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2012年10月25日 (木)

1974年秋 九州一周 5 宮崎の蒸気機関車

宮崎では駅のホームから機関区を見ることが出来ました。そこには吉都線で活躍する(した)C55、日南線で活躍するC11の姿がありました。情報によると吉都線の無煙化は1974.4.25の南宮崎電化の時だったので、私が見た時点では既に役目を終えていたのかも知れません。

C55形蒸気機関車は、ボイラー圧力の高圧化と過ぎた軽量化が原因で空転を頻発するなど乗務員から不評が殺到し、わずか17両しか製造されなかったC54形機関車の後継として、棒台枠を採用するなど、より新しい技術を取り入れて1935年から1 - 62号機まで3次に分けて製造されました。以後も一部設計変更のうえで増備される計画でしたが設計変更箇所が多かったため、63号機以降はC57形になりました。(国鉄C55形蒸気機関車  Wikipediaより引用)

製 造 所  川崎重工業・汽車製造・日立製作所・三菱重工業
製 造 年  1935 年
軸   配  2C1T2-2
重   量  66.0t
使 用 圧  14.0㎏/㎠
火格子面積  2.53㎡
全伝熱面積  127.4㎡
汽   筒  510×660㎜
車 輪 径  860㎜+1750㎜+860㎜-T860㎜
水   槽  17.0t
炭   庫  12.0t
弁 装 置  ワルシャート

C55 57号機は41~62号機までの第3次形に属し、その履歴は

川崎重工兵庫工場=1765           
1937-02-00 S66.00t2C1T(1067)
車歴;1937-02-00 製造→ 納入;国鉄;C5557→ 配属[達163];広島局→1937-03-06
使用開始→配置;
広島局→1945-04-01 現在;
大分→1955-08-00 頃;
小倉工場にて切取式除煙板K-7 型装備→1955-08-01 現在;
大分→1960-10-00 若松→1964-04-01 現在;
若松→1971-03-16 全検→ 吉松→1974-04-29
鹿児島→1975-03-24 休車→1975-03-31
廃車[工車1609];鹿児島→長期間保管後解体

C55_57_197409
典型的な門鉄デフ姿の57号機
C55_57_741001_b_3
C55の特徴はスポーク動輪と水搔きですね。
C55_57_741001_e
奥には配置されたばかりの新鋭ED76、手前にはDF50

国鉄C11形蒸気機関車は、鉄道省が1932年に設計した過熱式のタンク式蒸気機関車です。老朽化した種々雑多な支線・区間運転用機関車群の代替用として、1930年に設計されたC10形の改良増備車として設計・製造された軸配置1C2の小型タンク式蒸気機関車です。

製 造 所  汽車製造大阪工場・川崎重工業兵庫工場・日立製作所笠戸工場・日本車輌名古屋工場
製 造 年  1932 年
軸   配  1C2t
重   量  66.1t
使 用 圧  14.0㎏/㎠ 1935-03-22 達[鉄運転第125 号]により使用圧力を15.0㎏/㎠に増圧
火格子面積  1.60㎡
全伝熱面積  73.2㎡
汽   筒  450×610㎜
車 輪 径  860㎜+1520㎜+860㎜
水   槽  6.80t
炭   庫  3.00t
弁 装 置  ワルシャート

C11 195号機は141~246号機までの3次形に属し、その履歴は

川崎重工兵庫工場=2376            1940-10-14 S66.1t1C2t(1067)
車歴;1940-10-14 製造→ 納入;国鉄;C11195→
配属;門司局→1940-10-14 竣工→
配置[門鉄達816];門司局→1955-08-01 現在;
早岐→1962-03-00 現在;
門司→1964-04-01 現在;
門司→行橋→1973-06-29 志布志→1969-11-28
全検→1975-01-01 休車→1975-02-17
廃車[工車1382];志布志→1975-03-09 貸与[工車1505-2]
保存;香川県白鳥町「福栄小学校」;C11195

C11_195_741001
C11_195_741001_a_2
日南線用に現役で活躍していたC11 195

以上のデータは沖田祐作氏の著作による機関車表からの引用

夏の北海道旅行で室蘭本線の蒸気機関車は見ていましたが、九州でも蒸機にお目にかかれるとは思っていなかったために感動でした。

宮崎から「しいば1号506D12:48発で日豊本線をひたすら北上しますが、地図で見ても長い日南海岸、実際に列車走ってみてその長さには驚かされました。

741001
途中、南延岡駅では車窓から機関区のランドハウスが見え、転車台とキハ11や廃車となった蒸気機関車の姿が見えました。

南延岡機関区のランドハウスですが、ちょうど1974年に発足した延岡市蒸気機関車保存会の皆さんが保存運動を展開されたようですが、2002年2月に老朽化を理由に解体されたとのことです。同年7月には保存会の皆さんが機関区跡を見学されたことなどを紹介した新聞記事があり、その内容がこちらのサイトに紹介されていました。

17:03定刻に別府に到着しました。

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