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2013年11月 7日 (木)

常総線開業100周年記念イベントとTX祭り その3

11月3日の常総線のイベント、3回目の今回は1990年代以降、自社発注で増備された新鋭気動車群です。

キハ2100形

1993年から1996年かけて新潟鐵工所で12両が製造されました。完全に新造の気動車としては1963年に導入されたキハ900形以来のことだそうです。エンジンは新潟鐵工所製DMF13HZを採用しました。変速機も本来のエンジン出力に対応したものを採用したために330psで使用しています。変速機は直結2段式のTACN-22を採用し、在来車より大幅な性能向上を実現していますが、同じ20m級車体であるJR東日本のキハ110系(エンジン出力420ps)と比較すると、出力が低い分性能は若干下回っています。

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2101-2102編成 2013/11/3 水海道車両基地

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ラッピング塗装でもあった2103-2104編成 2006/7/30 水海道

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2105-2106編成 2006/7/30 新守谷

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2107-2108編成 2002/4/20 新守谷

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2109-2110編成 2003/4/29 水海道車両基地

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2111-2112編成 2003/4/29 水海道

車体は片運転台で2両編成で組成され、キハ300・350形の3扉ロングシートを踏襲しました。側窓は一枚下降式を採用。床面高さも可能な限り低くし、側扉のステップを廃止しています。車体塗装は京成グループの貸切バス統一カラー「Kanac」に準じています。

キハ2200形

1997年10月より運用開始されたキハ2100形の単行運転バージョン(両運転台車)です。当初は2両でしたが、翌年9月に2両増備され、4両となりました。

この形式で特筆されるのは扉配置です。キハ2100形が両開き扉を片側3つ配置していたのに対し、キハ2200形は両端の2つが片開き、中央の1つのみ両開きとなっています。これはワンマン運転を考慮したものです。

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2202 2013/11/3 水海道車両基地 
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2203 2013/11/3 水海道車両基地

主に水海道-下館間の単線区間で運用されますが、守谷でつくばエクスプレスと乗り換える乗客の便宜を図るため、取手 - 水海道間の複線区間に直通する運用もあります。普通・快速列車問わず幅広く運用されている。休日ダイヤの快速は、当車両またはキハ2400形に限定されています。

2011年4月には2201キハ5000形と同様の塗装に変更され、他の車両も塗装変更されているようです。

キハ2300形

2000年から2002年にかけて、2両編成5本(10両)が新潟鐵工所で製造されました。 片運転台の車両で電気指令式ブレーキや変速機自動切換、駅名案内装置(LED)などを装備しています。

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2301-2302編成はちびっこ綱引きの相手をしていました。

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2303-2304編成 2013/11/3 水海道車両基地 手前は2402

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2305-2306編成 2003/4/29 水海道

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2307-2308編成 2013/6/29 取手

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2309-2310編成は会場内の休憩所を勤めておりました。

基本仕様はキハ2100形に準じていますが、ブレーキについては関鉄初となる電気指令式ブレーキを採用して近代化を図っています。エンジンは新潟鐵工所製DMF13HZを採用。全車両、前面・側面の行先表示器はLED式です。

キハ2400形

2004年12月23日、1次車2両が導入されました。現在は6両が在籍しています。新潟鐵工所が製造を担当しました。2004年12月23日より運用開始。

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2404 2013/11/3 水海道

基本仕様は、キハ2200形に準じ、キハ2300形で導入した電気指令式ブレーキや変速機自動切換えなどを引き続き採用し、キハ2300形の両運転台仕様となりました。

キハ5000形

2009年8月に新潟トランシスで製造され、同年10月に営業運転を開始しました。両運転台車でキハ2300形キハ2400形との総括制御が可能となっています。

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5001 2013/11/3 水海道車両基地 

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5003 2013/11/3 水海道車両基地

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5004 2013/11/3 水海道

車体は従来と同様の鋼製ですが、塗装は従来と比べて青味がかっている白を基本に赤と青の3色からなる新しいものを採用しています。
コモンレール式燃料噴射システムを搭載した最新形環境対応エンジンを装備し、従来と比べて微粒子状物質・窒素酸化物・ハイドロカーボン・騒音の削減、燃費の向上が図られています。ユニットブレーキ式のボルスタレス台車を採用しました。室内は、従来の車両よりも腰掛の色を明るくし、座席にはスタンションポール(握り棒)を設置しています。2013年投入の2次車については排障器の大型化と吊り手を三角形化する改良が行われています。

従来車との共通点としては側扉は両端に片開き式,中央に両開き式のものを配置した片側3扉構造となっており、ブレーキ方式は電気指令式ブレーキを採用し、ワンマン運転にも対応しています。

以上が、11月3日の常総線100周年基地公開の様子です。これまでに撮っていた常総線の車両の写真もこの機会に纏めてご紹介致しました。次回は守谷の車両基地で同日、開催された第九回つくばエクスプレス祭りの様子です。

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