公園保存蒸気 C57 66 大田区入新井児童公園
全国の保存蒸気を訪ね歩くシリーズ、今回は大田区入新井児童公園に保存されているC57 66号機です。
C57 66 2013/9/7 入新井児童公園
この機関車の最大の特徴は、動くことです。といっても移動するのではなく、圧縮空気をシリンダーに送り、ピストンが動くことで動輪が回転する機構が装備されていることです。
駆動のメカニズムに関する説明板
手前の黒い箱がコンプレッサーなどが収納されている箱
動輪はコロで支えられていて、この上で回転します。
わたしも出かけたときは運転時間に間に合いましたので、動輪の回転をビデオに録画しました。
汽笛が鳴って、5分間に渡って回転しますが、なかなか迫力がありました。
児童公園だけあって、赤ん坊連れのお母さんたちもいらっしゃってましたが、いきなり汽笛が鳴って動き出したときはさすがに驚かれていた方もいました。
公園は京浜東北線大森駅から線路東沿いに南下して5分ほどの場所にあります。
いつものように機関車履歴を見てみましょう。データは沖田祐作氏の機関車表からです。
C5766 川崎重工兵庫工場=1965 1938-08-00 S67.50t2C1T(1067)
車歴;1938-08-00 製造→ 納入;国鉄;C5766→ 配属[達673];大阪局→1938-08-20 使用開始→
配置;大阪局→1942-09-30 現在;宮原→1945-04-01 現在;門司港→
1955-08-01 現在;門司港→1958-03-00 大分→1964-04-01 現在;大分→
1968-10-09 宮崎→1969-10-23 全検→1973-06-21 休車→
1974-11-08 廃車[工車976];宮崎→1974-02-11 発送→
1974-03-22 付貸与[工車1157]保存;東京都大田区「入新井西児童交通公園」;C5766
1938年に製造され、1945年まで大阪で活躍した後、九州に渡り、1974年に宮崎で廃車になるまで、日豊本線系で活躍しました。
全走行距離は312万4千kmとのことです。
炭水車のライトは副灯のようなシールドビームタイプでした。
機関車の据え付けられている方向が北を向いているため、写真を撮ると逆光になってしまいます。
既にこちらの機関車を紹介されているサイトのひとつを拝見すると、現役時代の66号機の写真が掲載されており、さらに興味深いエピソードも載っていました。中でも興味深かったのは末尾が6のC57は比較的よく保存されていることだそうです。また動輪が動くシーンはYou Tubeなどの動画が多く投稿されています。
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