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2013年7月 4日 (木)

1975年 新潟の旅 14 上越新幹線 その2 E1系

上越新幹線で活躍した車輌として、今回はE1系について触れようと思います。

E1_m5_111008
初めてE1系を撮影したのは廃止が迫った2011年10月のことでした。それまでも東京駅等で目撃はしており、デビュー当時の塗装は憶えていますが、記録することなくリニューアルされてしまいました。 2011/10/8 大宮

E1系の開発が開始されたのは東北・上越新幹線が開業して10年が過ぎた、1990年代初頭のことでした。通勤・通学輸送をはじめとする需要増加に対応するべく、速度よりも大量輸送(1編成の座席定員は1,235名)に重きを置いた車輌が必要と考えられたからです。

そのため、全車両が2階建車両とされ、自由席として使用される車両の1 - 4号車の2階座席は車内販売を行わないことを前提に通路幅を極限まで切り詰めることにより、横3+3配列構造を実現しました。Multi Amenity Expressを略したMaxという車両愛称が与えられましたが、試運転の時点ではこの愛称が決まっておらず、暫定的にDouble Decker Shinkansenを略したDDSと形式称号である「E1」が表記されたロゴステッカーが車体側面に貼付されていました。

設計時点では600系の形式番号を付与する予定でしたが、JR東日本が新幹線の車両番号付番方法を変更したため、東日本旅客鉄道株式会社の英文社名表記East Japan Railway CompanyのEast(東)の頭文字を取って「E1系」の形式称号を付与することになりました。そのため、600系は欠番となりました。

E1_m5_120921
2012/9/21 浮間舟渡

編成記号は「M」でM1 - M6の12両編成6本(72両)が製造され、1994年7月15日から2012年まで営業運転を行いました。

車体は普通鋼製で、JR東日本の新幹線車両の中では1両あたりの重量および編成重量が最も重くなっています。現在のところ最後の普通鋼製新幹線電車でもあります。

2階建車両で床下に各種機器を配置することが困難であるため、床下機器は水タンク、空気圧縮機、主電動機電動送風機にとどめ、主変圧器、主変換装置、補助電源装置は車端部の床上に搭載しました。機器室は室内とは気密壁によって仕切り、気密外としました。

メカ的には4両(T+M1+M2+T)で1ユニットを構成し、M1車に主変換装置・補助電源装置を、M2車に主変圧器・主変換装置を搭載しました。主回路制御にはJR東日本の新幹線電車では初めて可変電圧可変周波数制御(VVVF制御)が採用されました。主変換装置 (CI2)は、GTOサイリスタ素子を使用した2レベルコンバータ+2レベルインバータで構成されています。

側面の行先表示機はLEDを採用し、表示は列車種別・指定席/自由席と行先を交互に表示する方式となりました。この方式はこれ以後のJR東日本の新幹線車両の標準ともなりました。

E1_m6_120921
2012/9/21 浮間舟渡

1994年の営業開始時点では仙台総合車両所(現在の新幹線総合車両センター)に配置され、東北新幹線では東京駅 - 盛岡駅間の「Maxやまびこ」2往復および那須塩原駅 - 東京駅間の「Maxあおば」上り1本、上越新幹線では東京駅 - 新潟駅間の「Maxあさひ」2往復および高崎駅 - 東京駅間の「Maxとき」上り1本に運用されました。なお、東北新幹線運用は毎週水・木曜日は車両検査のため全列車が運休し、200系が代走しました(M3編成が増備された翌1995年3月に解消しました)。

その後、東北新幹線では途中駅において分割・併合を行う列車が増えたことから、全車2階建車両ですが他系列などとの相互連結を考慮して8両編成としたE4系を投入し、1998年12月8日のダイヤ改正からは東京駅 - 仙台駅間の「Maxやまびこ」1往復のみとなり、同時に仙台駅 - 盛岡駅間で定期運用から撤退。そして1999年12月4日のダイヤ改正をもって東北新幹線大宮駅以北でのE1系の運用は消滅し、全編成が新潟新幹線第一運転所(現在の新潟新幹線車両センター)に転属しました。

リニューアル

E1系のデビューから10年近くが経過し、内装の陳腐化が目立ち始めたことなどから、2003年度から2006年度にかけて内外装のリニューアルが施工されました。車体塗装はE2系、E4系と同様白と青の2色を中心に境目に「朱鷺(とき)色」と称されるピンクの帯を配したものに変更されました。あわせてロゴにも朱鷺のイラストが加えられました。

座席は、グリーン車はE2系1000番台のもの、普通車はE4系のものに交換されています。自由席車(1 - 4号車)2階部分の3人掛け座席のうち中央の座席の背もたれ部分にくり抜かれていた肘掛けの代用品も廃止となりました。

東北新幹線および上越新幹線のデジタルATC (DS-ATC) 採用に伴って、全編成に対してDS-ATCへの改造も実施されました。

2011年12月16日付のJR東日本プレスリリースにおいて、2012年3月17日のダイヤ改正で東北新幹線向けにE5系が増備され、それによって運用の余裕が出たE4系で運用を置き換えることが発表されました。これに伴い、越後湯沢駅 - 新潟駅間(ガーラ湯沢駅を除く)ではホームの延長工事が実施され、上越新幹線全区間にてE4系2本連結(16両編成)での運転が開始されることとなりました。

2012年4月、M1・M2の2編成が廃車となり、残るM3 - M6の4編成は引き続き上越新幹線の「Maxとき」(4往復のみ)および「Maxたにがわ」(2往復のみ)で運用されていました。

E1_m5_111008_2
2011/10/8 大宮

2012年7月6日、JR東日本の同日付のプレスリリースで、2012年9月29日のダイヤ改正をもって上越新幹線内のE1系運行列車をE4系2本併結(16両編成)に置き換え、E1系による全ての定期運用を終了するが発表されました。下り定期運行最終列車は「Maxとき343号」、上り定期運行最終列車は「Maxとき348号」でした。

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