2個のパンタグラフが搭載されています。

115-t11-230603
115-t11-230603-2 2023/6/3 下関 T-11編成 岩国方の顔はオリジナル、下関方の顔はクモヤ145スタイル どちらも中間電動車からの改造ですが、改造時期の違いで別のスタイルに

115-t11-230603_20230911041401 2023/6/3 幡生
下関の写真では分かりにくいですが、T-11編成のクモハ114-1106のみ、パンタが2基装備されています。

115-t13-230603
115-t13-230603-2 2023/6/3 幡生 T-13編成 クモハ115-1538+クモハ114-1625 こちらはパンタは1基

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2023年9月11日 (月)

2023年 北九州旅行 その45 下関地区で活躍するJR西日本の115系 その2 117系由来のモハ115/114-3500番台組込編成

山陽本線の西の端、岩国~下関間で活躍する115系編成の話題、N-12、N-14~N-21の4両編成は両端クハ、115-30**と115-31**(**は編成番号と同じ数字)に117系の6連の4連化で捻出され、モハ115/114-3500番台に改造された中間電動車を組み込んだ編成となっており、番号は
N-14:3514、N-16:3512、N-16:3513、N-17:3513、N-18:3502、N-19:3503、N-20:3508、N-21:3509となっています。
117系原番号等の対応は
モハ117/116-17, 21, 23, 25, 27, 29, 31, 33, 35, 37, 39, 303, 315, 316→モハ115/114-3501 - 3514 でした。

ちなみに300番台はJR宝塚線に投入された際に通勤需要の増大に伴う遅延防止策として、ブレーキに応荷重装置を追加、元空気ダメ圧力を変更、 乗降扉に近い転換クロスシート3列を撤去してロングシートを設置などの改造を行った番台で元番号に300がプラスされたものです。

1153000-n18-230602

1153000-n18-230602-3
1153000-n18-230602-2 2023/6/2 下関 N-18編成

1153000-n21-230602 1153000-n21-230602-3 1153000-n21-230602-2 2023/6/2 下関 N-21編成

両編成ともに両端クハと中間電動車の側面のカーブに違いが良く分かり、側窓の角の形やパンタグラフの位置など、115系3000台で構成される編成との違いが良く分かります。

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2023年9月 7日 (木)

2023年 北九州旅行 その44 下関地区で活躍するJR西日本の115系 その1 オリジナル3000番台で構成される編成

1963年1月から1983年6月までに1921両が製造され、民営化の際しては事故廃車の2両(モハ115-34・クハ115-113)、老朽化廃車の45両、401系への改造車1両を除いた1875両がJR東日本、JR東海、JR西日本に承継された115系も、老朽化や後継形式への置き換えにより廃車が進み、2023年1月時点では275両を残すのみとなりました。

そんな中、下関総合車両所運用検修センターには1982年11月のダイヤ改正で「ひろしまシティ電車」として登場した115系3000番台の4連と1991年関西地区の117系の運用が221系の増備で縮小され、6連が4連化され、岡山地区の快速「サンライナー」、福知山線・奈良線に転用された際に余剰となった中間電動車ユニットを、山陽地区に残存した非冷房車置き換え名義で115系の中間電動車として組み込んだ(モハ115/114-3500番台)編成のN01 - 05・07-11・14・16 - 21編成の17本とクモハ115・114形の2連T編成4本の計76両が在籍し、岩国~下関間で活躍しています。

N-01~N12がオリジナル3000番台組込編成でしたが、N-12は2022年8月22日付で廃車に、N-06は2023年3月14日に幡生に回送となっています。塗装は全編成中国地域色の黄土色、30N体質改善工事施行済み、都市型ワンマン対応工事施行済みです。

115-n01-230603 115-n01-230603-3 2023/6/3 幡生 N-01編成

1153000-n10-230602 1153000-n10-230602-2 2023/6/2 下関 N-10編成 
かつては東京、関西からの下り寝台特急、夜行急行が到着し、機関車交換が行われ、駅弁などが売られたこのホームも今は到着専用ホームとなり、ここから広島方面に向かって出発する定期列車はありません。その旨、階段に表示されており、写真を撮るために階段を上ろうとすると駅員さんに声をかけられます。

1153000-n11-230602-2 1153000-n11-230602-3 2023/6/2 下関 N-11編成 オリジナルの115系3000番台中間電動車ユニットのため、パンタグラフはモハ114に装備され、モハ115側の1基が使用されています。車体の裾のカーブもクハのカーブと揃っています。

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2022年5月19日 (木)

連休中の臨時列車、連休明けの集約臨に活躍するE257系5000,5500番台 part3 ホリデー快速鎌倉

ホリデー快速鎌倉と言えば、武蔵野線から、府中本町で武蔵野南線に入り、新鶴見信号場をかすめ、鶴見駅で東海道貨物線から旅客線に入り、戸塚で横須賀線に転線し、鎌倉へ向かう列車で、運転開始は1990年だったそうです。わたしも、185系時代に乗車したことがありますが、あの時は青春18切符だけで乗車出来ました。

165-s8-030507-22003/5/7 大宮 新前橋区 S8編成他 165系モントレー色

115-m40-060422 2006/4/22 府中本町 長らくホリデー快速鎌倉にも使用された豊田電車区115系M40編成

183-om101-130503-2 2013/5/3 鶴見 宮オオOM101編成によるホリデー快速鎌倉

185-om03-150620 2015/6/20 第3鎌倉踏切 185系OM-03編成によるホリデー快速鎌倉

車両は小山電車区の115系、7連もしくは4連の併結編成が2001年冬期まで、2002年春期と夏期は新前橋区の165・169系モントレー色車、秋期は三鷹区の165・169系(三鷹色車)、2002年度冬期から2013年夏期(9月23日)までは豊田区の115系M40編成2012年秋期から2013年春期と秋期は大宮総合車両センターの183系6連、2013年冬期から2018年夏期までは大宮総合車両センターの185系6連 、2018年秋期から2021年夏期(9月26日まで)は幕張車両センターのE257系500番台が使用されました。車両がE257系500番台になった時点から全車指定席となりました。

E2575500-om52-220508

E2575500-om52-220508-32022/5/8 西国分寺 E257系5500番台 OM-52編成によるホリデー快速鎌倉

2021年10月9日からは運行区間が南越谷から吉川美南~鎌倉となり、使用車両もE257系5500番台となりました。

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2022年3月23日 (水)

通勤電車シリーズ 205系 39 東北本線・日光線用 600番台の登場 part1 東北本線 小金井~宇都宮~黒磯間

昨日の記事にあるように首都圏の205系の中で大転配の後、最も早く205系の置き換えが始まったのは京葉車両センターの京葉・外房・内房線用編成でした。

205600
ケヨ1~10編成とハエ編成2本からの205系600番台への改造

メルヒェン顔と言われた新製配置編成12本のうち、まずケヨ11、ケヨ12編成が全車両廃車となった後、おそらくケヨ1~10編成から、東北・日光線向け600番台改造案が出たのかと思います。当初は4両編成、10本改造(東北線6本、日光線4本)の計画が途中から12本に変更されたのではと思います。そのため、10本分の転属が終了した後、少し時間をおいて追加分の2本の改造が行われ、それらの原資は埼京線の編成となり、顔もメルヒェンではなく原形顔となりました。

東北本線の黒磯開業は1886年12月1日、私鉄の日本鉄道によるもので当時は奥州線と言われていました。1959年5月22日に黒磯まで直流電化されました。同年7月1日には黒磯から先、白河まで交流電化され、黒磯駅は交直流地上切り替え駅となりました。黒磯までが直流電化されたのは那須御用邸まで直通列車を運転する必要からだったと言われています。電化開業以来、小金井から黒磯までの運転は宇都宮運転所、小山電車区、新前橋電車区の80系、115系、107系、211系が担当し、115系引退後はE231系、E233系も担当して来ましたが、2013年8月24日から205系600番台が投入され、211系の運用がなくなりました。

115300-y377-030517-2 2003/5/17 矢板~野崎間 115系300番台 Y377編成

107-n1-030419-2 2003/4/9 黒磯 107系0番台 N1編成 


107-r1-060312 2006/3/12 黒磯 107系 100番台 R1編成

211-a01-060805 2006/8/5 黒磯 211系3000番台 A01編成

205600-y1-170303 2017/3/3 宇都宮 駅横の電留線で休む205系600番台 カラーは東北線用の湘南色と日光線用のクリーム・ゴールド・ルビーブラウンの2種類が用意されました。

205系600番台改造に当たっては
・パンタグラフのシングルアーム化
・帯色の変更
・車椅子対応のトイレ設置
・車椅子スペースの設置
・運行番号表示器のLED化
・側扉の半自動化対応ボタンの設置
・ドアチャイムの追加  
運転関係では
・抑速ブレーキと耐雪ブレーキの追加
・増粘着材噴射装置(セラジェット)の設置
・霜取り用パンタグラフの設置
・ヒーターの増強 が行われました。

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2021年5月 5日 (水)

2021年春、再び信州へ しなの鉄道と小海線の旅 7 戸倉車両基地

戸倉駅にしなの鉄道の車両基地が併設されていますが、車両基地としての使用はしなの鉄道移管後からだそうです。

Dsc02838

2021/4/3 納入間もない、SR1系一般形S204編成 パンタの上げ下げ、ドアの開閉などの試験が行われていました。

Dsc02830 湘南色のS3編成

Dsc02829_20210504135701 標準色のS21編成 

Dsc02835 本線を渡って、反対側の留置線への入れ替えも行われていました。S1編成

Dsc02831 本線を挟んで反対側の屋根付きの留置線にはSR1系ライナー形S103編成が



Dsc02849

Dsc02855駅前通りから長野方の踏切を渡り、採石場の方に向かうと駅裏側から基地を眺めることが出来ます。二代目長野色のS15編成

Dsc02848_20210504140701

戸倉駅の東側には山が迫っており、山の中腹には戸倉宿キティパークがあり、ちょうど桜が満開でした。

201228-5

2020/12/28 ちょうどこの景色は篠ノ井線の姨捨駅から見える景色の一部(右隅)でもあります。

Dsc02852_20210504140501 本線に対して約30度の方向で採石場への引き込み線が伸びており、現在はしなの鉄道車両の留置線となっていました。S22編成

戸倉駅から戸倉砕石工業株式会社砕石場へ向かう引き込み線があり、国鉄、JR時代は貨物線として利用されていました。しなの鉄道への移管後は貨物輸送が廃止され、引き込み線は車両留置線となりました。一方で採石場は現在も営業を続けています。

Dsc02878 駅の周りを1周して、小諸へ引き返しました。
帰り際には初代長野塗色のS7編成とも遭遇しました。

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2021年4月 9日 (金)

2018年晩夏 長野県内の保存蒸機を見て歩く旅 106  JR東日本・しなの鉄道 軽井沢駅

2018年晩夏の旅もしなの鉄道の東の端、軽井沢駅までやってきました。この駅は1997年10月1日の北陸新幹線長野開業で信越本線軽井沢~篠ノ井間は経営分離され、しなの鉄道線となり、横川~軽井沢間が廃止されました。それまでの途中駅がしなの鉄道の起点駅となり、新幹線との接続駅となり、大きく様変わりしました。北陸新幹線の開業前は信濃追分までが高崎支社の管内でしたが、開業後は長野支社管内となりました。

Dsc05956 2018/9/2 しなの鉄道軽井沢駅 駅名標

Dsc05961_20210408153301 国鉄・新幹線開業前のJR東日本時代の駅名標も見ることができます。

Dsc05955 しなの鉄道の列車の発着風景、島式ホーム2線方式です。

高崎~横川間は1885年10月15日に官営鉄道により開業、横川~軽井沢間の碓氷峠は直線距離でわずか10kmであるものの、高低差(標高差)が552mあり、鉄道敷設は難工事が予想されました。そこで暫定的に後に国道18号と命名される道路上に線路を敷設し、馬車鉄道で結ぶこととしました。こうして1888年9月5日、線路の敷設が完了し、営業が始められました。途中駅は横川 - 坂本 - 碓氷橋 - 熊ノ平 - 中尾橋 - 軽井沢で碓氷橋、中尾橋両所で馬の継替えを行い、運行本数は日4往復、所要時間は約2時間半でした。一方、直江津から南下してきた路線が軽井沢駅まで到達したのが1888年12月1日のことでした。

1890年には碓氷線の建設が決定し、1893年4月1日にアプト式の官営鉄道線が開通し,馬車鉄道は僅か5年で廃線となり、資材一切は群馬鉄道馬車に売却されました。当初は非電化でしたが、1912年5月11日、直流600V,第三軌条方式で電化されました。我が国の幹線電化1号でした。

軽井沢以西の信越本線は長らく非電化でしたが、1963年6月21日に長野駅までの間が電化、同年7月15日、横川~軽井沢間は新線に切り替えられ、アプト式から直流1500V電化、EF63重連による粘着運転方式となりました。同年9月30日、アプト式区間は廃止されました。

Dsc05969
Dsc05970
Dsc05978
北陸新幹線開業で駅舎も全面改築され、橋上駅となりました。旧駅舎は解体されましたが、新駅舎開業後、明治期の姿を復元した(旧)軽井沢駅舎記念館が建てられ,2017年より、改札口や出札窓口を新設し,駅舎として機能するようになりました。

Dsc05971 現在の駅舎

Dsc05988

Dsc05987 北陸新幹線改札口 東京からだと最速1時間5分で軽井沢に到着します。かつての信越本線時代とは隔世の感があります。

Ef63-24 撮影年代不詳 横川方から見た軽井沢駅 189系「あさま」に併結されるEF63重連

Dsc05984 駅舎からみた横川方面の線路、完全に分断されています。Dsc05992 長野方面 新幹線ホームができて在来線のスペースが約半分になっています。

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2021年4月 7日 (水)

2018年晩夏 長野県内の保存蒸機を見て歩く旅 104  しなの鉄道 御代田駅

小諸駅から再びしなの鉄道線に乗車、次に下車したのは御代田駅でした。この駅も先日の記事にあるように1888年12月1日官設鉄道の上田~軽井沢間の延伸で開業しました。

Dsc05950 2018/9/2 駅名標

Dsc05920 標高820.43mは筑波山の御幸ヶ原800m(男体山、女体山の間の按点)よりも高い高さです。

Dsc05921
御代田町は浅間山の南麓に広がり、高原であるため年間を通じて涼しく,降水量も比較的少ないため、高原野菜(レタス、白菜、キャベツ)の栽培が盛んであり、精密機械工業や食品加工,製造業が盛んな町です。

Dsc05944 駅舎

Dsc05947 改札口

Dsc05952115系S11編成 コカコーララッピング

江戸時代、御代田には江戸板橋宿から数えて21番目の宿場町「小田井宿」がありました。軽井沢の追分宿と佐久の岩村田宿のちょうど中間の宿で旅籠は5軒ほどの小さな宿場街でした。参勤交代などでは大名は追分宿に宿をとり、小田井宿には姫君などの女性が休泊したことから「姫の宿」と言われたそうです。1861年(文久元年)、皇女和宮が14代将軍徳川家茂に降嫁する際に立ち寄った記録があります。毎年8月15日には和宮が宿に立ち寄った際に給仕した少年が童子の人形を拝領したと伝えられていることを再現した小田井宿まつりが開かれています。

ちなみに御代田の東隣の駅は信濃追分で北国街道と中山道の分岐点(追分)からこの名がつけられ、分去れの碑が残っています。北国街道は追分から35里で北陸道髙田に至り,信州を横断しており、善光寺参拝の信仰の道でもありました。一方、中山道は江戸日本橋から129里で京都参上大橋に至る五街道のひとつで宿場は69箇所ありました。御代田の一里塚は小田井宿から追分宿へ半里(2km)ほど進んだ場所にあり、保存状態も良く長野県の史跡に指定されています。

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2021年4月 5日 (月)

2018年晩夏 長野県内の保存蒸機を見て歩く旅 102 JR東日本・しなの鉄道  小諸駅と小諸城址懐古園

上田に戻り、しなの鉄道に乗車、再び軽井沢を目指します。上田~小諸間は以外と近く乗車時間は約20分です。

Dsc05892-2 2018/9/2 駅名標

小諸駅は1888年12月1日官設鉄道の上田~軽井沢間の延伸開業の際に田中駅・御代田駅・軽井沢駅と同時に開業しました。現在の小海線にあたる佐久鉄道が開業したのは1915年8月8日でした。1926年12月1日、小諸町から北佐久郡川辺村を経て,北御牧村島川原に至る布引電気鉄道(軌間1067mmDC600V)の路線が開業しましたが、経営不振が続き,8年後の1934年9月11日に休業、1936年10月28日に廃止されました。

Dsc05898 出発を待つ長野方面列車 115系S3編成 しなの鉄道の上下線の列車停止位置はズレています。

Dsc05902 小海線列車 キハ110系 国鉄時代は信越本線と小海線のレールは繋がっていたそうですが、今は分断されています。

小諸駅は信越本線時代は特急「あさま」全列車が停車する長野県東部の拠点駅でした。しかし、北陸新幹線は小諸駅を通らず,東京から乗り換え無しで小諸に至る公共交通機関は高速バスのみとなりました。北陸新幹線は当初、運輸省などによるとミニ新幹線規格での整備が構想されていましたが、1989年政府・与党がフル規格着工を決定し,建設が決まりました。

Dsc05900 駅舎

Dsc05899 駅舎内部の様子 駅舎や内部の様子を見ても新幹線の駅となった軽井沢、上田,長野とはだいぶ違う印象を持ちます。

Dsc05901 小諸城址を整備した懐古園 小諸城三の門

Dsc05903-3

小諸は大井光忠が築城、豊臣秀吉配下の仙石秀久が改修・整備した小諸城(別名:酔月城、白鶴城、鍋蓋城)を中心とする城下町であり、小諸城は日本で唯一城郭部が城下町よりも低い位置に存在する穴城となっています。火山灰土が浸食されて形成された田切地形を天然の堀として利用した難攻不落の要塞としても有名でした。

懐古園内には小諸市動物園、児童遊園地、洋画家の小山敬三美術館、かつては火山博物館だった郷土博物館、藤村記念館、懐古神社、徴古館があり、園に隣接して小諸寅さん記念館、鹿嶋神社、小諸義塾記念館などの施設があります。

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