2022年5月19日 (木)

連休中の臨時列車、連休明けの集約臨に活躍するE257系5000,5500番台 part3 ホリデー快速鎌倉

ホリデー快速鎌倉と言えば、武蔵野線から、府中本町で武蔵野南線に入り、新鶴見信号場をかすめ、鶴見駅で東海道貨物線から旅客線に入り、戸塚で横須賀線に転線し、鎌倉へ向かう列車で、運転開始は1990年だったそうです。わたしも、185系時代に乗車したことがありますが、あの時は青春18切符だけで乗車出来ました。

165-s8-030507-22003/5/7 大宮 新前橋区 S8編成他 165系モントレー色

115-m40-060422 2006/4/22 府中本町 長らくホリデー快速鎌倉にも使用された豊田電車区115系M40編成

183-om101-130503-2 2013/5/3 鶴見 宮オオOM101編成によるホリデー快速鎌倉

185-om03-150620 2015/6/20 第3鎌倉踏切 185系OM-03編成によるホリデー快速鎌倉

車両は小山電車区の115系、7連もしくは4連の併結編成が2001年冬期まで、2002年春期と夏期は新前橋区の165・169系モントレー色車、秋期は三鷹区の165・169系(三鷹色車)、2002年度冬期から2013年夏期(9月23日)までは豊田区の115系M40編成2012年秋期から2013年春期と秋期は大宮総合車両センターの183系6連、2013年冬期から2018年夏期までは大宮総合車両センターの185系6連 、2018年秋期から2021年夏期(9月26日まで)は幕張車両センターのE257系500番台が使用されました。車両がE257系500番台になった時点から全車指定席となりました。

E2575500-om52-220508

E2575500-om52-220508-32022/5/8 西国分寺 E257系5500番台 OM-52編成によるホリデー快速鎌倉

2021年10月9日からは運行区間が南越谷から吉川美南~鎌倉となり、使用車両もE257系5500番台となりました。

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2022年3月23日 (水)

通勤電車シリーズ 205系 39 東北本線・日光線用 600番台の登場 part1 東北本線 小金井~宇都宮~黒磯間

昨日の記事にあるように首都圏の205系の中で大転配の後、最も早く205系の置き換えが始まったのは京葉車両センターの京葉・外房・内房線用編成でした。

205600
ケヨ1~10編成とハエ編成2本からの205系600番台への改造

メルヒェン顔と言われた新製配置編成12本のうち、まずケヨ11、ケヨ12編成が全車両廃車となった後、おそらくケヨ1~10編成から、東北・日光線向け600番台改造案が出たのかと思います。当初は4両編成、10本改造(東北線6本、日光線4本)の計画が途中から12本に変更されたのではと思います。そのため、10本分の転属が終了した後、少し時間をおいて追加分の2本の改造が行われ、それらの原資は埼京線の編成となり、顔もメルヒェンではなく原形顔となりました。

東北本線の黒磯開業は1886年12月1日、私鉄の日本鉄道によるもので当時は奥州線と言われていました。1959年5月22日に黒磯まで直流電化されました。同年7月1日には黒磯から先、白河まで交流電化され、黒磯駅は交直流地上切り替え駅となりました。黒磯までが直流電化されたのは那須御用邸まで直通列車を運転する必要からだったと言われています。電化開業以来、小金井から黒磯までの運転は宇都宮運転所、小山電車区、新前橋電車区の80系、115系、107系、211系が担当し、115系引退後はE231系、E233系も担当して来ましたが、2013年8月24日から205系600番台が投入され、211系の運用がなくなりました。

115300-y377-030517-2 2003/5/17 矢板~野崎間 115系300番台 Y377編成

107-n1-030419-2 2003/4/9 黒磯 107系0番台 N1編成 


107-r1-060312 2006/3/12 黒磯 107系 100番台 R1編成

211-a01-060805 2006/8/5 黒磯 211系3000番台 A01編成

205600-y1-170303 2017/3/3 宇都宮 駅横の電留線で休む205系600番台 カラーは東北線用の湘南色と日光線用のクリーム・ゴールド・ルビーブラウンの2種類が用意されました。

205系600番台改造に当たっては
・パンタグラフのシングルアーム化
・帯色の変更
・車椅子対応のトイレ設置
・車椅子スペースの設置
・運行番号表示器のLED化
・側扉の半自動化対応ボタンの設置
・ドアチャイムの追加  
運転関係では
・抑速ブレーキと耐雪ブレーキの追加
・増粘着材噴射装置(セラジェット)の設置
・霜取り用パンタグラフの設置
・ヒーターの増強 が行われました。

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2021年5月 5日 (水)

2021年春、再び信州へ しなの鉄道と小海線の旅 7 戸倉車両基地

戸倉駅にしなの鉄道の車両基地が併設されていますが、車両基地としての使用はしなの鉄道移管後からだそうです。

Dsc02838

2021/4/3 納入間もない、SR1系一般形S204編成 パンタの上げ下げ、ドアの開閉などの試験が行われていました。

Dsc02830 湘南色のS3編成

Dsc02829_20210504135701 標準色のS21編成 

Dsc02835 本線を渡って、反対側の留置線への入れ替えも行われていました。S1編成

Dsc02831 本線を挟んで反対側の屋根付きの留置線にはSR1系ライナー形S103編成が



Dsc02849

Dsc02855駅前通りから長野方の踏切を渡り、採石場の方に向かうと駅裏側から基地を眺めることが出来ます。二代目長野色のS15編成

Dsc02848_20210504140701

戸倉駅の東側には山が迫っており、山の中腹には戸倉宿キティパークがあり、ちょうど桜が満開でした。

201228-5

2020/12/28 ちょうどこの景色は篠ノ井線の姨捨駅から見える景色の一部(右隅)でもあります。

Dsc02852_20210504140501 本線に対して約30度の方向で採石場への引き込み線が伸びており、現在はしなの鉄道車両の留置線となっていました。S22編成

戸倉駅から戸倉砕石工業株式会社砕石場へ向かう引き込み線があり、国鉄、JR時代は貨物線として利用されていました。しなの鉄道への移管後は貨物輸送が廃止され、引き込み線は車両留置線となりました。一方で採石場は現在も営業を続けています。

Dsc02878 駅の周りを1周して、小諸へ引き返しました。
帰り際には初代長野塗色のS7編成とも遭遇しました。

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2021年4月 9日 (金)

2018年晩夏 長野県内の保存蒸機を見て歩く旅 106  JR東日本・しなの鉄道 軽井沢駅

2018年晩夏の旅もしなの鉄道の東の端、軽井沢駅までやってきました。この駅は1997年10月1日の北陸新幹線長野開業で信越本線軽井沢~篠ノ井間は経営分離され、しなの鉄道線となり、横川~軽井沢間が廃止されました。それまでの途中駅がしなの鉄道の起点駅となり、新幹線との接続駅となり、大きく様変わりしました。北陸新幹線の開業前は信濃追分までが高崎支社の管内でしたが、開業後は長野支社管内となりました。

Dsc05956 2018/9/2 しなの鉄道軽井沢駅 駅名標

Dsc05961_20210408153301 国鉄・新幹線開業前のJR東日本時代の駅名標も見ることができます。

Dsc05955 しなの鉄道の列車の発着風景、島式ホーム2線方式です。

高崎~横川間は1885年10月15日に官営鉄道により開業、横川~軽井沢間の碓氷峠は直線距離でわずか10kmであるものの、高低差(標高差)が552mあり、鉄道敷設は難工事が予想されました。そこで暫定的に後に国道18号と命名される道路上に線路を敷設し、馬車鉄道で結ぶこととしました。こうして1888年9月5日、線路の敷設が完了し、営業が始められました。途中駅は横川 - 坂本 - 碓氷橋 - 熊ノ平 - 中尾橋 - 軽井沢で碓氷橋、中尾橋両所で馬の継替えを行い、運行本数は日4往復、所要時間は約2時間半でした。一方、直江津から南下してきた路線が軽井沢駅まで到達したのが1888年12月1日のことでした。

1890年には碓氷線の建設が決定し、1893年4月1日にアプト式の官営鉄道線が開通し,馬車鉄道は僅か5年で廃線となり、資材一切は群馬鉄道馬車に売却されました。当初は非電化でしたが、1912年5月11日、直流600V,第三軌条方式で電化されました。我が国の幹線電化1号でした。

軽井沢以西の信越本線は長らく非電化でしたが、1963年6月21日に長野駅までの間が電化、同年7月15日、横川~軽井沢間は新線に切り替えられ、アプト式から直流1500V電化、EF63重連による粘着運転方式となりました。同年9月30日、アプト式区間は廃止されました。

Dsc05969
Dsc05970
Dsc05978
北陸新幹線開業で駅舎も全面改築され、橋上駅となりました。旧駅舎は解体されましたが、新駅舎開業後、明治期の姿を復元した(旧)軽井沢駅舎記念館が建てられ,2017年より、改札口や出札窓口を新設し,駅舎として機能するようになりました。

Dsc05971 現在の駅舎

Dsc05988

Dsc05987 北陸新幹線改札口 東京からだと最速1時間5分で軽井沢に到着します。かつての信越本線時代とは隔世の感があります。

Ef63-24 撮影年代不詳 横川方から見た軽井沢駅 189系「あさま」に併結されるEF63重連

Dsc05984 駅舎からみた横川方面の線路、完全に分断されています。Dsc05992 長野方面 新幹線ホームができて在来線のスペースが約半分になっています。

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2021年4月 7日 (水)

2018年晩夏 長野県内の保存蒸機を見て歩く旅 104  しなの鉄道 御代田駅

小諸駅から再びしなの鉄道線に乗車、次に下車したのは御代田駅でした。この駅も先日の記事にあるように1888年12月1日官設鉄道の上田~軽井沢間の延伸で開業しました。

Dsc05950 2018/9/2 駅名標

Dsc05920 標高820.43mは筑波山の御幸ヶ原800m(男体山、女体山の間の按点)よりも高い高さです。

Dsc05921
御代田町は浅間山の南麓に広がり、高原であるため年間を通じて涼しく,降水量も比較的少ないため、高原野菜(レタス、白菜、キャベツ)の栽培が盛んであり、精密機械工業や食品加工,製造業が盛んな町です。

Dsc05944 駅舎

Dsc05947 改札口

Dsc05952115系S11編成 コカコーララッピング

江戸時代、御代田には江戸板橋宿から数えて21番目の宿場町「小田井宿」がありました。軽井沢の追分宿と佐久の岩村田宿のちょうど中間の宿で旅籠は5軒ほどの小さな宿場街でした。参勤交代などでは大名は追分宿に宿をとり、小田井宿には姫君などの女性が休泊したことから「姫の宿」と言われたそうです。1861年(文久元年)、皇女和宮が14代将軍徳川家茂に降嫁する際に立ち寄った記録があります。毎年8月15日には和宮が宿に立ち寄った際に給仕した少年が童子の人形を拝領したと伝えられていることを再現した小田井宿まつりが開かれています。

ちなみに御代田の東隣の駅は信濃追分で北国街道と中山道の分岐点(追分)からこの名がつけられ、分去れの碑が残っています。北国街道は追分から35里で北陸道髙田に至り,信州を横断しており、善光寺参拝の信仰の道でもありました。一方、中山道は江戸日本橋から129里で京都参上大橋に至る五街道のひとつで宿場は69箇所ありました。御代田の一里塚は小田井宿から追分宿へ半里(2km)ほど進んだ場所にあり、保存状態も良く長野県の史跡に指定されています。

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2021年4月 5日 (月)

2018年晩夏 長野県内の保存蒸機を見て歩く旅 102 JR東日本・しなの鉄道  小諸駅と小諸城址懐古園

上田に戻り、しなの鉄道に乗車、再び軽井沢を目指します。上田~小諸間は以外と近く乗車時間は約20分です。

Dsc05892-2 2018/9/2 駅名標

小諸駅は1888年12月1日官設鉄道の上田~軽井沢間の延伸開業の際に田中駅・御代田駅・軽井沢駅と同時に開業しました。現在の小海線にあたる佐久鉄道が開業したのは1915年8月8日でした。1926年12月1日、小諸町から北佐久郡川辺村を経て,北御牧村島川原に至る布引電気鉄道(軌間1067mmDC600V)の路線が開業しましたが、経営不振が続き,8年後の1934年9月11日に休業、1936年10月28日に廃止されました。

Dsc05898 出発を待つ長野方面列車 115系S3編成 しなの鉄道の上下線の列車停止位置はズレています。

Dsc05902 小海線列車 キハ110系 国鉄時代は信越本線と小海線のレールは繋がっていたそうですが、今は分断されています。

小諸駅は信越本線時代は特急「あさま」全列車が停車する長野県東部の拠点駅でした。しかし、北陸新幹線は小諸駅を通らず,東京から乗り換え無しで小諸に至る公共交通機関は高速バスのみとなりました。北陸新幹線は当初、運輸省などによるとミニ新幹線規格での整備が構想されていましたが、1989年政府・与党がフル規格着工を決定し,建設が決まりました。

Dsc05900 駅舎

Dsc05899 駅舎内部の様子 駅舎や内部の様子を見ても新幹線の駅となった軽井沢、上田,長野とはだいぶ違う印象を持ちます。

Dsc05901 小諸城址を整備した懐古園 小諸城三の門

Dsc05903-3

小諸は大井光忠が築城、豊臣秀吉配下の仙石秀久が改修・整備した小諸城(別名:酔月城、白鶴城、鍋蓋城)を中心とする城下町であり、小諸城は日本で唯一城郭部が城下町よりも低い位置に存在する穴城となっています。火山灰土が浸食されて形成された田切地形を天然の堀として利用した難攻不落の要塞としても有名でした。

懐古園内には小諸市動物園、児童遊園地、洋画家の小山敬三美術館、かつては火山博物館だった郷土博物館、藤村記念館、懐古神社、徴古館があり、園に隣接して小諸寅さん記念館、鹿嶋神社、小諸義塾記念館などの施設があります。

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2021年1月27日 (水)

2018年晩夏 長野県内の保存蒸機を見て歩く旅 79  横須賀色の電車達 その4 豊田電車区配置の横須賀色電車 新性能編

1986年11月1日、国鉄最後のダイヤ改正で、三鷹電車区に配置されていた横須賀色の115系は豊田電車区に移動しました。

198611
1986/11 豊田電車区の115系 編成表

1986年11月の改正で豊田区に転属した115系はこのように編成が組み替えられました。中央東線の特徴的は3連2組にサハ2両を挟んだ8連はなくなり、貫通タイプの6連と3連2組の6連となり、これらは新宿~松本間に、12編成以降の3連編成は冷房編成と非冷房編成があり、運用範囲は立川・高尾~河口湖・小淵沢となりました。
9、30編成の1000番台車(サハ115-1027、クモハ115-1065+モハ114-1159、クハ115-1208)は三鷹区新製配置、モハ115-1102+モハ114-1174は新前橋区新製配置車輛です。

編成の構成は時間経過とともに変化して行き1993年の編成表ではM1~M8(除くM6i)が6連でMcM'TMM'T’cタイプ、M6はTcMM'MM'T'cタイプ、M9は3連ⅹ2タイプとなりました。M10~M31が3連となりました。1993年12月のダイヤ改正で新宿乗り入れがなくなりました。

1997年にはM1~M8が6連でMcM'TMM'T’cタイプ、M9~M13が3連ⅹ2タイプ、M31~M44までが3連となりました。

115-m1-070329-3
2007/3/29 東山梨 M1編成 クモハ115-304+モハ114-332+クハ115-354

115-m12-141206
2014/12/6 四方津 最晩年、3+3の6れんで活躍するM12編成他

2002年には基本番台は消滅しM1~M12まですべて3連となりました。M7,8,9,11は非リニューアル、他はリニューアル済み編成となっていました。2000年12月の改正で長野までの広域運用がなくなり、中央本線立川~小淵沢間、富士急行線河口湖までの運用を担当するようになりました。

115-m40-050129
2005/1/29 西浦和 むさしの号として活躍するM40編成

115-m40-120818 2012/8/18 ホリデー快速として活躍するM40編成

そんな中、異彩を放ったのがM40編成でした。McM'TMM'T’cタイプでモハ114-374には霜取り用パンタが装備されていました。

2014年12月7日以降、長野総合車両センターの211系に運用を譲り、離脱しました。


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2021年1月26日 (火)

2018年晩夏 長野県内の保存蒸機を見て歩く旅 78  横須賀色の電車達 その3 三鷹電車区配置の横須賀色電車 新性能編

再び、横須賀色電車の話題です。

1150-000000-edit 撮影年代不詳 八王子

1150-000000-edit_20210125152501 撮影年代不詳 新宿

1966年の中央東線・篠ノ井線の松本電化ダイヤ改正(1965年5月20日に塩尻~南松本まで電化)で三鷹電車区に既存の客車列車(EF13EF64牽引の)や70系置き換え用として115系が投入されました。1968年からはローカル列車運用のみならず急行「かいじ」「かわぐち」にも投入されました。「かいじ」運用では1970年から2年間、サロ165形が連結されており、新前橋電車区のサロ165-14,15がジャンパ連結器を変更し、三鷹電車区に貸し出され、14は横須賀色に変更、15は湘南色のまま使用されました。

197904_20210125143801 
1979/4/1 三鷹電車区 115系およびクモニ83形荷物電車 編成表

115-800503
1980/5/3 松本

115-820101 1982/1/1 三鷹電車区

1975年3月のダイヤ改正では300番台、新製冷房車が投入され、一部残されていた客車列車、70系電車を置き換えました。70系は呉線に転用されました。1984年2月、1985年3月のダイヤ改正では編成短縮化で不足する制御車を補うため、サハ115の基本番台がクハに改造され各地に転出、1986年11月のダイヤ改正で豊田区に移管され三鷹区の配置はなくなりました。

1150
三鷹区配置のサハ115に運転台取り付け工事

115系基本番台の履歴データによると
Mc+M' 1,801~17,817 全17ユニット
T'c 175~190 全228両
T 1~10 13~16 23,24 全37両   が三鷹区新製配置ですので、1979年4月時点では新製配置された基本番台は全て三鷹区に配置されています。サハ115の運転台取り付け改造は1983年11月から1985年3月にかけて行われクハ115-607~-619に改造・改番されました。クハ115-612はさらにクハ401-901に改造されました。
ちなみにクハ115-601~606は1983年クハ111形300番台を115系に編入したもので主幹制御器をMC22からMC53へ、戸閉機器をTK8Aに変更したものでした。1994年にJR西日本で余剰となった113系5400番台から3両、115系化されましたが、こちらは620~622と付番されました。

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2021年1月20日 (水)

2018年晩夏 長野県内の保存蒸機を見て歩く旅 75 しなの鉄道の115系 横須賀色

しなの鉄道の115系、色物シリーズ、今回はS16編成S26編成が纏っている横須賀色です。

115-s16-180831 2018/8/31 長野 S16編成

1月8日の記事でも紹介しましたが、横須賀線を走る車両はクリーム色と青色の塗り分けになっています。この塗色が採用された経緯は1940年に開催される予定だった東京オリンピック(戦争により中止)のイメージカラーを転用し、当時の国鉄副技師長のコメントにあるように「海に近い地域を走るので砂浜のクリーム色と海の青」を意味してのものだったようです。

この色、当初はクリーム色1号と青2号の組み合わせで、1949年12月のモハ32028の塗装試験(前面と右側は窓回りと扉がクリーム色に幕板・腰板を藤色、左側は窓回りと扉が橙色で幕板・腰板を薄緑、連結面は本来のぶどう色1号で窓回りが左が黄色で右が灰色となり、「お化け塗装」と言われたそうです)が始まりとのことで、1950年1月頃登場した更新修繕車から続々塗り替えられ、1962年の外部塗色標準化でクリーム1号と青15号の組み合わせに変更されたそうです。この更新修繕は東海道線区間で平行する湘南電車に80系が投入されるにあたり、横須賀線電車の格差を是正するために緊急に整備されたもので、元々二等車で比較的状態が良かったサロ45形は塗色変更のみに留められましたが、それ以外の車両は外部塗装を剥離、横須賀色に変更、内装の木部の洗浄、ニスの塗り直し、座席の復旧整備、鋼板製プレスドアへの変更等が実施されました。

以来、32系に続き、40系、42系(モハユニ44形)、50系(サハ75形)、51系(モハユニ61形)、52系(サハ48形)、70系、80系(サロ85形)、111系・113系E217 系E235系がこの塗装(帯色)を纏っています。

現在、E235系1000番台への置き換えが進行中のE217系からはステンレス製車体に窓上、窓下に横須賀色の帯を纏うスタイルとなりましたが、デビュー時は従来と同じクリーム1号と青15号でしたが、更新車では青色が明るい色調の青20号に変更となりました。E235系1000番台もE217系の更新車と同じクリーム1号と青20号の組み合わせとなっています。

Dsc00585_20210119185001

Dsc005932020/12/28 長野 湘南色と横須賀色が並ぶ光景は湘南横須賀分離前の東海道線を彷彿させます。

S16編成はクモハ115-1072+モハ114-1170+クハ115-1215から構成されており、1980年3月4日、日立製作所で竣工しています。新製配置は松本運転所でした。1986年の編成表ではR10編成1993年の編成表ではR8編成で、1993年2月10日に初代長野色に塗装変更されています。2002年の編成表では長野総合車両所に転属しており、同所のN1編成となっています。1999年3月29日に大宮でリニューアル改造を受けており、2002年3月29日にはパンタグラフがシングルアームに変更されています。2007年12月18日に長野工場でATS-P取り付け工事、2010年7月7日、EB装置取り付け工事が施工され、2015年3月にJR東日本からしなの鉄道に譲渡されました。2017年7月16日に、横須賀色に塗装変更されました。

115-s26-180902 2018/9/2 小諸 S26編成

S26編成はクモハ115-1076+クモハ114-1512から構成され、改造前はモハ114-1182でした。1981年6月19日、川崎重工で竣工、新製配置は北松本で、O4編成としてR編成への増結用編成でした。1988年2月17日、長野工場で改造を受け、先頭車化、引き続きO4編成で1991年4月22日、初代長野色に塗色変更、1994年5月18日に二代目長野色に塗色変更、2002年の編成表では長野総合車両所のN53編成に、2001年3月11日、トイレの設置、2002年12月17日、パンタグラフのシングルアーム化、2008年3月27日,ATS-P取り付け工事、2008年8月8日、EB装置取り付け工事が施工されました。2013年3月にしなの鉄道に譲渡、2015年9月19日、しなの鉄道色に塗装変更、そして2018年10月12日に横須賀色になりました。

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2021年1月18日 (月)

2018年晩夏 長野県内の保存蒸機を見て歩く旅 74 しなの鉄道の115系 二代目長野色

しなの鉄道の115系、色物シリーズ、今回はS15編成が纏っている二代目長野色(フォギーグレー+アルパインブルー+リフレッシュグリーン)
です。
この塗色は1998年の長野オリンピック以来、2015年10月の定期運用終了まで続きました。

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2018/9/2   上田 S15編成 快速列車は現行ダイヤでは下り7本、上り6本運転されており、停車駅は軽井沢、中軽井沢、(信濃追分)、(御代田)、小諸、(田中)、(大屋)、上田、(坂城)、(戸倉)、(屋代)、(篠ノ井)、(川中島)、長野,(北しなの線内各駅),豊野、牟礼,黒姫、妙高高原()は列車によっては通過となっています。

S15編成はクモハ115-1015+モハ114-1020+クハ115-1014から構成され、1978年2月23日、東急車輛製造で竣工、新製配置は新前橋電車区でした。1986年11月の編成表では1978年8月21日、日本車輛製造竣工のサハ115-1020を伴った4連のT1020編成1993年の編成表では長野総合車両所に転属、N12編成となっています。初代長野色への塗色変更は1993年3月25日でした。2002年の編成表では長野総合車両所のN13編成でリニューアル改造は1999年3月31日に施工、パンタグラフのシングルアーム化は2002年2月20日に施工されています。2015年に譲渡されました。

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