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2013年2月 4日 (月)

1976/1 福島へ 1 485系特急 1 「ひばり」 その2

大ムコに481系が配備されて、山陽・九州特急、さらには北陸特急に運用された時期から若干遅れて、仙センに483系が配備され、東北電車特急の歴史が始まった訳ですが、東北特急では独自の車輌が登場しました。それが今回、ご紹介するクロ481です。

485_481_0

タイフォンは既にボディに移設されていますが、0番台もしくは50番台のクロ 大宮

12012/12/25の記事における特急「みどり」の記事で紹介しましたが、このクロは山形特急「やまばと」と磐越特急「あいづ」の電車化にあたって、満たさなければならない条件から設定された車輌です。

その条件とは

奥羽本線板谷峠急勾配区間で自力走行のためM:T比2:1以上の確保
磐越西線でのホーム有効長問題から食堂車と1等車を同時連結の上で9両化


とのことでした。

まず、仙センにおけるクロ481の新製と配置の歴史ですが、

1966.3.25.の時点でのクロが新製される前の仙センの483系の配置状況は、

MM' 3-1, 3-2, 3-3, 3-4, 3-5, 3-6, 3-7, 3-8, 3-9,3-10, 3-11,3-12,3-13, 3-14, 3-15
Tc    19, 20, 21, 22, 23, 24, 25, 26, 27, 28
Ts    19, 20, 21, 22, 23, 24, 25
Td    10, 11, 12, 13, 14

←上野
TcM'MTs[Ts]TdM'MM'MTc×3 所要2
やまびこ(1)、ひばり(1)

TcM'MTsTdM'MM'MTc×2 所要1
ひばり(1)

Ts×-1

10 (11) 連3本と10連2本の体制でした。

1968.10のヨンサントウの白紙ダイヤ改正でクロが上野方先頭車に連結されることになり、同年6月に4両新製されます。クロ481-1,2,3,4 さらにクハ481-29も追加新製されます。

これらの車輌を組み込んで

←上野
TscM'MTdM'MM'M[M'M]Tc×4 所要3
やまびこ(1)、ひばり(2)
 

M'M×-1 Tc×5 Ts×7 Td×1

9両編成のクロ付き編成が4本組成されます。

さらに6月中旬から9月末にかけて、サロ481-19~25から運転台を取り付けた改造クロ481-51~57が落成します。この時期にそれまで483系のみだったモハユニットに485系ユニット1~17が増備されます。サシ48115~20までが追加新製され、10月の改正時点では

TscM'MTdM'MM'MTc×10 所要10
やまびこ(1)、ひばり(6)、やまばと(2)、あいづ(1)

M'M×2 Tc×1 Tsc×1 Td×1

9両編成10本と、予備車という構成になります。

1969.6にはクハ481-30、クロ481-5、モハユニット18~20、サシ481-22が新製され、

←上野
TscM'MTdM'MM'MTc×11 所要10(1970.6.21~TscM'MM'MTdM'MTc)
やまびこ(1)、ひばり(6)、やまばと(2)、あいづ(1)

M'M×2 Tc×1 Tsc×1 Td×1 

9両編成11本と、予備車という構成になります。

1970.5に3モハユニット34~361970.7にさらに3モハユニット37~39、さらにサハ4811~6新製配置され、

←上野
TscM'MM'MTdM'MTM'MTc×5 所要4(臨時+1)
やまびこ(1)(臨時+1)、ひばり(3)

TscM'MM'MTdM'MTc×7 所要6
ひばり(4)、やまばと(2)、あいづ(1)

T×1

クロ付きの編成が8M4Tの12連(5本)6M3Tの9連(7本)となります。

1970.9には4モハユニット(41~43)、サハ481-7~10が追加新製され、

←上野
TscM'MM'MTdM'MTM'MTc×9 所要8(臨時+1)
やまびこ(1)(臨時+1)、ひばり(6)、やまばと(2)

TscM'MM'MTdM'MTc×3 所要2
ひばり(1)、あいづ(1)(臨時+1)

 
T×1

8M4T編成が9本、6M3T編成が3本と構成が変化します。

1971年6月クハ481-101クロ481-101が新製増備され、モハユニットも485-47~49が追加新製され、サシは大ムコから-22が転属し、

1971.7の時点で

←上野
TscM'MM'MTdM'MTM'MTc×10 所要9(臨時+1)
やまびこ(2)(臨時+1)、ひばり(6)(臨時+1)、やまばと(2)(臨時+1)

TscM'MM'MTdM'MTc×2 所要2
ひばり(1)、あいづ(1)
 

M'M×2 Tc×1 Tsc×1 Td×1 T×1

8M4T編成が10本、6M3T編成が2本と構成が変化します。

1971.12から1972.2にかけて、モハユニットが485-50~61、クハ、クロ481-102~104、

サハ481-12~14、サシ481-27~29 が新製配置され、

←上野
TscM'MM'MTdM'MTM'MTc×13 所要12(臨時+1)
やまびこ(3)(臨時+2)、ひばり(7)、やまばと(3)(臨時+1)

TscM'MM'MTdM'MTc×2 所要2
ひばり(1)、あいづ(1)(臨時+1)
 

8M4T編成が13本、6M3T編成が2本と構成が変化します。

1973.1サロ481-84~86サシ481-60が新製配置され、それらを増結した

←上野
TscM'MM'MTdTM'MM'MTc×8 所要7
やまびこ(2)、ひばり(3)、やまばと(3)(臨時+1)

TscTsM'MM'MTdTM'MM'MTc×2 所要2
ひばり(3)
 仙台7101104上野12001557仙台17052104上野‥東大宮
 東大宮‥上野8001157仙台13051704上野18302225仙台

TscM'MM'MTdM'MTc×5 所要4
ひたち(5)、あいづ(1)(臨時+1)
 

M'M×2 Tc×1 T×2 Ts×1 Tsc×1 Td×1

12連8本、13連(クロ+サロ編成)2本、9連5本という構成になりました。

以上が、仙センにおけるクロの新製および改造による配置の歴史となります。

485_481_0_750511
蓮田のカーブを行く特急「ひばり」 1975/5/11

485_481_7601_2
クロ+サロの堂々の13連の特急「ひばり」 1976/1/2 郡山

485_481101_2
上野駅地平ホームから出発して鶯谷を通過する特急「ひばり」 パンタの位置からもクロ+サロの編成であることが分かります。そしてクロは-101でした。

長らく仙センの483/5系の偶数方エンドの先頭で活躍したクロでしたが、長崎本線・佐世保線線電化開業で登場する「みどり」での4連に使用のため、1975.5~6にかけて、1,2, 51~57が門ミフに転属となりました。さらに1982.9~10にかけては102~104が転属となっています。101も12月に転属となっています。残った3~5は1983.10に鹿カコとなっています。こうして、仙センで誕生して長いこと「ひばり」などで活躍したクロ481は全車JR九州に引き継がれることとなりました。中にはクロから格下げ改造を受けて、クハ481-600番台になった車輌のおります.その辺に関しては1980年代中盤の九州旅行でご紹介しようと思います。

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