1976/1 福島へ 1 485系特急 2 「やまばと」
「やまばと」は私の印象からすると、終生上野~山形間の特急であったことは変わりないのですが、仙セン、盛アオ、そして秋アキと、担当した区は時代によって変化したため、それぞれの受け持ち区独特のクハの顔が登場し、東北特急の中でも最もイメージの変わった特急でした。
2012年12月28日から4回の「1975/11 奥羽南線電化と特急「つばさ」の電車化」の記事と重複する点はありますが、特急「やまばと」の歴史から見てゆこうと思います。
1964年10月1日:このときのダイヤ改正により「ざおう」1往復を特急列車化し、山形駅発着の気動車特急として「やまばと」がキハ82系7両編成(尾久客車区)で運行開始。
←上野
DcDsDsTdDDDDDc×2 所要2
はつかり(1)
1962.4~と同じ
DcDsDdDDDDc×5 所要4
つばさ(1)、やまばと(1)
上野1230-2100秋田
秋田810-1650上野
上野945-1517山形1610-2140上野
上野1230-2000盛岡/盛岡905-1650上野(隔日運用
1運用は盛岡車)
DcDsDdDDDc×1 所要1
ひばり(1)
仙台730-1225上野1630-2125仙台
Dc×2 Dc×1 D×4 Ds×2 Td×1 Dd×1
1964年12月1日
←上野
DcDsDsTdDDDDDc×2 所要2
はつかり(1)
1962.4~と同じ
DcDsDdDDDDc×4 所要3
つばさ(1)、やまばと(1)
上野1230-2100秋田
秋田810-1650上野
上野945-1517山形1610-2140上野
DcDsDdDDDc×1 所要1
ひばり(1)
1964.10~と同じ
Dc×2 Dc×1 D×4 Ds×2 Td×1 Dd×1
1965年10月:ダイヤ改正に伴い、「やまばと」に会津若松駅発着列車を併結。同時に食堂車の連結を中止し各編成を6両編成化、郡山駅以南では12両編成での運転となる。
受け持ちは山形運転所(秋カタ)に
←上野
DcDsDDDDc×2 所要2
やまばと(1)
山形835-1410上野1500-1914会津若松
会津若松945-1410上野1500-2029山形
Dc×2 D×2 Ds×1
1966.10.1
←上野
DcDsDDDDc×2 所要2
やまばと(1×2)
山形835-1410上野1500-1916会津若松
会津若松945-1410上野1500-2029山形
Dc×2 D×2 Ds×1
1968年10月1日:ヨンサントオのダイヤ改正により、「やまばと」の使用車両を485系電車に変更したことにより、「やまばと」の会津若松駅発着列車を「あいづ」として分離し、「やまばと」に食堂車が復活。2往復に。
仙セン
TscM'MTdM'MM'MTc×10 所要10 6M3T
やまびこ(1)、ひばり(6)、やまばと(2)、あいづ(1)
1970.10 編成増強
TscM'MM'MTdM'MTM'MTc×9 所要8(臨時+1) 8M4T
やまびこ(1)(臨時+1)、ひばり(6)、やまばと(2)
1971.年7月 編成増強
TscM'MM'MTdM'MTM'MTc×10 所要9(臨時+1)
やまびこ(2)(臨時+1)、ひばり(6)(臨時+1)、やまばと(2)(臨時+1)
1971年12月:485系による臨時列車「やまばと」51号が運転。
1972年3月 編成増強
TscM'MM'MTdM'MTM'MTc×13 所要12(臨時+1)
やまびこ(3)(臨時+2)、ひばり(7)、やまばと(3)(臨時+1)
1972/10/2に初めて上野駅で列車を撮影した際の写真です。15:09上野着の特急「やまばと2号」です。先頭はクロ481の0番台か50番台です。同列車は高架ホームに入線していますが、東京まで回送され、東京発16:00の特急「やまびこ4号」で盛岡に向かいました。
仙台方のエンドはクハ481-100でした。
1975年3月10日の改正
仙セン クロの転出に伴い編成の変化
TscM'MM'MTdM'MTM'MTc×10 所要9
→1975.5より順次TcTsM'MM'MTdM'MM'MTc
ひばり(5)、やまばと(2)、ひたち(5)
盛アオ この改正から1往復担当
TcTsM'MM'MTdM'MM'MTc×18 所要16
いなほ(2)、やまびこ(5)、ひばり(4)、はつかり(2)、やまばと(1)
1976/1/2の福島旅行で郡山で撮影した「やまばと2号」で、仙センの受け持ちの運用でした。
こちらは「やまばと1号」のために尾久から上野に回送される盛アオの485系ですが、クハは盛アオを象徴する200番台貫通タイプでした。
1978年10月2日:ゴーサントオのダイヤ改正により、「つばさ」「やまばと」は、それぞれ3往復ながら、合計6往復でペアによるエル特急指定。東北本線内の規格ダイヤ修正により若干所要時間が延びた。
運用の担当が秋アキに
TcM'MM'MTsTdM'MM'MTc×12 所要9 485系1000番台
つばさ(3)、やまばと(3)、いなほ(1)
尾久を通過する「やまばと」 485系1000番台の編成 1979/5/5
秋アキの485系1000番台となって車輌が新しいのは大歓迎なんですが、写す側に撮ってみるとワンパターン化してしまい、どんな顔の車輌が登場するかといった興味が薄れた頃でもありました。
上野駅などでの駅撮りに飽きて、沿線撮りをしていた頃の西川口での写真ですが、このようなイメージであれだけじゃんじゃん走っていた東北特急も去っていったという感が当時はありました。
1982年11月15日:上越新幹線開業によるダイヤ改正により、 1.「こまくさ」は「つばさ」に統一されて廃止。なお、その名残で「つばさ」1号については運転区間が山形駅→秋田駅間となった関係上、「つばさ」「やまばと」の運行本数が変則的な形となった。
2.福島駅 - 秋田駅間の「つばさ」2往復半が設定され、同駅で東北新幹線と接続するダイヤを組む。 東北・上越新幹線の南端が大宮駅であったことから、上野駅発着列車として「つばさ」「やまばと」がそれぞれ1往復半、合計3往復が残されたものの、編成は485系12両編成から9両編成に短縮、食堂車の連結は廃止された。また、東北本線内のみを走る昼行特急が廃止されたことにより西那須野駅と白河駅を停車駅に追加、須賀川駅・本宮駅・二本松駅の停車本数も変更。
TcM'MM'MTsM'MTc×11 所要8(臨時+1)
つばさ(5)(臨時+1)、やまばと(1.5)(臨時+1)、あいづ(1)
1985年3月14日:東北・上越新幹線上野駅乗り入れによるダイヤ改正により、「やまばと」廃止、「ざおう」は上野駅 - 新庄駅間(一部列車は上野駅 - 山形駅間)で運行の臨時列車化。
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