1975年 新潟の旅 13 その後の183/189系 その3 幕張電車区
再び、その後の183系1000番台、189系シリーズに戻ります。
C1編成 サロ入り9連で中央ライナーなどに使用された編成ですが、すでに廃車済み 2003/5/5 西荻窪
今回は幕張電車区(現:幕張車両センター)です。幕張電車区は1972年7月の総武快速線開通時に開業しました。以前にも申しましたが、183系基本番台は電車区の開業時から配置され、しかも9両編成11本という大量の本数からのスタートでした。細かいことを言うと、1972年7月5日までは、落成納入された183系基本番台は津田沼電車区に仮置きされていたようです。
1982年11月の上越新幹線開業までは、183系は基本番台のみの配置でした。
1972年度 モハ33ユニット クハ22両 サロ11両 99両 「さざなみ」「わかしお」
1973年度 モハ43ユニット クハ29両 サロ15両 130両 「あずさ」
1974年度 モハ57ユニット クハ38両 サロ19両 171両 「しおさい」「あやめ」
1981年度 1974年度から同じ
1973年11月23日に内房線那古舟形~館山間で発生した踏切事故でクハ183-17が大破し、1974年2月12日付けで廃車になりました。新製後1年7ヶ月の在籍期間でした。この車輌の代替として昭和48年度第2次債務でクハが1両製造されました。
C3編成 これもたまたま遭遇したものでC3編成を見たのはこの一回でした。 2007/12/31 三鷹
1982年11月のダイヤ改正で、それまで特急「とき」に使用されていた183系1000番台が幕張区にも転入しました。
モハ183・182 1001,1002,1003, 1004,1006,1007,1008,1010, 1011,1012,1013,1017,1018, 1019,1020,1025,1026,1050, 1054,1056 20ユニット
クハ183 1501,1502, (1503,1504,1505,1506),1525, 1526,1527,1528,1529,1530, 1531,1532
14両
幕張配置のクハ1831000番台はATC装備の関係があり、1501、1502が転用を見越して1981年に製造され上沼垂に配置、1982年11月の改正前に ()内の4両が幕張区に新製配置、そして余剰となった1000番台クハにATC取り付け改造を施行し、+500の改番をして幕張区に転属となりました。
サロ183 1001,1002,1003,1004,1005,1006,1007 7両
これらの230両の車輌で9連24本、6連2本の編成が構成され、千葉管内の全ての特急を担当しました。幕張区の183・189系もこのときが両数的にはピークで、
1984~1985年度 207両 編成両数見直し、「あずさ」運用消滅
1986年度 194両
1987~1990年度 189両 「しおさい」のサロ連結廃止
1991~1992年度 185両 9両編成13本、6両編成11本
1993年度 180両 255系投入
1994年度 167両 255系特急増発
1995年度 142両
1996~1997年度 140両
1998~2000年度 128両 「さざなみ」「わかしお」サロ連結廃止 8両編成12本 6両編成4本
2001年度 120両
2002年度 202両 C編成4本、Tc2両転入
2003年度 168両
2004年度 128両 E257系500番台投入
2005年度 60両 183系運用消滅
2006~2007年度 48両
2008年度 21両 ホームライナー運用消滅(C編成) 波動用
C4編成 2007/1/7 市川
中央ライナー用のサロ組み込み9連のC1~C4編成もC1,3,4が2008年度にC2は2009年4月に廃車(写真は6/22の記事に)となりました。C4は4連化されて鉄道博物館の休憩所になっているようですが。
そして現在も活躍中なのが「あずさ」色のマリ31、マリ32編成です。31編成はそれまではM1, M4, M14のメンバーだった車輌から構成され、32編成はM15編成の一部でした。
マリ31編成 2012/6/30 大宮
マリ32編成 2011/9/23 東十条
さらに「あずさ」色の編成と言えば豊田区のM50編成がおります。
以前から「モモずきん」をおでこに付けていましたが、最近は2013/6/8の記事でも触れましたが、「モモずきん」無しの姿になっています。
M50編成に関しては「あさま」用非グレードアップ編成がオリジンで、幕張区とは接点はないと思いますが、現在残る「あずさ」色ということで今回載せました。
まだ紹介していないのは松本から小山に転属し、「彩野」として活躍、さらには東武連絡特急も務め、近年廃車になったOM201編成と「シルフィード=>NO.DO.KA」、「ゆう」に改造された車輌でこれらは後日紹介します。
2013年3月の改正で旧田町の185系、特にB編成と大宮の185系OM編成の運用統一がなされ、かつそこで余剰となった車輌が4,6連と今までなかった編成に組み換えられているとのことで、今回ご紹介した183・189系由来の生き残り編成の活躍が見られるのもあと僅かかも知れません。
最後に今回登場した編成の構成メンバーです。
クハ183・189 モハ189・188 モハ189・188 サロ183or189 モハ189・188 クハ183・189
C1編成 1011 13 46 1115 48 514
C3編成 512 16 47 102 11 13
C4編成 1009 31 49 109 35 1020
クハ183 モハ183・182 モハ183・182 クハ183
マリ31編成 1017 1025 1015 1018
マリ32編成 1021 1034 1004 1022
クハ189 モハ189・188 モハ189・188 クハ189
M50編成 507 44 20 14
今回も鉄道ピクトリアル誌No832の記事、編成表のページのデータ、183系の動き 配置および編成・運用の移り変わり 幕張 のデータを参考に纏めました。
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