« 常総線開業100周年記念イベントとTX祭り その4 | トップページ | 常総線開業100周年記念イベントとTX祭り その6 »

2013年11月 9日 (土)

常総線開業100周年記念イベントとTX祭り その5

今回は第9回つくばエクスプレスまつりの2回目です。

拙Blogにおいて地元の鉄道でもある「つくばエクスプレス」について初めて触れる機会ですので、開業以前の甲種回送、車両搬入、2003年4月29日の基地の公開、開業日の様子などを紹介しようと思います。

建設の経緯

1978年、茨城県は「茨城県県南県西地域交通体系調査委員会」(委員長・八十島義之助)を設置し、「第二常磐線」構想を発表しました。

1983年、茨城県は「第二常磐線と地域開発に関する調査研究会」を設置し、東京都心と筑波を結ぶ具体的な鉄道路線を検討し、発表しました。

1985年7月11日の運輸政策審議会答申第7号では「常磐新線の新設」という項目が設けられ、東京 - 守谷間が「目標年次までに新設することが適当である区間」、守谷 - 筑波研究学園都市間が「今後新設を検討すべき区間」とされ、後者についてはさらに「需要の動向、沿線地域の開発の進捗状況等を勘案の上、整備に着手する」とされました。

1987年9月 「常磐新線整備検討委員会」が設置されました。

1988年11月には同委員会で「常磐新線整備方策の基本フレーム」についての合意が成立し、当面の建設区間を秋葉原 - 筑波学園研究都市とすること、建設主体は第三セクター会社とし、完成後は東日本旅客鉄道(JR東日本)が運営を行うことなどの方針が決定しました。また、費用の関係で始発駅は当初予定の東京駅から秋葉原駅となりました。

1989年3月には運輸省が「新たなフレーム(案)」を示し自治体の負担軽減を提案しましたが、JR東日本は常磐新線に距離をとる様になりました。

1990年11月15日の関連自治体副知事会で1990年度中に第三セクターを設立し、開業目標を2000年とすること、事業費用と負担割合についての合意が成立しました。

1991年3月15日に沿線自治体の出資により建設主体となる第三セクター会社「首都圏新都市鉄道株式会社」が設立されました。当初、運営主体となることが予定されていたJR東日本が最終的に参加を見送り、首都圏新都市鉄道は1992年1月に第一種鉄道事業免許を取得しました。

1994年10月 秋葉原で起工式

1996年12月 2000年の開業予定が2005年に変更されました。

2001年2月には、常磐新線イメージづくり調査委員会の答申に基づいた路線新名称として「つくばエクスプレス」が首都圏新都市鉄道より発表されました。

Hm_131103

今回のイベントで展示されていた開業時のHM

2005年7月22日に完成検査に合格し、同年8月24日に開業しました。当初は10月開業予定でしたが、地元の強い要望と学校の2学期に間に合うように2か月繰り上げての開業となりました。

甲種回送

Ef65_1001_041205
EF651001号機に牽引されて大船を通過するTX1000系 2編成12両の甲種回送列車 2004/12/5 なにかのトラブルで当初予定されていた時間より数時間遅れでの通過だったように記憶しています。

1611_041205
11編成+12編成でした。今となっては東海道線の113系も懐かしいです。

つくばエクスプレスの車両、2000系は山口県下松市の日立製作所笠戸事業所で製造され2~3日かけて、山陽本線、東海道本線、武蔵野線、常磐線を経由して土浦駅まで運ばれます。1000系は川崎重工兵庫工場で製造されています。

2651_030321_3

土浦駅貨物線に到着した51編成と1編成 2003/3/21

2651_030321_7
当時の常磐線415系 本線から分岐している引き込み線に進入した後、手前の貨物線にスイッチバックし、さらに荒川沖方面に進んで、さらに東側の線路に進入する方式をとっていると思われます。 2003/3/21

常磐線で土浦駅に到着後、入れ換えの様子は、線路巡礼さまのサイトに詳述されています。また、2008年6月の甲種回送と陸送の様子は、こちらのサイトに素晴らしい写真が載っています。

土浦で車体と台車は分離し、トレーラーで国道354号などを経由して、守谷の車両基地まで陸送されました。噂によれば午前2時頃に起きて待っていれば通過シーンを見ることが出来るそうですが、残念ながらまだ見ていません。

2003/4/29車両基地公開 

2003年4月の時点では後に量産先行車と言われる1編成(1601F)と51編成(2601F)が製造されており、開業時に準備された後の編成は2004年以降に製造されました。

1101_030429_3
1000系の第一編成は屋外に

2151_030429_6
2000系の第一編成は庫内に展示されていました。

030429_3

当時の写真で興味深いのはこの仮の駅名です。写真からは読みにくいので補足しますと、
秋葉原-元浅草-新浅草-南千住-北千住-青井-六町-八潮-三郷中央-南流山-流山運動公園-流山新市街地-柏北部中央-柏北部東-守谷-伊奈谷和原-萱丸-島名-葛城-つくば下の写真にある開業時の駅名とは随分違っていますね。

試運転風景

2652_050625
開業日まで2ヶ月を切り、沿線では導入された新造車両での試運転の光景が見られました。 2005/6/25  みらい平~みどり野間

開業日

050824_2別に切符コレクターではないのですが、滅多にあることではないので、開業日の朝、一番電車で秋葉原まで往復しました。その際に記念に購入した入場券です。

050824_3
つくば発一番電車の車内 沿線の駅名表示も上の写真と見較べるとかなりかわっていることが分かります。  2005/8/24 つくば

TX車両に掲げられたHMが今回のイベントでは展示されていました。

2006hm_131103

開業後初の新年、2006年新年のHM

1stann_hm_131103
開業1周年のHM

7txhm_131103
2011年第7回 つくばエクスプレスまつりのHM

8txhm_131103
2012年 第8回 つくばエクスプレスまつりのHM

9txhm_131103
そして今回のイベントのHM 70編成に取り付けられました。

今回はここまでです。

にほんブログ村 鉄道ブログへ
にほんブログ村 最後まで読んで戴きありがとうございます。
上のリンクをクリックされると面白い鉄道記事満載のブログ村に飛ぶことができます。

« 常総線開業100周年記念イベントとTX祭り その4 | トップページ | 常総線開業100周年記念イベントとTX祭り その6 »

催事」カテゴリの記事

三セク鉄道」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 常総線開業100周年記念イベントとTX祭り その5:

« 常総線開業100周年記念イベントとTX祭り その4 | トップページ | 常総線開業100周年記念イベントとTX祭り その6 »

カテゴリー

2025年2月
            1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28  
フォト
無料ブログはココログ

日本ブログ村

  • 日本ブログ村