1981/11 北陸へ 2 EF81 その5 301号機
今回はEF81の話題、本来の北陸の話題から脱線してしまいますが、乗りかけた船なので300番台に関して触れようと思います。
300番台4両は以前の記事でも触れたように、3回の発注で製造されています。
製造 落成 新製配置
301号機 昭和48年度民有 日立 1973.8 門司機関区
302号機 昭和48年度民有 日立 1973.9 門司機関区
303号機 昭和48年度第1次債務 日立 1974.4 門司機関区
304号機 昭和49年度第2次民有 日立 1975.2 門司機関区
301、302号機はコルゲート付きステンレス車体で落成し、門司機関区に配属され、重連総括制御機能は持たなかったため、単機で使用されていました。1975.3のダイヤ改正直前に関門を訪問した際に、銀釜時代の両機は辛うじて撮影しておりました。
1978年のダイヤ改正で関門間の列車が整理されたため、内郷区に転属となりました。その際に常磐線を走行するにあたり、視認性の向上のためとステンレスボディに本来ならあり得ない塗色が施されました。
かつては連日連夜、こういった直流機からEF30,EF81300への寝台列車の引き継ぎが関門では行われていました。 1975/3/5 下関
ローズピンク(赤13号)に塗られたEF81301号が推進で寝台特急「ゆうづる」を尾久に回送
1982年、田端のEF80 17両を淘汰するために内郷区から301、302号機は田端区へ転属となりました。1985年には302号機が門司に戻り、1986年には301号機も門司に戻りました。
一旦、ステンレスに塗装をしてしまうと元のステンレスの輝きを取り戻すことは不可能になるそうで301、302の2両は内郷時代の後遺症を引きずったまま九州にに戻ることとなりました。
門司機関区復帰にあたり、301、302号機は1986.7.2付けで小倉工場にて重連総括化改造がなされました。
400番台とタグを組んで幡生に向かう単機重連
上の写真と同じペアで再び幡生を目指す
301号機と302号機の重連で香椎中線を通過する福岡ターミナル発のコンテナ貨物列車 2005/12/8
この写真から302号機の3位側の側面外板がコルゲートの無いタイプに交換されているのが分かります。
上記の写真の2日後、今度は単独で福岡ターミナルへ 2005/12/10
千早から分岐する福岡臨港線を走り、福岡ターミナルに向かう301号機 2010/8/29
同日、遠賀川を通過する301号機牽引列車
« 1981/11 北陸へ 2 EF81 その4 登場から今日まで | トップページ | 1981/11 北陸へ 2 EF81 その6 302号機 »
「旅行・地域」カテゴリの記事
- 2022年夏 名古屋遠征 名鉄ほぼ全線乗りつくしの旅 81 車両編 3300系・3150系の後継として2020年登場の9100系(2023.03.30)
- 2022年夏 名古屋遠征 名鉄ほぼ全線乗りつくしの旅 80 車両編 3300系・3150系の後継として2019年登場の9500系(2023.03.29)
- 2022年夏 名古屋遠征 名鉄ほぼ全線乗りつくしの旅 79 車両編 運輸省規格に基づいて製造された3800系(2023.03.28)
- 2022年夏 名古屋遠征 名鉄ほぼ全線乗りつくしの旅 78 車両編 車体更新HL車 3700系(2代)・3730系・3770系・そして冷房付き3780系(2023.03.27)
- 2022年夏 名古屋遠征 名鉄ほぼ全線乗りつくしの旅 77 車両編 地下鉄線乗り入れ用 300系 その2(2023.03.23)
「電機EF58」カテゴリの記事
- 横浜市電保存館を訪問 その10 吉村コレクション part2 電機編(2019.05.12)
- 東京総合車両センター公開「夏休みフェア2018」(2018.08.27)
- 名古屋~南紀を結んだ特急列車 その1 寝台特急「紀伊」(2017.08.16)
- 下関総合車両所一般公開 鉄道ふれあいフェスタ 2016 その6 HM展示 10 サロンカーなにわ(2017.06.12)
- 下関総合車両所一般公開 鉄道ふれあいフェスタ 2016 その6 HM展示 6 彗星(2017.06.08)
「電機EF81」カテゴリの記事
- 上野駅地平ホーム 発着するレアな列車たち part2 EF81牽引E26系による「カシオペア紀行」返却列車(2022.06.27)
- 2019/5/13 尾久にて黒磯訓練列車に遭遇(2019.05.19)
- 東京総合車両センター公開「夏休みフェア2018」(2018.08.27)
- EF81 139 牽引カシオペア紀行を撮影(2018.08.25)
- 2017年10月の福岡旅行 5 鹿児島本線 香椎駅 その1(2018.01.24)
コメント
« 1981/11 北陸へ 2 EF81 その4 登場から今日まで | トップページ | 1981/11 北陸へ 2 EF81 その6 302号機 »
おはようございます。またお邪魔します。EF81301、302 は、昭和48年新製で今、思えば、50年3月まで関西ブルトレマーク付きの関、広、宮、米のEF58たちと、バトンを渡していたんですね。301,302 の方が2年先輩だけ よき時代、 ヘッドマーク付きEF58 とバトン渡しをしてたんだなーと思いました。1月12日水巻で当方の仕事現場横、朝EF81301下りカモレがを元気よく通過しました。
投稿: ED731019 | 2013年1月13日 (日) 08時00分
ED731019さま、コメントありがとうございます。
かつては関門トンネルを抜ける優等列車が星の数ほどありましたが、昨今は415系と貨物列車くらいですか。415系の後継もそろそろ必要かと思います。
EF81にはまだまだ頑張って欲しいですね。
投稿: B767-281(クハ415-1901) | 2013年1月13日 (日) 18時04分