EF510-500番台 プロローグ
EF510、基本番台は23号機にまだ遭遇していないので予告通り、今回からEF510-500番台シリーズに入ろうと思います。
2010年5月22日の大宮センターの公開で展示された製造間もない頃の501号機
EF510-500番台は田端機関区に配置され、北斗星、カシオペアなどの寝台特急牽引や常磐線貨物列車牽引などの運用を担当していたEF81の老朽置き換えのため、2009年から0番台を基本に、ATS-P・ATS-Psとデジタル無線、ブレーキ設定器に尾久駅 - 上野駅間での客車推進運転用のスイッチを設置し、JR貨物の機関車にはない東北本線黒磯駅の交直セクションを通過するための自動列車選別装置も装備して製造されました。
501 - 508・511 - 515号機は青い車体に流星をあしらい金色の帯を巻いた「北斗星色」塗装で落成し、2010年7月に甲種輸送された509・510号機は、E26系客車に準じたシルバーメタリックの車体に流星と五本帯を入れた「カシオペア色」で落成しました。
隣にはこの展示のために富山から1号機も回送され展示されていました。
この出会いが数年後には富山機関区や日本海縦貫線で当たり前のようになるとはこの時点ではどれだけの人間が予測したでしょうか?
2011年5月20日、震災及び原発事故で運転を中止していた北斗星・カシオペアの運行再開にあたり、東北・上越・長野の各新幹線車両と同様の復興推進キャンペーンのステッカーを貼付していました。
2009年12月に1両目の501号機が登場したのち、各使用線区での試運転や乗務員訓練と並行して製造が続けられ、2010年10月までに全15両が出揃いました。
2010年6月25日から上野駅発札幌駅行「カシオペア」より運用を開始しました。さらに、7月14日からは同区間の「北斗星」での運用を開始しました。また、11月17日には新小岩操駅 - 金町駅 - 田端操駅間の工事臨時列車を、さらに12月1日からは常磐線の貨物列車牽引を開始しました。
2013年3月16日ダイヤ改正で田端運転所の貨物輸送受託が終了したため、常磐線を中心とした貨物列車の運用はEH500形に変更され、これにより車両に余剰が発生し、501 - 508・511号機は運用から外されて保留車となりました。これら保留車は7月23日から26日にかけてJR東日本での車籍を失い、2013年7月26日からJR貨物高崎機関区に配給輸送され、その後JR貨物東新潟機関区、JR貨物富山機関区へと順次輸送されています。2013年9月24日に吹田機関区に入場していた511号機がJR貨物仕様の保安装置の換装等の整備を受け、富山機関区に無動力回送されました。外装は側面の流星マークと「EAST JAPAN RAILWAY COMPANY」のロゴが消され、東日本大震災復興キャンペーンのステッカーが外された以外は青地に金色のストライプもそのままで、車両番号の改変も行われていません。
501号機の片面には北斗星、もう一方にはカシオペアのHMが掲げられました。
このように、15両揃っての田端運転所における活躍期間は2010年10月から2013年3月までの2年数ヶ月と短く、既に「北斗星」、「カシオペア」の定期運用が2015年度末までに廃止されることも報じられており(1,2)、今後のJR東日本所属機の未来は明るいものではないかと思われます。尤も長岡のEF64,EF81,青森のEF81、仙台のED75のように定期仕業はなくとも臨時列車、工臨などの仕事はあり、細く長く生きながらえる可能性はありますが。
私も15両揃って、常磐線貨物運用に就いた頃は、EF510-500番台による時代がこんなに早く終焉を迎えるとは思っていませんでした。
15両という手頃な両数、さらに「北斗星」「カシオペア」「コンテナ貨物」「安中貨物」といった4種類の異なった列車形態は全部撮影するのに格好のターゲットと考え、コンプリートを目指すことにし、達成することが出来ました。すでに「安中貨物」に関しては同一地点での15両の写真を記事でアップしていますが、今回のシリーズは1機ずつ4種類の列車の写真をアップして行こうと思います。
今回の記事作成にあたり、Wikipediaの記事を参考に致しました。
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