1975年 新潟の旅 11 189系 特急「あずさ」
189系を使用した列車、今回は中央線の特急「あずさ」です。
再掲ですが、高尾を通過する189系「あずさ」
中央東線の列車に「あずさ」と命名された列車が登場するのは1966年の181系特急「あずさ」が最初かと思っていましたがそうではなく、
1957年10月1日:新宿駅 - 松本駅間に臨時夜行準急を1本設定。
1960年1月1日:臨時夜行準急に「あずさ」の名称が与えられました。
4月25日:「あずさ」は「白馬」に改称されて定期列車となり、「白馬」は2往復となりました。
これが最初だったのですね。
1965年12月:新宿駅 - 松本駅間に電車急行「かいじ」新設。
さらに、後年特急で登場する「かいじ」もここで登場しています。
1966年12月12日:新宿駅 - 松本駅間に特急「あずさ」を2往復新設。 運転初日、下り「第1あずさ」が甲府駅を出発してすぐに、農業用の機械と衝突する踏切事故を起こし、運転不能になりました。この事故の影響で、上り急行「アルプス」の編成の一部を切り離して松本駅まで運転、上り「第2あずさ」も165系で代走した。運転開始初日から急行形車両で代走する事態に陥った特急は珍しいそうです。
八王子に進入する189系特急「あずさ」 1975/12
1969年:7月1日付で181系の運用移管が行われ、新潟運転所の配置となりました。
1971年4月:「あずさ」の大糸線信濃大町駅まで季節延長運転開始。
1972年3月15日:定期「あずさ」の大糸線への季節延長区間を、白馬駅まで延長。
10月2日:下りは最終の、上りは始発の「あずさ」として、初めて「かいじ」の源流ともいえる甲府発着の列車が1往復設定されました。
12月28日:臨時夜行特急「あずさ銀嶺」運転開始。
1973年10月1日:「あずさ」の一部に幕張電車区配置の183系電車0番台を使用開始。自由席が設置されてエル特急となる一方で、東京 - 上野間の東北回送線が廃止になった関係で「とき」と運用が分離され、新潟運転所から長野運転所に移管され、食堂車が廃止となりました。
1975年12月6日:「あずさ」に投入されていた181系電車の置換えで189系電車を使用開始。
←上野、東京
TcM'MM'MTsTsM'MTc×10 所要8(臨時+2) 189系
あさま(5)、そよかぜ(2)(臨時+1)、あずさ(5)
長野1847-2153上野‥尾久
尾久‥上野834-1133長野1245-1553上野1634-2051直江津
直江津730-1152上野1234-1436中軽井沢-1523上田1811-中軽井沢1843-2055上野‥尾久
尾久‥上野634-839中軽井沢1045-1253上野1334-1633長野
長野645-950上野1034-1333長野1547-1855上野1934-2235長野
長野‥松本1000-1330新宿1400-1739松本1815-2145新宿‥三鷹
三鷹‥新宿640-1021松本1100-1433新宿1500-1839松本1922-2252新宿‥三鷹
三鷹‥新宿900-1245松本1340-1712新宿1800-2144松本‥長野
長野1446-1752上野2030-2342長野
上野1007-1214中軽井沢1514-1723上野
Tc×2
1975/12 置き換え間もない頃 新宿駅
1982年11月15日:「あずさ」の大糸線乗り入れを定期化し、運転区間を南小谷駅までに変更。上越新幹線開業により「とき」が廃止され、183系1000番台の一部が長野運転所に転属となり、「あずさ」に転用されました。
1983年7月5日:中央本線のルートが「大八回り」と呼ばれた辰野駅経由から塩嶺トンネルの開通によりみどり湖駅経由の新線に切り替わり、一部の列車を除いて「あずさ」など優等列車は新線を経由することになったため、スピードアップが図られました。
1985年3月14日:幕張電車区の183系基本番台が運用から撤退し、長野運転所の183系1000番台・189系が全列車を担当するようになりました。
←上野、東京
TcM'MM'MTsTsM'MM'MTc×6 所要4(臨時+4) 189系
あさま(5)(臨時+5.5)
休
長野814-1113上野1200-1458長野1608-1915上野1933…2000大宮‥東大宮
東大宮‥上野1000-1257長野1508-1815上野1900-2159長野
長野616-930上野1100-1518直江津
直江津1022-1445上野1530-1825長野
長野1008-1315上野1430-1736長野/上野1615-1917長野
上野910-1211長野1234-1545上野/上野1330-1635長野1911-2219上野
長野1341-1648上野1811-2124長野
上野730-1026長野/上野1010-1351長野1516-1837上野
TcM'M[M'MTs]TsM'MM'MTc×9 所要7 189系
あさま(9)(臨時+1)
長野840-1159上野1226-1529長野1944-2243上野2313…2339大宮‥東大宮
東大宮‥上野900-1157長野-1238妙高高原1322-長野1408-1715上野1800-2213直江津
直江津753-1215上野1300-1554長野1711-2015上野2054…2118大宮‥東大宮
東大宮‥上野800-1054長野1210-1515上野1600-1855長野
長野940-1245上野1400-1657長野1809-2115上野2136…2202大宮‥東大宮
東大宮‥上野700-1122直江津1524-1946上野2013…2041大宮‥東大宮
東大宮‥上野830-1127長野1310-1615上野1700-1959長野
TcM'MM'MTsTsM'MM'MTc×6 所要4
あずさ(6)
休
長野‥松本716-1025新宿1100-1402松本1523-1825新宿1900-2213松本
松本829-1125新宿1300-1603松本1735-2031新宿‥三鷹
三鷹‥新宿900-1212松本1322-1625新宿1700-1959松本
松本1121-1425新宿1500-1809松本‥長野
TcM'MM'MTsM'MTc×7 所要4(臨時+1)
あずさ(6)(臨時+1)
休
長野‥聖高原633…711松本1022-1325新宿1400-1703松本1928-2225新宿‥三鷹
三鷹‥新宿700-1130南小谷1449-1925新宿2000-2155甲府
甲府732-925新宿1000-1308松本-1446南小谷1631-松本1823-2125新宿‥三鷹
三鷹‥新宿800-1059松本-1159白馬1300-松本1421-1725新宿1800-2114松本‥長野
新宿640-952松本1642-1956新宿
Ts×1
1986年11月1日:急行列車「アルプス」昼行列車と「こまがね」・「みのぶ」・「かいじ」を廃止し、特急「あずさ」に格上げ。これにより、「あずさ」は改正前の12往復から22.5往復の大所帯となり、東京駅・総武本線千葉駅発着列車の運行開始。なお「アルプス」は夜行列車のみとなり、同時に183系電車に置換えられました。
運用移管が行われ、長野運転所配置車は松本運転所に転属。また全列車9両編成での運転となる。
1987年12月:「あずさ」に183系電車のグレードアップ仕様の車両を使用開始。車内チャイムは、あずさ、かいじ用のチャイムを数種類用意してあり、季節や駅によって異なるチャイムを流しました。
1988年3月13日:「あずさ」の甲府駅発着列車を「かいじ」に分離。
国分寺を通過する189系特急「あずさ」
1990年:「あずさ」の内房線直通がこの夏を最後に消滅。
1991年3月21日:成田空港駅開業により千葉駅発着の「あずさ」1往復を成田空港駅まで多客期の臨時列車として延長運転。列車名を「ウィングあずさ」として運転。1993年秋期まで運転されました。
1993年12月23日:「あずさ」2往復に振り子式車両のE351系電車を使用開始。 ただし当初、E351系は2編成のみの配属だったため、閑散期等は183系で代走していました。
阿佐ヶ谷付近を通過する189系12連特急「あずさ」
1994年12月3日:E351系による「スーパーあずさ」運行開始。 また、このときより「スーパーあずさ」は1号から、「あずさ」は51号から号数が割り当てられました。
1997年10月12日:大月駅列車衝突事故によりE351系が破損し、翌年7月までスーパーあずさ用の車両が不足。スーパーあずさの一部列車が183系による代走となる。
2001年9月8日・9日・15日・16日:臨時特急列車「あずさ木曽」が東京駅(8時18分発) - 上松駅(12時46分着)間を183系9両編成で運転。 中央本線の特急列車として、また国鉄分割民営化後初の中央東西線間直通運転を行いました。
12月1日:「あずさ」の車両を183系・189系からE257系に置き換え開始。
2002年12月1日:このときのダイヤ改正により、JR東日本がエル特急の呼称を廃止し、「スーパーあずさ」「あずさ」もエル特急を解消。
7月の「かいじ」に続き「あずさ」の車両もすべてE257系に統一。これに伴いホーム有効長が10両の秋葉原駅は通過となりました。
2004年3月13日:「スーパーあずさ」「あずさ」の号数の振り方を区別せず、発車の早い順に通し番号としました。また「スーパーあずさ」の東京乗り入れ廃止。
2005年12月10日:「スーパーあずさ」11号・28号の松本駅 - 白馬駅間が臨時化し、多客時のみの運転となりました。同時に「あずさ」の全列車が立川駅に停車となりました。
2008年3月15日:一部時間帯を除き「スーパーあずさ」「あずさ」号が交互に運転されるようになりました。
2010年3月13日:「スーパーあずさ」の大糸線直通(信濃大町駅発着)を廃止、「スーパーあずさ」は全列車が新宿駅 - 松本駅間のみの運行となりました。
2013年3月16日:「スーパーあずさ」の東京乗り入れが再開されました。
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