西ベルリンの思い出 アブロ748 (HS748) その2
西ベルリンのテーゲル空港で撮影した旅客機のシリーズ、今回も前回に引き続きHS-748です。
G-AZSU cn1612 Hawker Siddeley HS-748 Srs2A232 1988/10/23 TXL
今回はHS-748の派生型について触れようと思います。
1) オリジナルタイプ 748 Series 1
ロールスロイスDart RDa 7 Mk 514 ターボプロップエンジンを2個搭載したタイプで24機製造されました。
2) Series 2
1961年から製造されたタイプで、エンジンがMk 531 となり、最大離陸重量が大きくなりました。 111機製造されました。
3) Series 2a
今回と次回写真を紹介するDan Air の機体がこのタイプで、1967年から製造され、Mk 532 もしくは 534 エンジンを搭載し、最大離陸重量はさらに大きくなり157機が製造されました。タイプ別ではこのグループが最大勢力でした。
4) Series 2b
Hawker-Siddeley が British Aerospaceに吸収された後のメインの製造タイプで翼幅が4フィート伸ばされ、Mk 536 エンジンの搭載で最大離陸重量も増え、客室は近代化され、システムも改善されました。前回ご紹介したBritish AirwaysのG-BOHZはこのタイプです。28機が製造されました。
5) Super 748
基本的には2b同じでエンジンに騒音防止のためのハッシュキットが装着されました。8機が製造されています。
6) Hawker Siddeley HS780 Andover
前回の記事でご紹介したように英国空軍向けの機体で前脚の伸縮装置、後部から荷物の出し入れ対応の設備が付加されています。
7) Coastguarder
海上パトロール用バージョン
8) 748 Andover
軍用兵員輸送機
9) HAL 748
前回の記事で紹介したようにインドのヒンドスタン航空機におけるライセンス生産型
10) HAL 748 Series 2M
大型の貨物ドアを装備したインド空軍向けの機体で生産最後の20機
G-AZSU 1988/10/23 TXL
こうやって間近で見るとYS-11とは似ているものの、胴体長の短さ、操縦席後方の大型の貨物ドア等の違いが分かります。
Dan Air Londonに関してはBoeing 727や737の記事で触れる予定です。
追記:Dan Airのフリートなどの情報はこの記事を書いている時点では分からなかったのですが、後日DanAirRemembered.comというサイトを見つけました。同サイトにはHS748のフリートリストも載っており、色々な塗装の機体の写真を見ることが出来ます。
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コメント
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いろんなタイプが生産された航空機なんですね。
知りませんでしたよ。
投稿: モモのパパ | 2014年1月22日 (水) 09時04分
モモのパパさま、こちらにもコメントありがとうございます。
やはり、Blogの記事にするとなるといろいろなことがわかるもので、私も1988年に実機を見てから、この記事を書くまでは知りませんでした。
また意外とすぐに忘れるものですから、時々記事を見返してあんなことを書いたっけと思いだしております。
投稿: B767-281(クハ415-1901) | 2014年1月22日 (水) 17時31分