1975/1 名古屋へ 3 キハ81組み込み特急「くろしお」
今回の名古屋訪問の大きな目的のひとつはキハ81の撮影でした。
<キハ81系 気動車特急のヒストリー>
1958年10月のダイヤ改正で客車特急「はつかり」が急行「みちのく」の格上げで登場。
1960年10月の第二回アジア鉄道会議(ARC)で気動車特急をアピールするプランが浮上
1960年9月に9両編成2本と予備8両の合計26両が製造され、尾久客車区に新製配置。
内訳はキハ81:1~6: 6両、キハ80:1~12: 12両、キロ80:1~5: 5両、キサシ80:1~3: 3両
1960年12月10日 特急「はつかり」に就役。
←上野
DcDsDsTdDDDDDc×2 9連 所要2
はつかり(1)
上野1230-2358青森
青森500-1630上野
Dc×2 D×4 Ds×1 Td×1
1963.4.20 編成増強
DcDsDsTdDDDDDDc×2 10連 所要2
はつかり(1)
上野1330-2355青森
青森505-1535上野
1968.9.9 キサシ80 1 函館に転出(同車のその後は2013/3/5の北斗の記事で記述しました)。
1968.9.10 キハ80-5, 6 向日町に転出
1968.9.17 キハ80-3, 4 向日町に転出
1968年10月 東北本線全線電化完成により、「はつかり」運用をはずれ奥羽本線特急「つばさ」2往復中の1往復(下り・上り2号)に充当された。キロは1両となり、キサシはキシに置き換えられ、編成は7両に短縮されました。
DcDsDdDDDDc×2 所要2
つばさ(1)
上野1215-2030秋田
秋田1235-2107東京
DcDsDdDDDDc×3 所要2
つばさ(1)
東京730-1551秋田
秋田820-1640上野
Dc×2 D×1 Ds×3 Dd×1 Td×2
1968.9~10 キハ81-1~6 キハ80-1,2,7,8,9,10,11,12 キロ80-3,4,5 キシ80-901,902 が秋田へ
1968.10.8 キロ80-2 => キロ80-901、向日町へ転出
1968.12. .9 キロ80-1 => キハ82-901 向日町へ転出
1968.12.. 9 キサシ80-2,3 => キシ80-901, 902
1969年10月 秋田機関区(現・秋田車両センター)に転属し、羽越本線経由の「いなほ」と間合い運用の常磐線特急「ひたち」に転用。
秋田運転所
DcDsDdDDDDc×2 7連 所要2
いなほ(1)、ひたち(1)
秋田925-1740上野1810-2112平
平645-945上野1350-2200秋田
Dc×2 D×2 Ds×1 Dd×1
1970.2.28 キロ80-5 => キハ82-902 鹿児島に転出
1972.3.6 キハ82-902 鹿児島より転入
1972.3.8 キハ82-901、キハ80-5, 902 向日町より転入
1972.3.15 編成増強
DcDDcDsDdDDDDc×2 9連 所要2
いなほ(1)、ひたち(1)
秋田935-1739上野1810-2053平
平644-934東京‥上野1430-2230秋田
Dc×2 Dc×1 D×2 Ds×1 Dd×1
1972.10.1 キハ80-1,2,5 函館へ転出
キハ82-901, 902 キハ80-7,8,9,10 札幌へ転出
キシ80-901,902 向日町へ転出
ブルドッグともいわれた特徴あるボンネット部分
1972年10月には「いなほ」「ひたち」の電車化により和歌山機関区(現・和歌山電車区)に転出し、紀勢本線特急「くろしお」に転用されました。
1972.10.1 キハ81 1,2,3,4,5,6 キハ80 11,12 キロ80 3,4 が和歌山へ
DcDsDsDdDDDc×3 所要2
くろしお(1)
天王寺910-1752名古屋
名古屋935-1810天王寺
DDDc×2 所要2
くろしお(付属1)
天王寺910-1752名古屋
名古屋935-1810天王寺
Dc×1 D×1 Dd×1
1973年10月からは基本編成のみが紀伊勝浦発着の臨時「くろしお」にも投入されました。
DcDsDsDdDDDc×3 所要2(臨時+1)
くろしお(1)(臨時+1)
天王寺910-1742名古屋
名古屋950-1812天王寺
天王寺922-1336紀伊勝浦1418-1836天王寺
DDDc×2 所要2
くろしお(付属1)
天王寺910-1742名古屋
名古屋950-1812天王寺
Dc×1 D×1 Dd×1
1975.3.10
DcDsDsDdDDDc×3 所要2(臨時+1)
くろしお(1)(臨時+1)
天王寺910-1742名古屋
名古屋950-1813天王寺
天王寺912-1336紀伊勝浦1418-1839天王寺
DDDc×2 所要2
くろしお(付属1)
天王寺910-1742名古屋
名古屋950-1813天王寺
Dc×1 D×1 Dd×1
1976年10月1日のダイヤ改正で1・2・4・6の4両が休車となり天理駅に留置ののち
DDDc×2 所要2 運用中は-3と-5
くろしお(付属1)
1976.3~と同じ
Dc×4
名古屋発天王寺行き「くろしお5号」1Dは9:50に名古屋を出発し、関西本線、伊勢線、紀勢本線、阪和線と経由して18:13に天王寺に到着する設定で、両端にキハ81を据えた10両編成で全区間運用されていました。上り2D は「くろしお2号」でした。当時、特急「くろしお」は6往復設定されていましたが、この5号/2号だけが名古屋まで来ていました。
1977年12月23日付で廃車。3・5は引き続き付属編成に組み込まれていましたが、1978年10月の紀勢本線新宮電化によって余剰となりさよなら運転の後休車。
1979年7月に5が、10月に3が廃車され形式消滅しました。
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