常総線開業100周年記念イベントとTX祭り その7
第9回つくばエクスプレスまつりの4回目、最後に1000系、2000系について触れます。
表1 現在活躍中の1000系、2000系の製造所と、甲種回送による土浦到着日
(4号車の5号車寄りのサイト様のサイトのデータを参考に致しました)
1000系は2003年に量産先行で1編成、開業前に2~14編成まで製造されました。
2000系は同じく2003年に量産先行51編成、開業までに52~66編成製造され、さらに2008年に67~70編成の4編成、2012年に71~73の3編成増備されています。
甲種回送はかならず2編成ずつで行われており、量産先行車は1と51編成、その後は2003年6月14日到着分は6編成と62編成のペアでしたが、それ以外は1000系、2000系でそれぞれ2編成のペアでした。そのルールが崩れたのが71編成単独の甲種回送でした。
車両基地直通車両として活躍していた3編成 2013/11/3 総合車両基地
停車位置から考えて洗車体験列車は9編成だったと思います。
12編成の姿もありました。
11月8日の記事でご紹介したように11編成が31番線で電車と綱引きに、10編成が臨修庫にいました。
一方、2000系の方は増備車をメインに展示されておりました。増備車は外観的にも赤い帯が加わったスタイルになりました。
70編成
71編成
72編成
ここで2000系の増備に伴う変更点について触れておこうと思います。
一次増備車における変更点
・火災対策の強化として天井部の空調装置ルーバの材質をアルミ合金製に変更
・床敷物を塩化ビニル材からゴム材に変更
・ドア戸袋部の引き込まれ防止ゴムの材質を硬くし、乗客の荷物等が引き込まれるのを防止できるようにした
・座席モケットのクッション材を改良し、より柔らかいものにした
・7人掛け座席間の枕木方向につり革を増設、女性専用車にもなるつくば方先頭車1号車と優先席部にある一部のつり革(落成時からオレンジ色)のつり高さを50mm低くした
・車内の非常用ドアコックなどの、車内ステッカーの一部を蓄光式ステッカーに変更
・乗務員室背後の電磁鎖錠用の通行表示灯(仕切開戸解錠時に通行可を表示)を大型化した
・座席やガラスに記載される「優先席」のロゴが異なる。
・携帯電話のマナーを記載したステッカーも別のものに変更
二次増備車における変更点
・省エネルギー化のため、室内灯を蛍光管式からLED照明に変更
・座席の座り心地を改善するために座席構造を根本的に見直した
・ロングシート、クロスシートともに座席フレームの構造を改良することで座席詰め物を厚くさせ、バケット形状の改善が図られた
・冬期の車内環境を改善するため、ロングシート車では約20%(1基あたりの容量は750W→960Wまたは750Wに)、クロスシート車では約10%(1基あたりの容量は400W→750Wまたは450Wに)暖房容量の増加が図られた
・同時に取り付け位置を若干下げたことにより、床面付近の足元温度を約3℃向上させ、車内輻射熱の増加が図られた
・視覚障害者への配慮として従来からのドア開閉チャイムに加えてドア開案内チャイムを付加し、駅停車中に5秒間隔でチャイムを鳴動させている
・つり革はロングシート一般席部のつり革のつり位置を50mm下げ、床面高さ1,600mmに統一した
・車内換気量増加のため、各車の車端部優先席部と車椅子スペース部の側窓を200mm開閉できるように改良した
以上、Wikipediaの記述を参考にしました。
以上で、11月3日の2つのイベントのレポートを終わります。基地自身の訪問は両方とも過去にもありましたが、2つのイベントを訪問して、常総線は100年の歴史を感じさせる伝統感のあるイベントであり、つくばエクスプレスの方は客層の年齢も若く、まさにお祭りといった雰囲気でした。
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