都営まるごときっぷの旅 その7 都電の車輌 8500形
都電シリーズ、今回は8500形です。
学習院下付近を走行する8501号車 2013/8/3
8500形は7000形・7500形の老朽化に伴い1990年より増備された形式です。当初は2形式全車を本形式で置き換える構想もありましたが、財政面での関係や余剰車を出さないように5両で打ち切られました。
車体は全鋼製軽量構造となり、7000形や7500形よりも車体の窓を大きくし、また、塗装もそれまでの都電と違って白をベースに車体下部に緑の帯を配しました。走行機器には、都電では1954年落成の6500形以来3車種目の採用となるカルダン駆動方式と、都電初のVVVFインバータ制御を採用しました。そして、運転台には1軸2ハンドル式マスコンを装備しました。
行先表示器は、正面が行灯(字幕)式、側面がLED式です。この形式から落成と同時にLED式車内案内表示器が1両につき4ヶ所設置され、それぞれ運転席裏側と降車口上部に2ヶ所ずつ設置されています。運転席裏側のものは乗車マナーなどを、降車口上部のものは駅名などを表示します。
荒川線の車両としては初めて、登場当初から自動案内放送を流しています。
スムーズな乗降を図り、乗車口を1,000mmの片開きドア、降車口を1,200mmの両開きドアとし、降車口を運転台のモニタで監視できるよう側面表示板の上部に収納式のカメラが設置されました。床面高が他形式より30mm高いため、駅によってはホームとの段差が生じることがあります。
8502号車 飛鳥山 2013/8/3
1992年に8502・8503、1993年に8504・8505のそれぞれ2両ずつが増備されました。この増備車4両は前面の一部設計を変更し、新たに東京都のシンボルマークであるステンレス製の「いちょう」マークを装着したほか(8502・8503落成時に8501にも装着)、8503 - 8505には優先席以外の座席にもクロスシートが採用されました。車内中央部には折りたたみ式の補助椅子が設けられていましたが、後年撤去されました。8501で採用された1軸2ハンドルマスコンは、運転士が運転操作しにくいなどといった理由から、8502以降はマスコンとブレーキハンドルが別個の2ハンドル式が採用され、後に8501も同様に改造されました。また、後に集電装置をZ型パンタグラフからシングルアーム式パンタグラフに換装しています。
線路は草ぼうぼうの学習院下付近を行く8504号車 2013/8/3
同所はサンシャイン60を写し込める有名な撮影ポイントですね。 2013/8/3
以上、Wikipediaの記事を参考に纏めました。
にほんブログ村 最後まで読んで戴きありがとうございます。
上のリンクをクリックされると面白い鉄道記事満載のブログ村に飛ぶことができます。
« 2013 夏 新潟の旅 4 新津区の気動車 その2 キハ110系 | トップページ | 2013 夏 新潟の旅 4 新津区の気動車 その3 キハE120形 »
「路面電車」カテゴリの記事
- 速報版 2024年晩夏 京都の旅 3日目 嵐電から始まり、阪急PRiVACE、JR、阪急2300系で締めくくり(2024.09.05)
- 速報版 2024年晩夏 京都の旅 2日目 午前中は嵐電、午後は叡電を満喫(2024.09.04)
- 2023年晩夏の関西旅行 嵐山電鉄編 その3 嵐電の車両 part5 モボ2001形(2024.08.14)
- 2023年晩夏の関西旅行 嵐山電鉄編 その3 嵐電の車両 part4 モボ631形(2024.08.13)
- 2023年晩夏の関西旅行 嵐山電鉄編 その3 嵐電の車両 part3 モボ611形(2024.08.12)
« 2013 夏 新潟の旅 4 新津区の気動車 その2 キハ110系 | トップページ | 2013 夏 新潟の旅 4 新津区の気動車 その3 キハE120形 »
コメント