2019年8月の岡山・広島・鳥取・兵庫旅行 10 津山まなびの鉄道館 展示車両 4 DD51 1187号機
津山まなびの鉄道館、今回はDD51 1187号機です。 2019/8/3
1962年から1978年にかけ、649両が製造されたDD51形のなかでも1187号機は栄光と悲劇の歴史をもつ機関車です。
DD51形の分類的には500番台の全重連形(593-799, 1001-1193)グループに属し、釣合引き通し管を元空気ダメ管の外側に両渡りで装備し、重連運転時に本務機の単独ブレーキ弁の操作が次位の補機まで作動するように改良されたタイプです。大量製造されたため、貨物用800番台を飛び越えて1001から再付番されました。
1187号機は日立製作所水戸工場で1977年7月1日に製造され、福知山機関区に配置され、1990年3月11日には米子運転所、1997年3月8日には後継の後藤総合車両所に配置されました。2003年10月5日から6日にかけては、1186号機と重連でサロンカー「なにわ」を使用し、松江~浜田・浜田~津和野~益田とお召し列車牽引の栄誉を担いました。
一方で、1986年12月28日にはお座敷列車「みやび」の回送列車を牽引し、香住から浜坂にかけて餘部鉄橋を通過中の午後1時25分頃、突風に煽られ、14系座席車7両全てが転落、大破する大事故を経験しました。「みやび」として運行開始後、わずか9ヶ月、272日目の事故でした。
乗客は山陰お買い物ツアーなどの一般客174名で、午前9時26分に福知山駅を出発、11時49分に香住駅に到着し、全員下車していました。鉄橋上には機関車と客車の台車3組が残され、レールは約50mにわたり、曲がりくねり、枕木も大破しました。
客車内の車掌1名と鉄橋下の水産加工場の従業員6名が死亡、客車内の日本食堂従業員1名、加工場の従業員5名が重軽傷を負う大惨事となりました。
1187号機は2007年8月17日、後藤総合車両所で廃車となりました。
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