5両の保存D52を観に18切符で日帰り旅行 その11 D52 403号機 平塚文化センター
静岡県、神奈川県に静態保存されているD52を観て回る旅、今回は平塚文化センターに保存されている403号機です。
D52 403号機 2013/12/21 平塚文化センター 既に正月用の飾り付けがなされておりました。地図はこちらですYahoo地図 。
この写真からも分かりますが、この機関車の形態的特徴は
1) デフレクターは点検窓のないタイプ
2) 砂管は御殿場線で活躍した機に共通の斜め後ろに3本平行タイプ
3) モーションプレートは穴の大きいタイプ
4) 清缶剤投入装置は搭載していない
ことがわかります。
この写真からD52の場合、煙突の中心線がシリンダー中央からかなり前方に張り出しているのがよく分かります。また先輪はテンダーと同じタイプの鋳鉄製のものが取り付けられています。
また展示場内には平塚の駅名標も用意されています。
見学は申し込み制で平塚博物館に連絡が必要とのことでした。
キャブサイドの窓はガラス破損防止のためか網がかけられています。
この角度から見るとD52のボイラーの太さをまじまじと感じます。
炭水車の車輪、3個はプレート式ですが、2番目の車輪はスポークです。
炭水車のライト、標識灯はありません。
威圧感のあるボイラーはD52,D62ならではのものでしょう。
403号機がこの地に至った経緯等が書かれています。
沖田祐作氏の機関車表からの履歴データです。
D52403 日立製作所笠戸工場=1970 1945-03-18 S84.30t1D1T(1067)
車歴;1945-03-18 製造→ 納入;国鉄;D52403→1945-03-18 配属;名古屋局→
1945-03-00 配置;静岡→1946-03-15 より1949-05-16 迄一休(新製より一休明迄未使用)→
1949-05-12(5/16?)浜松→1951-05-12 浜松→1951-09-15 米原→
1952-05-10 装備改善/ 炭水車D52378 のものに交換(浜松工場)→1954-11-07 借入;吹田→
1955-01-07 返却→1955-11-12 岡山→1956-06-24 沼津→
1958-09-01 新缶に交換(浜松工場)→1960-02-10 国府津→
1968-08-08 廃車[関東支社達56];国府津→ 保存;神奈川県平塚市「文化センタ-」;D52403
後日、別の記事で平塚文化センターをはじめとするこの地域の歴史について触れようと思いますが、D52 403号機がこの地に運ばれた際にはかつてこの地にあった横浜ゴムの専用線を用いたそうです。
以上です。
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コメント
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こんにちは。モモパパです。
D52 403号機。
屋根つき保存ということもあってかキレイに保存されてますね。
定期的に手入れしてるのかな。
残念なのは炭水車のライトが無いこと。
まさかとは思いますが盗まれたのかな。
投稿: モモのパパ | 2014年1月 5日 (日) 07時02分
モモのパパさま、おはようございます。
今回の5両のD52はどれも大変綺麗に保持されて保存されていましたね。
後部ライトがないのは、そうかも知れませんし、あるいは逢えて盗難防止用に外されているのかも知れません。
こういった二度と造ることの出来ない宝物から一部を盗むようなことは絶対してはいけませんね。
投稿: B767-281(クハ415-1901) | 2014年1月 6日 (月) 05時58分