公園保存蒸気 D51 70 つくば市さくら交通公園
前回まで地元のつくばエクスプレスのイベントについて触れて参りましたの、今回はおなじつくば市内に保存されているD5170号機について触れようと思います。
D5170号機、なめくじスタイルのD51です。 2013/9/15 さくら交通公園
さくら交通公園、その名前の由来はかつてこの辺が新治郡桜村(1987年12月1日、合併してつくば市になる前は日本で最も人口の多い村)だったことによります。
かつてJR東日本がD51498を復活させた際にいろいろな保存SLを調査して回ったときにこの70号機も保存状態の良さから、復活の候補に挙げられていたそうです。
かつては手前の線路に戦前のガソリンカーの生き残りで
国鉄キハ41056→キハ048→遠州鉄道キハ802→
北陸鉄道キハ5211→関東鉄道(筑波鉄道)キハ461 といった履歴を持つ気動車が展示されていましたが、大宮の鉄道博物館に移されました。その辺の経緯はこちらのサイトに詳述されています。
運転席
キャブ中央のバルブ群
確かにこれまでキャブに立ち入ることができた蒸気機関車のなかでもメーターの硝子類まできちんと残っていたのはこの機関車が初めてでした。
この機関車の履歴をいつものように沖田祐作氏の機関車表のデータで見ると
D5170 日立製作所笠戸工場=870 1937-09-29 S77.60t1D1T(1067)
車歴;1937-09-29 製造→ 納入;国鉄;D5170→ 配属;広島局→1937-09-29 使用開始→
配置[広鉄達1024];岡山→1950-03-23 岩見沢→1950-08-02 五稜郭→1960-11-00 滝川→
1960-12-01 小樽築港→1972-03-31 現在;小樽築港→1974-03 現在;追分→
1976-03-19 廃車[工車1224];追分→ 保存;茨城県筑波学園都市「さくら交通公園」;D5170
1937年製造で、当初は広島配置で山陽本線等で活躍しましたが、1950年に北海道に渡り、国鉄からSLの営業運転が終わる1976年3月まで活躍しました。
案内板の説明によれば全走行距離は287万8千キロになるそうです。
同公園には国鉄ハイウエイバスの車体も保存展示されています。
747-9901 号車
機関車の展示場所のすぐ後に建つ事務所棟もなかなか魅力的な赤煉瓦風の建物でした。
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コメント
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クハ415-1901さん、こんにちは。
つくば市内にある交通公園のD51・・・ナメクジ形が良好な保存状態を保っているとはうれしいですね。
動態保存の候補にも挙がったとのこと・・・
実現すれば話題になったことでしょうね。
あるいは今後実現する可能性もあるかもしれませんね。
ちょっと唐突な感じもしましたが、
ハイウェイバスが保存されているとはこちらもすばらしいなあと思いました。
どうしてここにバスがあるのかちょっと疑問ですが、
理由はともかく、昭和のバスがこちらも美しく保存されていて、
私も一度出かけてみたくなりました。
投稿: やぶお | 2013年11月14日 (木) 18時39分
やぶさん、こんばんは。
さくら交通公園は学園都市の中心のTXつくば駅から、歩くと少し距離があるので、おいでになるときは一声おかけ下さい。お迎えに上がります。
投稿: B767-281(クハ415-1901) | 2013年11月14日 (木) 18時57分