1974,1975 北海道へ 2 北の大地のDC特急 5 「オホーツク」 他 その1
キハ82系特急として、最後に登場し、しかも函館ではなく札幌発の特急として登場したのが今回ご紹介する「オホーツク」です。
1975/10 札幌駅で発車を待つキハ82系特急「オホーツク」
1949年9月:函館駅 - 旭川駅間の夜行急行列車である1・2列車の運行区間を石北本線網走駅まで延長。旭川駅以東は普通列車とした。また、函館駅 - 網走駅間に夜行準急列車 503・504列車が運行開始。この503・504列車は当初夜行区間となる札幌駅 - 北見駅のみが準急列車として運行された。
1951年4月:1・2列車に「大雪」の列車愛称が与えられる。
1955年6月:函館駅 - 網走駅間を函館本線・石北本線経由で運行する準急列車「はまなす」が運行開始。これに伴い、「大雪」は旭川駅 - 網走駅間を分離し、函館駅 - 旭川駅間の運行になる。
1956年11月:「大雪」の運行区間を再び函館駅 - 網走駅間に変更。ただし、石北本線内は普通列車として運行。
1958年10月:503・504列車に「石北」(せきほく)の名称を与える。
1959年9月:旭川駅 - 網走駅間で準急「オホーツク」が運行開始。「大雪」の旭川駅以北乗り入れを廃止。
1960年7月:「オホーツク」が札幌駅発着になる。なお、札幌駅 - 旭川駅間は稚内駅発着の「宗谷」と併結していた。
1961年10月:.「オホーツク」が函館駅発着の急行列車に変更。根室本線に直通する釧路駅発着の「摩周」も連結し、3階建て列車になる。「はまなす」が旭川駅 - 網走駅間の急行列車に変更し、札幌駅発着の列車も増発された。なお、札幌駅 - 滝川駅間は根室本線経由で釧路駅着の「狩勝」、札幌駅 - 旭川駅間は天北線経由で稚内着の「天北」と併結運行していた。「石北」の下り列車の始発駅を札幌駅に変更。
1962年5月:「はまなす」の旭川駅発着列車を札幌駅発着に延長。2往復とも札幌駅発着の単独運行になる。
1963年6月:「はまなす」の1往復を小樽駅発着とし、札幌駅発着の1往復を「大雪」に変更。
1964年10月1日:函館駅 - 網走駅間で特急「おおとり」が運行開始。 「おおとり」は「おおぞら」の増発を兼ねており、編成の半数を滝川駅で分割し、根室本線釧路駅まで直通していた。また、食堂車は釧路駅発着編成に連結された。.急行「オホーツク」は札幌駅発着となり、札幌駅 - 深川駅間は「はぼろ」、札幌駅 - 旭川駅間は「紋別」を併結。旭川駅 - 網走駅間を運行する準急列車「あばしり」運行開始。
1965年:「石北」の下り列車始発を函館駅に変更。
1966年3月:準急列車制度廃止に伴い、「あばしり」「石北」が急行列車に変更。
1968年10月1日:石北本線経由の急行「大雪」「石北」「あばしり」「はまなす」「オホーツク」が「大雪」に統合。「オホーツク」は名寄本線経由(旭川駅 - 遠軽駅 - 興部駅 - 名寄駅間)の急行列車(興部駅 - 名寄駅間は普通列車)になる。
1970年10月1日:.「おおとり」の釧路駅発着編成を「おおぞら」に分離し、函館駅 - 網走駅間の運行になる。 2.急行「オホーツク」の名寄本線内は普通列車となる。
1972年10月2日:「オホーツク」が札幌駅 - 網走駅間の特急列車に変更。函館駅を発着としない初の特急列車になる。従来の名寄本線経由の急行列車は「大雪」に変更するが、遠軽駅 - 名寄駅間は普通列車として運行。
1975/10 札幌駅 HMの表記はロシア語のアルファベット表記 OKHOTSK
編成は札サウの7両編成
札サウ
DcDsDdDDDDc×3 所要3(臨時+1 函館車を組み込み)
北斗(2)、オホーツク(1)、北海(臨時1)
札幌735-1155函館1425-1836札幌
札幌1020-1445函館1615-2038札幌
札幌700-1243網走1610-2154札幌
札幌2320-510函館2355-515札幌
Dc×2 D×2 Ds×1 Dd×1
網走から札幌に向かう列車に乗車中に常紋信号所で交換があり、対向列車を撮影したら特急「オホーツク」でした。札幌側のHMは赤文字のものでした。当時の常紋信号所には腕木式信号機があったのですね。1975/8
1981年10月1日:札幌駅 - 釧路駅間(釧網本線経由)の「大雪」1往復が廃止され、特急「オホーツク」に昇格。網走駅 - 釧路駅間は「しれとこ」に変更。
DcDsDdDDDDc×4 所要2
オホーツク(2)
札幌928-1539網走1702-2304札幌
札幌700-1248網走1354-1953札幌
DcD×4 所要2
オホーツク(付属2)
札幌928-1539網走1702-2304札幌
札幌700-1248網走1354-1953札幌
Dc×3 D×5 Ds×5 Dd×1
1982.11.2 キハ183系気動車が使用開始。
DcDDDD'DsDDDc×3 所要2
オホーツク(2)
札幌928-1539網走1702-2304札幌
札幌700-1248網走1354-1953札幌
Dc×4 D×3 D'×2 Ds×1
1985年3月14日:「大雪」の1往復が「オホーツク」に変更。
キハ183系 札サウ
DcDDDDsDDc×5 所要4
オホーツク(2)、おおぞら(3)
札幌930-1520網走1637-2219札幌
札幌700-1245網走1328-1915札幌
札幌800-1302釧路1411-1918札幌1943-2245帯広
帯広720-1024札幌1056-1612釧路1706-2206札幌
Dc×2 Ds×1
キハ82系 函ハコ
DcDdDsDDDDc×4 所要3
おおとり(1)、オホーツク(1)
函館1138-2147網走
網走620-1216札幌1710-2307網走
網走905-1925函館
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コメント
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こんばんは。
こうして改めて列車の履歴を見ますと、随分と頻繁に変化が起きているのですね。驚きました。
むしろ最近の方が列車の愛称や運行形態が固定的なのではないかと感じました。
オホーツクも、旭川からの運行になる列車が分離されることになり、来たるダイヤ改正ではまた変化が訪れます。JR北海道には、どこまでも北の大地の鉄路を守って欲しいと願わずにはいられません。
風旅記: http://kazetabiki.blog41.fc2.com/
投稿: 風旅記 | 2017年1月 5日 (木) 22時20分
風旅記さま、おはようございます。
明けましておめでとうございます。
3月のダイヤ改正の内容が昨年暮れに明らかになり、オホーツクの運転形態も変化があるようですね。
北海道の特急ダイヤの場合、思えば函館中心のダイヤから札幌中心のダイヤに変わったときと、石勝線の開通時くらいに大きな変化がありましたが、それ以外はあまり変わっていないのではと感じています。
仰る通り、JR北海道には頑張って欲しいですね。
本年もよろしくお願いいたします。
投稿: B767-281(クハ415-1901) | 2017年1月 6日 (金) 04時54分