安中貨物とEH500
2013年2月初旬頃から田端運転所の交直両用機によるJR貨物の委託業務は3月の改正で終わり、常磐線貨物運用から田端の交直流機が撤退するのではという噂を撮影に出かけると耳にするようになりました。鉄道雑誌などにもその噂は記事として書かれていましたが、まさかそれが現実のものになるとは3月16日を迎えるまでにわかには信じがたいものでした。
EH500が常磐線貨物を牽引した歴史を辿って見ると、2010年3月のダイヤ改正で東北から常磐線経由で南下してくる貨物運用(90レで水戸に到着後、翌晩に91レで北上)、さらに同年12月には90レ、91レを水戸で田端機に引き継がずそのまま首都圏まで牽引するようになっていました。
2010/12/23 大幅遅延して午後1時過ぎに妙向寺踏切を通過したため撮影できた27号機牽引の90レ
さらにそれに先だって2010年2月頃には水戸区にEH500-22が研修のため貸し出され、そのために常磐線を単機で回送される姿も写しておりました。 2010/2/16 猪子踏切(牛久~ひたち野うしく)
そういった過去の入線経験を踏まえて、今回のダイヤ改正でA109運用4088レで新鶴見に到着した機関車が2095レ/2094レで泉まで往復(A110)、A117運用6090レで隅田川に到着した機関車が翌日2097レ/2094レで土浦まで往復(A118)、A145運用6096レで隅田川に到着した機関車が5781レ~5388レの安中貨物を担当(A146)といったように運用が組まれています。但し、A110,A118は日曜日は運休となります。
2013/3/17 EH500として初の5388レを牽引する55号機
EH500はこれまでに901号機を嚆矢に1号機から81号機まで落成しており、45~50、67~72の12両は門司機関区に配属されているので、仙台には70両が配置されていますが、4月27日の5871レ、翌日の5388レには試作機901号機が投入されました。同機も昨年夏頃までは長いこと仙台で休車状態にあって、再起できるのかと思っていましたが、元気に復帰しています。
901号機牽引の5781レ 2013/4/27 撮影場所はこの3月の改正で開業した湘南新宿ライン浦和駅
翌4/28の5388レ 妙向寺踏切
EH500が常磐線貨物に投入されて1ヶ月半が過ぎましたが、これまでの安中貨物、2095レ、2097レの機関車の番号を見てみると、70両のうち、5/3現在まだ投入されていないのは11, 17, 22, 24, 27, 32, 33, 41, 43, 58, 63, 74, 75, 77の14両のようです。このうち58号機だけが4月に走行実績がないので検査中なのかと思われ、他はたまたま運用上回って来ていないものと思われます。
6号機牽引の安中貨物 2013/4/20
EH500の場合、901、1と2、3~9は10以降の通称三次タイプとは異なった顔で生まれており、バラエティの豊富なことも魅力のひとつです。さらにエンドの向きが替わることでパンタによるイメージが大きく変化することも魅力です。
個人的には5/3に偶然にも3075レを牽引する81号機を撮影できたので、今のところ未撮影機は80号機のみですが、是非、安中貨物でもEH500仙台所属全機を制覇したく思っております。
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