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2013年8月14日 (水)

2013 夏 新潟の旅 4 新津区の気動車 その1 キハ40系

1975年新潟の旅では触れませんでしたが、今回の2013年夏の旅では、新潟を中心に各線の運用に活躍している新津運輸区(新ニツ)の気動車について触れようと思います。
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村上で上り特急「いなほ」と交換するキハ40+キハ47気動車 2013/8/7  奥の方には村上までの115系編成も見えます。

2012年の気動車・客車編成表によると、総数67両の配置があり、その内訳は

キハE120 8両 ワンマン 便所付 冷房
キハ110  16両  ワンマン 便所付 冷房
キハ111  3両  ワンマン 便所付 冷房
キハ112  3両   ワンマン 便所付 冷房

キハ40  10両 機関更新 リニューアル 冷房 500番台 4両
           機関更新 リニューアル 冷房 ロングシート 580番台 6両
キハ47  1両  便所付 
      12両  機関更新 リニューアル 冷房 便所付
       2両  便所なし 
      11両  機関更新 リニューアル 冷房 便所なし
キハ48  1両  機関更新 リニューアル 便所付

となっております。

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エンジン音などを聞いていると結構やばいのでは感じさせる老練なキハ47とキハ40の混成、混色編成で運用される羽越本線普通列車 2013/8/7 桑川

ワンマン対応グループのキハE120キハ110系は併結で運用され、ワンマン非対応のキハ40系グループは車掌乗務の列車に投入されています。運用線区はワンマン対応グループが信越本線、磐越西線(新潟~会津若松)、羽越本線(新津~酒田)、白新線、米坂線、ワンマン非対応グループが羽越本線(新津~酒田)、信越本線(新津~新潟)、磐越西線(新津~会津若松)となっています。

なかでも興味深いのが、羽越本線の交直接続のデッドセクションを跨ぐ新津~酒田間の運用はこれらの気動車がメインに投入されていることです。本来は全線電化区間ですから、電車が走って当たり前の線区ですが、交直両用車両として投入されているのは、特急「いなほ」の485系、寝台特急「あけぼの」「トワイライトエクスプレス」のEF81、JR貨物のEF81EF510、それと昨日ご紹介した「きらきらうえつ」の485系だけです。普通列車は115系、E127系が村上までは行ってますが、直流専用のため、50Hz交流区間の村上以北は入線できません。

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キハ40 502+キハ47 1518による編成 この編成が新潟を中心に北は酒田、磐越西線会津若松まで運用されています。 2013/8/8 新津

村上駅そばのデッドセクションは村上を出発してすぐの三面川の橋梁の手前にあるため、交流専用車両は村上駅に入線できません。もしも村上駅を東北本線の黒磯駅のような地上切り換え方式にして、直流専用ホームと交流専用ホームに分け、通過列車のためにデッドセクションも用意すれば、酒田まで来ている701系が村上まで来られることになりますが、費用対効果などを考慮するとなかなかそういった工事もされないのでしょうか。

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この赤メインの塗色は新新潟色というらしいですが、青森周辺で見られる赤塗色とは少し違います。 2013/8/9 余目

全国的に見ても肥薩オレンジ鉄道などが、第三セクター化後、この方式を採用していますが、高価な交直両用車両の投入は無理としても、駅の配線の改良で秋田の701系の運用範囲も拡大できると思うのですが。

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新潟駅8番線に入線した3色混成編成 2013/8/7

今回の記事ではこれらの気動車の中でも最も古いキハ40系の写真をアップしました。塗色は、3パターン存在し、青白赤の新潟色、赤白の新潟色、そして首都圏色<朱色5号>(通称タラコ色)です。

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そして日本全国でみられる首都圏塗色(タラコ色)のキハ40 2013/8/8 新津
1975年に大宮工場で相模線のキハ10系に試験採用したのが最初だったそうですね。

因みに、羽越本線の車掌乗務の列車の場合、村上~酒田間で車掌の仕事をみていると、下り列車の場合、まず村上を発車後、全乗客の乗車券をチェック、つづいて各駅に停車する毎に、乗ってきた客のところまで行って乗車券をチェックしておりました。もちろん停車駅毎に、ドアの開閉、安全確認を行いつつのことで、途中大半の駅が無人駅ですから、こうせざるを得ないのかと思いますが、結構大変な業務だなと感じました。

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コメント

クハ415-1901さん、こんにちは。

キハ40系の塗装バラエティーですが、改めていろいろあるのですね。
村上以北は701系の守備範囲とばかり思っていましたが、
村上~酒田間には架線下気動車の運用が残っているのですね。
確かに1980年代に開発された気動車だと、
とても燃費が悪い気がします。

新潟色は青い部分の幅が広いタイプと、狭いタイプがあるのですね。
目の錯覚でしょうか?
狭いタイプは窓も小さく見えます。

赤が基調の塗装は解説がないとどこの地域の車両なのか私にはわからなくなります。


それにしても、新潟色+新新潟色+タラコ色の4連は、
同じ系列の気動車なのに4両それぞれが違った形式に見えるから見事です。

やぶおさま、おはようございます。

早速、コメントありがとうございます。わたしも、赤い新新潟色と言われる塗色は、ネット上での情報で知るまではこれが新潟地方の新しい気動車塗色であることを知りませんでした。

やぶおさんの掲示板の方でも高岡色とか、烏山線の塗色とかアップされていますが、JRになってからいろいろな地域に登場した気動車の塗色をきちんとおさらいすべきかなと思ったりしています。

それとキハ40系の場合、片運転台方式のキハ47形式とキハ48形式があって、扉の位置が異なり、さらに両運転台方式のキハ40形式があり、写真のように窓の上下幅が異なるのか、雨樋が更新されているのかで青帯の幅が異なって見えるのでしょうか。

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