1976/1 福島へ 1 485系特急 1 「ひばり」 その3
過去2回に渡って、特急「ひばり」のボンネットタイプの先頭車を見てきましたが、今回は200番台貫通タイプです。
クハ481の配置の歴史を見てみると、仙センにボンネットタイプ以外の先頭車が最初に配置されたのは1974.7~1975.2のことで、300番台非貫通タイプの-309, 312, 314, 341 の4両の新製配置でした。
1975.5~6にかけても-316, 317, 328, 329, 330, 331, 338, 339, 340が新製配置され、このときに初めて門ミフから貫通タイプの-243, 244が転入しています。この2両は長続きはせず、1976.5の末には門ミフに戻っています。
その後、1978.9に盛アオから-215, 216, 217, 218, 219, 220, 221が転入しますが、1980.9には-220, 221が門ミフに転出しています。
上越新幹線が開業し、東北新幹線も本格開業し、「ひばり」が役割を終えた1982.11の改正では全てが門ミフに転属しています。
大ムコにおいても1975.3.の改正後、貫通タイプのクハ481-253が長いこと、1両だけだった話は以前致しましたが、クハ481の種々のクハの配置も当時は結構偏りがあって、配置の関係上、あり得る顔とあり得ない顔がありました。
一方で、特急「ひばり」は1972.6から盛アオも担当しており、こちらはボンネットタイプは非常にレアで、専ら貫通タイプのクハがメジャーを占めていました。盛アオの485系の配置に関しては後日、特集する「はつかり」においておくとして、特急「ひばり」における貫通タイプクハの写真をアップしましょう。盛アオの貫通タイプのクハの中で203, 204, 207, 208の4両は将来の併結運転を考えて、自動解結装置が搭載された試作車でした。当然、盛アオの「ひばり」運用にも投入されており、上野で一度だけ遭遇したことがありました。
福島駅に入線するクハ481-200を先頭にした特急「ひばり」 1976/1/2 当時の配置状況から盛アオの担当する「ひばり」であることが分かります。
上野を出発するクハ481-200を最後尾に連結した「ひばり」 連結器のカバーからこのクハが自動解結装置試作車であることがわかります。1977/3に博多で写している特急「かもめ」の自動解結装置の姿とは少し違って、密連がすっぽりカバーで包まれています。
1978年の改正で絵入りHMになり、上野地平ホームで300番台クハと並んだ貫通タイプのクハ
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