公園保存蒸気 C57 186 小金井公園
今回は都立小金井公園に保存されているC57 186号機です。
公園の西の方に柵で囲まれたスペースが確保され、スハフ32形客車を一両連結した姿で保存されています。 2013/8/13
C57186号機は1946年に製造れた、第3次形に属します。戦後の旅客用機関車の不足を補うために製造されました。設計期間が無かったことから2次形からの大幅な改設計は見送られました。先輪がD52形用の流用であるディスク形となり、コンプレッサーからの空気放熱管がランボード下に収められるなどの相違点が見られます。また、砂箱キセ前面が1次形や2次形と比べ傾斜しています。
前輪はディスクタイプになっています。
C57186 三菱重工業三原工場=519 1946-09-27 S67.50t2C1T(1067)
車歴;1946-09-27 製造→ 納入;国鉄;C57186→
配属[達533];新潟局→1946-09-27
使用開始→配置;新潟局→1955-08-01 現在;新津→1969-09-06
人吉→1973-09-25 宮崎→1974-06-07 旭川→1975-02-28 廃車;旭川→
保存;東京都小金井市「都立小金井公園」;C57186
(データは沖田祐作氏の機関車表より)
新潟で新製配置後23年、南九州で5年弱、最後は北海道で8ヶ月暮らしています。最後にわざわざ北海道まで転勤している点が印象的です。
小金井公園は広大な緑地を有する公園で私も小学校の頃、何度か訪問したことがありましたが、C57の置かれているスペースは写真からも分かるように良い雰囲気を醸し出しています。
駅名標などもしっかり準備されていました。
お供のスハフ32は2146号車でした。
この客車の過去を調べて見ると
1935年、梅鉢鐡工所製作のスハフ32146(旧スハフ 34447) に電気暖房工事を施工したもの。晩年は中央本線の夜行客車列車に使われ、登山客などを乗せて走ったそうです。最後の全般検査は 1972 年 6 月と書かれています。1974 年に廃車され、その翌年から 30 年以上も屋外で保存されています。所属表記は「西イイ」で飯田町客貨車区。
(鉄道探検隊のサイトより引用)
とのことで、晩年は中央本線の夜行列車に活躍していたそうですから、もしかしたら現役時代、EF13やEF64に牽引される姿を見ていたかも知れません。
怪しげな写真ですが、三鷹付近を行く中央線客車列車 1975/3
小金井公園のC57は上記のように公開日が設定されています。前回、訪問した日は平日でしたので次回は公開日に訪問してみようと思います
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