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2013年10月14日 (月)

西武鉄道 赤電の時代 451系 その1 2連編

西武鉄道の赤電時代を懐かしむシリーズ、今回からはクモハ451形です。

4511411
クハ1411形との2連、その後には501系か551系を従えた451形新宿線各停電車 1974年頃 武蔵関~東伏見

幼少の頃の西武線で一番印象に残っている電車といえばクモハ451形です。というのは最初に西武線と関わり合いをもったのが、萩山、八坂、小川あたりで、新宿線系統であり、当時池袋線はクモハ351形501系の正面二枚窓組が多く、新宿線系統はクモハ451形、クハ1411形が主流だったからかと思います。

451形は501系の後継形式として、西武初の両開き扉とアルミユニットサッシを採用し1959年より新製されました。また、上半分黄色・下半分茶色の旧塗装で登場した最後の系列でもありました(といっても私は黄色の塗装を見てはいるはずですが、はっきりとした記憶は持っていません)。

当初は制御電動車モハ451形のみが新製され、連結対応工事を施工されたクハ1411形と編成して運用されました。後に付随車サハ1471形が新製されて本系列のみの固定編成が現れ、さらに制御車・中間電動車も誕生し、その過程において非常に複雑な編成替えならびに改番が行われています。

構造的には軽量形鋼を多用し、構体設計に改良が加えられ、制御電動車同士の比較において、モハ451形はモハ501形後期車よりも2.5t軽量化が図られました。

前面形状は501系の湘南型デザインから一変し、同時期に新製された国鉄101系電車に類似した切妻形状とされました。前面窓部分は国鉄101系同様に極細の仕切りによって3分割された連続窓風の処理がされているものの、本系列では窓周りの窪みは設けられていないため、若干印象が異なります(当時、子供心に101系を真似て造ってはいるが、足回りは?と感じました)。

なお、西武における大先輩の「団塊鉄ちゃん気まぐれブログ」において451形の特集記事があり、同記事では”当時国鉄で試作された貨物気動車キワ90が当車に形状、塗色共に類似していました。”と書かれております。貨物気動車キワ90は写真でしかみたことがありませんが、確かにその通りと感じました。

451
側面から見ると両開きの客用扉、2連のユニット窓、この辺は国鉄101系と良く似ているのですが・・・屋根と足元に目をやると
西武多摩川線 白糸台

前照灯は1灯式のものが前面幕板中央部に埋め込まれ、標識灯は露出型の引っ掛け式のものが腰板部左右に設置されました。また、前面窓下中央部には行先種別表示板受けが設置されています。

客用扉は西武では初採用となる1,300mm幅の両開扉で、窓固定支持をHゴムによるものとした鋼製扉でした。本系列の客用扉下靴摺部分は車体外側の折り曲げ部分が大きく取られており、外観上靴摺が太く見えることが特徴でした。

側窓は2枚1組のユニット構造としたアルミサッシとし、全開可能な二段上昇窓です。なお、サッシ外側部分は車体同色に塗装されています。窓配置は先頭車がd1D2・2D2・2D2、中間車が2D2・2D2・2D2です(d:乗務員扉, D:客用扉、戸袋窓の記載は省略)。連結面は貫通路がクハ1411形と連結のため再び800mm幅の狭幅貫通路に変更され、貫通扉も設置されました。

ベンチレーターは501系同様にガーランド形を採用し、先頭車に6個、中間車に8個搭載しました。また、車内換気装置としてファンデリアが設置されたことから、ファンデリア直上のベンチレーター(1両あたり2個)は大型の特殊形状のものとされました。

車内はロングシート仕様で、カラースキームは501系後期車に準じていますが、本系列より壁面がアルミデコラ化され、車内の無塗装化が推進されました。車内換気装置としてファンデリアを1両あたり2基搭載した点は従来車に準じました。

ST式戸閉機構

従来の両開扉においては左右の扉それぞれに戸閉器を設置することが標準的であり、導入コストがかさむことや動作同期調整等保守上の難点を有するなどといった、両開扉固有の欠点を抱えていました。西武においてはそれら欠点を解消する新機構、すなわち、左右の扉上部を鴨居部に設置したベルトで連結し、1基の戸閉器で左右2枚の扉を駆動する機構を開発し採用しました。同機構は開発に携わった西武所沢車両工場の頭文字 (Seibu Tokorozawa) を採ってST式戸閉機構と命名され、その後の西武においてはもちろんのこと、国鉄103系電車を始めとした他社の両開扉を有する車両にも数多く採用されるに至りました。

主要機器

革新的な装備を多く採用した車体周りとは対照的に、主要機器は他系列同様に国鉄の払い下げを受けた、旧態依然とした制式機器で占められました。また、払い下げ品の中でも比較的グレードの高い機器については既に501系新製に用いられて在庫が払底していたことから、主要機器の仕様は501系よりもスペックダウンしています。

主電動機はMT15系(100kW)、制御器は電空カム軸式CS5と界磁接触器CS9の組み合わせ(直列5段・並列4段・弱め界磁1段)、制動装置は発電制動を持たないAMAE電磁自動空気ブレーキ、台車は電動車が鉄道省制式の釣り合い梁式TR14A・付随車が同TR11Aでした。その他、パンタグラフは国鉄制式のPS13、電動空気圧縮機 (CP)はAK3を搭載しました。

なお、CPおよび電動発電機 (MG)といった補機類は電動車には搭載せず、501系後期車より採用されたMTユニット方式を踏襲しています。

451_800601_2
クモハ451形+クハ1471形の編成 ベンチレーターに着目です。クハはグローブ型、クモハはガーランド型です。

後になるとクハ1451形が増備され、クハ1451~1454は後にクハ1471形1487~1490に改称・改番されましたが、両開き扉同士のすっきりした編成となりました。もっとも、この後に増備された411形クモハ+モハが冷房改造されて黄色化されたのに対して、451形は終生、赤電のままでした。

<追記> 久しぶりに西武の451形について過去に調べたものを見返してみると、最初はクハ1411形との2連、続いてサハ1471形を挟んだ4連、さらに4連の増備、続いて同型タイプクハ1451形の登場、そのクハの一部電装化と続きます。さらには西武がよくやる、4連から中身を抜いて6連と2連を造り、さらに余った2連が非電装化されてクハになりました。しかもそれらの過程で改番を伴っています。

これらの過程を文章で表現するよりは図を交えて説明した方がわかりやすいので、次回のこのシリーズの記事では、簡単な図とともに451形の複雑な変化のプロセスを追いたく思います。

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コメント

はじめまして。

451系の写真は末期のもの(クハ1651とペアの編成)が1枚あるだけなので、大変懐かしく拝見させていただきました。

私の記憶では、既に451系だけで編成された本線列車は殆ど無く、クハ1411を先頭に701系等に押されながら走っていく新宿線急行に良く乗ったのが思い出されます。更に幼少の記憶であれば、萩山駅でのサボ交換とかも記憶にあるのですが、もはやどの車両だったかは分かりません。

他の記事も楽しみに読まさせていただきます。

MiOさま、はじめまして。

ご訪問、並びに早速のコメントありがとうございます。

萩山駅でご覧になってましたか、私も以前、書きましたが幼稚園が萩山だったものですから、萩山での玉川上水、多摩湖行きの分割や併合を見て、さらにサボが交換される風景も見ておりました。

西武線の写真を撮りだしたのは大学生になってからなので、クハ1411形がもっとも古い車両ですが、それでも今の西武とは随分違う世界ですよね。

是非これからも宜しくお願い致します。

This is truly nice to know. I hope it will be productive in the potential. Very good occupation on this and preserve up the good operate.

B767さん、あけましておめでとうございます‼︎(^^)本年もよろしくお願いいたします(^◇^;)かなりお久しぶりですけど…元気にされてました⁇一番上の451系に併結されている車両って…窓の配置からして501系ですな。3枚目の451系の急行本川越ゆきは…451系の2両+6両=8両編成ですな。

マズダっちさま、明けましておめでとうございます。

旧年中はいろいろとコメントを戴き、ありがとうございます。

今回も、写真から編成内容を推測して戴き、ありがとうございます。

こうやって、いろいろとコメントを戴くことがBlogを書いて行く上で大変励みとなります。

今年もどうか宜しくお願い致します。

おはようございます。
お写真のスタイルの電車、これもまた西武らしさのあるものですね。
効率やコスト抑制に意識が強く働いていたのか、共通の世の中で使い慣れた機器を使い、接客設備だけは新しいものを取り入れていくあたりに、独特のポリシーを感じます。
側面からの足回りがよくわかるお写真を拝見しまして、趣味的に楽しい車両であっただろうと感じました。
風旅記: https://kazetabiki.blog.fc2.com

風旅記さま、おはようございます。

昨日に続き、コメントありがとうございます。

この451系は私が幼稚園から小学校の頃、デビューし、大学生から社会人になるころまで活躍した車両で、ある意味、西武沿線住民として長らく世話になった車両でした。

同じスタイルの後継車、411系はその後、冷房改造などされ、401系となって1990年代まで活躍し、現在も近江鉄道、三岐鉄道などで頑張っていますね。

まさに西武の一時代に貢献した車両と言えるのではないでしょうか。

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