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2013年3月15日 (金)

1974,1975 北海道へ 3 電車特急 789系1000番台

今回は785系に続いて、781系の置き換え用に登場した789系1000番台について触れたく思います。本来は「スーパー白鳥」用の789系基本番台から先に紹介すべきですが、話の流れから1000番台から先に行きたく思います。

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789系1000番台 HL1001編成 2008/3/19 南千歳

まず789系1000番台についてですが、2002年12月1日の東北新幹線八戸開業によるダイヤ改正で運転を開始した789系基本番台をベースに2007年10月1日のダイヤ改正から、エル特急「スーパーカムイ」として主に新千歳空港駅 - 札幌駅 - 旭川駅の区間で785系電車と共通運用されています。

<車体>

常時5両の固定編成で運用されることから中間車の簡易運転台はなく、先頭車前頭部の貫通扉も廃止されました。一方で新たに乗務員用の側扉を設け、灯火類の意匠もシャープな形状となりました。客用扉は当初より片側2箇所とされました。前面の愛称表示器はフルカラー表示の、側面行先表示器は3色表示のLED式で、号車表示・設備表示は共通運用される785系電車と同様、ピクトグラム表示のステッカーを客用扉付近に貼付します。

外部塗色も785系のカラースキームを継承したもので、客室窓直下に濃淡バイオレット+萌黄色の帯を配し、前頭部付近で下方に弧を描くデザインです。前頭部はシルバーメタリック塗装で、正面中央には黒色の帯を縦位置に配します。

普通車のみの編成でありグリーン車は連結されませんが、4号車のモハ789形はグレードアップ指定席「uシート」となっており、客室窓を座席と同間隔の小窓としています。

電動車の構成は基本番台と異なり、785系や西日本旅客鉄道(JR西日本)の681系電車などと同様の「MTユニット」構成を採用しており、付随車であるサハ788形(3号車)にシングルアーム型パンタグラフと主変圧器を装備し、両隣の電動車モハ789形(2・4号車)に電力を供給する構成となっています。制御方式・台車は基本番台と同一仕様ですが、歯車比と主回路構成を変更し、走行性能を維持しつつ編成中の電動車数およびパンタグラフ数を削減しています。編成のMT比は2M3Tの構成であるが、3M2T構成の785系と同等の走行性能を有します。

789_hl1001_080319
2008/3/19 南千歳

現在の運用と走行線区は30両全車を札幌運転所に配置され、 エル特急「スーパーカムイ」(札幌駅 - 旭川駅) 快速「エアポート」(札幌駅 - 新千歳空港駅) 「ホームライナー」(札幌駅 - 手稲駅・小樽駅) エル特急「すずらん」(札幌駅 - 東室蘭駅 - 室蘭駅)に充当される場合もある。 その他、回送列車として、旭川駅 - 旭川運転所間の宗谷本線を走行します。

続いてこれまでの運用の歴史ですが、

2007年2月14日:同年10月に「ライラック」に使用されている781系電車に代わって、789系1000番台が投入され、札幌駅 - 旭川駅間の電車特急全列車が130km/h運転となることから、名称を統合することが発表される。同時に、新列車の愛称を公募。

5月9日:新しい列車名を「スーパーカムイ」に決定したことを公表。
9月30日:「スーパーホワイトアロー」「ライラック」の運転を終了。
10月1日:「スーパーホワイトアロー」と「ライラック」を統合し「スーパーカムイ」が運転開始。「スーパーカムイ」は全列車が785系と新装投入された789系1000番台により、最高速度130km/hで運行可能となる。
789_hl1002_080322
2008/3/22 上野幌

2010年1月29日:函館線で旭川発札幌行き特急「スーパーカムイ」24号とダンプカーが衝突、列車が全車両脱線・転覆して乗客ら25人が負傷する事故(函館本線踏切事故」)が発生。

<函館本線踏切事故>

2010年1月29日 12時20分頃(列車脱線事故(踏切障害に伴うもの)) 深川市深川町の函館本線の踏切で、ダンプカーが雪道をスリップして踏切内に進入。踏切にある列車停止警報装置を作動させて発報したが間に合わず、そこに旭川発札幌行き特急「スーパーカムイ」24号(789系5両、HL-1005編成)が衝突した。ダンプカーは運転台部分と荷台部分が引きちぎられ、荷台部分が20mほど飛ばされ、電車も全て脱線・転覆、原型をとどめないほどに破壊された。これだけの大事故にもかかわらず、幸い死者は出なかったが、特急の運転士・車掌・乗客42人とダンプカーの運転手の計45人が病院に搬送されました。残りの乗客はバスで代替輸送を行いました。この事故により、午後6時までに54本の列車が運休し、約8200人の足に影響が及びました。 原因はダンプカーがスリップしたことにより踏切内に侵入したためですが、当日は風速4 - 5mの吹雪が吹いており、ダンプカーの運転手の証言によると、踏切の警報機の音が聞こえなかったそうです。 その後789系HL-1005編成は、2011年3月24日付で正式に全て廃車となり、引き続き苗穂工場に留置されていたものの、2011年8月末までに全て解体されました。 その後、2011年4月時点では代替新造が行われていません。

789系電車は、1991年の日高本線での踏切事故を教訓に、JR北海道が採用してきた高運転台仕様と衝撃吸収構造のため、運転台へのダメージや客室への衝撃が最小限に抑えられました。 この事故を受けて、JR北海道は安全対策として、キハ261系・281系・283系などにも存在する、同様の高運転台タイプ特急形車両にある貫通路や、クリスタルエクスプレスなどの臨時列車にある先頭車両座席を全て立入禁止とし、座席も撤去されました。

12月4日:「スーパーカムイ」4往復の運転を取りやめ。なお、「スーパーカムイ」21号は、「サロベツ」に統合。

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