1981/11 北陸へ 2 EF81 その2 39号機から93号機誕生まで
EF81の39号機から再開しましょう。
39号機 JR貨物機としての写真ですが、千里丘を通過 2010/12/9
39号機から41号機という比較的少数のロットが昭和46年第1次債務で製造されました。名目は新津~秋田間電化開業先行製作車ということで1972年4月から5月にかけて落成し、39号機が富山第二機関区、40,41号機が酒田機関区に配備の予定でしたが暫定的に長岡機関区に配備されました。
このロットは前ロットから2年半ぶりの製造のため、いくつかの形態変化がありました。それをリストアップすると
①ナンバープレートがブロック式に
②テールライトが外はめ式に
③前面通風口がなくなりました
④実機をよく見ないと分かりませんが1エンド側屋上カバーが長くなりました
これら以外に一人乗務対策としてEB装置、TE装置の新設や機械式記録式速度計の新設、空転検知の改善、運転室環境の改善、そして抵抗バーニア制御器がCS36Bに、転換・界磁制御器がCS37Bに、変更されました。
同じロットとして製造された3機ですが、最初の所属の違いが運命の別れ道だったのか39号機が長らく富山で日本海縦貫線貨物牽引に活躍しているのに対して、40,41号機は1982年に富山第二機関区に移動、1986年には門司機関区に移動し、重連総括機能を付加されて401、402号機に改造されています。
47号機牽引の「日本海」 新大阪接近 1992/3/14
同じく47号機の日本海 奥羽本線 鶴形付近のカーブ
エキスポライナーで活躍する田端時代の49号機 後年408号機に改造されました。
50号機 475系とのツーショット 富山駅 同機は1986年大分区に転属し、409号機に改造されました。
寝台特急「ゆうづる」を牽引して上野を目指し、常磐線荒川沖~牛久間(現、ひたち野うしく~牛久間)を行く田端区時代の51号機 後年410号機に改造されています。
52号機 長岡 同機は1986年大分区に転属し、411号機に改造されました。
53号機 富山駅 同機は1986年大分区に転属し、412号機に改造されました。
61号機 秋田 1975/7 同機も後年、田端区に転属し、赤2号の塗色で首都圏で活躍しました。
42~74号機は昭和46年度第2次債務で製造されました。名目は羽越本線新津~秋田間電化開業用でパンタグラフ断路器が誤動作保護回路装置を内蔵したものになりました。1972年5月から9月にかけて落成し、長岡に暫定配備された機もありますが、最終的に酒田に配備されました。
42号機は1982年に富山第二移動、さらに1986年門司に転属し、407号機に改造されました。49号機から54号機は1985年に長岡運転所に移動になり、さらに田端区へ(この移動でEF80は淘汰されました)、1986年に49号機は門司区へ、50~54号機は大分区へ移動しています。それぞれ順番に408号機から413号機に改造されました。
80号機の牽引する秋田に到着した12系臨時急行8503列車 1975/7
1985年のつくば万博臨時輸送に活躍する80号機 牛久~荒川沖間 同機は現在、田端区にあって最後のご奉公中ですね。
75~93号機は昭和48年度民有で製造されました。名目は日本海縦貫線フレートライナー増発用に7両、上野~秋田間寝台特急列車増発用に1両、東北本線フレートライナー増発用および補機増強用に11両で1973年7月から9月にかけて落成しました。抵抗バーニア制御器がCS36BからCS36Cに改められました。75~78号機が酒田、79~81号機が富山第二、82~93号機が田端に配置されました。東北本線の補機増強は田端にEF81を投入し、EF80 4両を内郷に移動、玉突きで内郷のED75 5両を盛岡へ、3両を青森へ転属させることで実現しました。
同予算では関門用に301、302号機も九州内フレートライナー増発用に製造され、1973年8,9月に落成しています。これらは車体にステンレス鋼を使用したためと電気暖房を省略したために自重が減少し、調整荷重を搭載しているそうです。
1980年に75~78号機が酒田区から、79号機が富山第二区から内郷区移動し、1984年にはこれらの機関車は田端区に移動となっています。一方、75号機は1986年に大分区に移動となり414号機に改造されています。
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