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2013年11月19日 (火)

西武鉄道 赤電の時代 411系 その1

西武鉄道の赤電シリーズ、今回からは411系です。

4111411
武蔵関~東伏見間を行く411系とカルダン車4連の併結編成 1975年頃 
縦雨樋が露出した初期タイプです。一見、451形のようにも見えますが、側窓から411系と分かります。また細かく見れば前面窓の上下位置が数十mm上方に移動しているそうで、両者を並べると印象が違って見えたそうです。また、車輌間の貫通路も幅広となりました。

411系はさきにご紹介したクモハ451形の増備、改良版として、701系の増備に合わせる形で1964年から1968年まで製造されました。クモハ411形とクハ1451形からなる2両編成で、451形がクモハ単独で製造されたのはこの点がまず異なります。

番号はクモハ411 - 429、クハ1451-1468, 1470 の19編成38両の所帯で、全車西武所沢車両工場製です。西武の場合、2両編成は奇数・偶数のペアとなり、411-1452の次は1451-412といった具合に付番されるので、奇数本の製造の場合は、最後に欠番が生じてしまいます。性能は吊り掛け駆動車で、他の旧性能車に合わせられました。

車体構造

20m級全金属車体の3扉構造という構体設計は701系に準じていますが、前面形状は湘南型デザインではなく、451系に酷似した切妻形状に変更されました。前照灯は451系同様1灯式のものが前面幕板中央部に埋め込まれ、前面行先表示幕の装備もされず、前面窓下中央部には行先種別表示板受けが設置されました。

側面窓配置は701系と同一のd1D1・1・1・1D1・1・1・1D1・1(d:乗務員扉, D:客用扉)であり、窓構造は全開可能な二段上昇窓です。客用扉は551系以来の標準仕様となるアルミハニカム構造扉を採用しました。また、側面の戸閉表示灯は451系同様に横長形状とされた点が特徴でした。側窓が451形のようにユニット窓とはならず、単独窓となった点が大きな相違点でした。

ベンチレーターは701系同様グローブ型を採用、制御電動車に6個、制御車に7個搭載し、車内送風機として扇風機を各車とも7基装備しました。

車内はロングシート仕様で、その仕様は年次別の改良項目を含めて701系と同一でした。

なお、411 - 422編成は701系同様に雨樋が低い位置に設置されましたが、1967年10月に落成した423編成以降は雨樋位置が上昇し、張り上げ屋根風の形態に変更されました。これは自動洗車機導入に伴う洗車効果改善目的で改良されたものであり、同時期に落成した801系同様の側面見付を有しました。

4111451
新宿線 準急西武新宿行 2+2+2の6両編成 所沢

主要機器

製造コスト抑制目的で従来の旧性能吊り掛け車両同様、国鉄より払い下げを受けた機器を搭載しました。

主電動機はMT15E、制御器は電空カム軸式CS5と界磁接触器CS9の組み合わせ(直列5段・並列4段・弱め界磁1段)、制動装置は発電制動を持たないAMAE電磁自動空気ブレーキ、基礎制動装置は車体側搭載、台車は電動車が鉄道省制式の釣り合い梁式TR14A・付随車が同TR11Aと、大正後期から昭和初期にかけて新製された省形国電とほぼ同一のスペックを有しました。

その他、パンタグラフは工進精工所製KP-62系を電動車の前位側(運転台寄り)に1基搭載し、電動空気圧縮機 (CP)はAK3を搭載しました。

なお、CPおよび電動発電機 (MG)といった補機類は制御車へ搭載し、西武の旧性能車の標準仕様であるMTユニット方式を踏襲しています。

1451_800601
頭がぶれてしまっていますがクハ1451形を先頭にした編成 このクハは雨樋が埋め込まれています。 武蔵関~東伏見間

Wikipediaに書かれているように411系は製造過程で形態が変化しています。

411 - 414編成は701系1次車と同一の仕様を有し、客用扉下部靴摺が縞鋼板仕様であることや、戸袋窓車内側の窓が若干小型であることなどが特徴でした。

415-417編成は701系2次車で加えられた改良を反映し、客用扉下部靴摺の材質変更、戸袋窓車内側の窓拡大が実施されました。といっても外観写真からは判別が難しいですね。

418-422編成は従来乗務員扉後部に露出していた側面縦樋が車体内部に埋め込まれた点が異なります。なお、同時期に落成した701系753編成以降では乗務員扉手すりが埋込式に改良されていますが、本グループは従来タイプの露出型のままでした。これは上の写真で分かります。

そして、最終グループの423-429編成に関しては次回の本シリーズの記事で触れます。

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コメント

B767-281さん、こんにちは(^^)411系…待ってました!451系と同じ切妻型の正面ですね。側面の窓配置とドアは…701系と同じなんですね。451系との違いは…451系は運転席側のワイパーに窪みがあって、411系は運転席側のワイパーには…ないんですね。この頃には、前照灯がシールドビーム2灯になってるんですね。

マスダっち さん、こんばんは。

本日もご訪問とコメントをありがとうございます。

そうですね、451形の改良、増備版だったのでしょうね。

今回、色々な記事を読んでいて、前面の窓の高さが少し違うため、並べて見ると印象が違ったというのは実は初めて知りました。

当時、この電車が数年後に冷房改造されて、黄色くなるとは思いもよらなかったですね。

B767-281さん、こんにちは(^^)昨日この411系についてのブログを見て気付いたんですけど…2枚目の所沢の画像の411系の行先表示…「西武新宿」っぽいです〜〜(苦笑)

マスダっち さん、おはようございます。

確かに、線路を見ても新宿線の方ですね。勘違いしてました。
ご指摘ありがとうございます.早速、修正しておきました。

こちらにもお邪魔します〜〜‼︎1枚目の画像、411系のうしろに連結されている4両編成は…まさか601系ですか!!

B767しゃん、おこんばんは(^◇^;)お邪魔致すよm(_ _)mよくよく見ると411系って…正面が食パン(切妻)ですな〜〜‼︎451系も正面が食パン(切妻)ですしね〜〜‼︎(^◇^;)

マスダっち1971さま、こんばんは。

451系や411系、わたしも小さい頃から中央線もどき(101系)の食パン電車と思っていました(笑)。

はじめまして。
私はテレビ番組のディレクターをやっている者です。
現在、西武鉄道の411系や701系などの写真を探しております。
もしよろしければ、こちらのサイトの写真を番組で使用させていただけないでしょうか。
細かい条件等はメールでご相談させていただけますと幸いです。
ご検討いただけますようよろしくお願いいたします。

野田真外 様

はじめまして、ご連絡、ありがとうございます。

過去にも同様のお問い合わせが何回かあり、写真を放送で使用される際にこちらのBlog B767-281名をキャプションに表示して頂くという条件で使って頂きました。

こちらも写真を使って頂けること、大変光栄に思います。また、Blogの写真は小さくしているので実際に使用して頂ける写真はもっと大きいサイズのものがあります。

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