EV-E301系に乗りに烏山線を訪問 part2
今回は、路線としての烏山線に触れようと思います。
烏山線は東北本線の宝積寺駅から烏山駅までの路線延長、20.4kmの路線で地方交通線です。駅数は東北本線の宝積寺駅を除いて7駅、全線単線、全線(烏山駅の充電設備を除いて)非電化です。
閉塞方式は宝積寺駅 - 大金駅間は自動閉塞式(特殊)、大金駅 - 烏山駅間は特殊自動閉塞式(軌道回路検知式)で、保安装置はATS-P、最高速度は65km/h、運転指令所は宇都宮CTCセンターです。
開通は1923年4月15日で宝積寺~烏山間が開業し、熟田(にいた)、大金、烏山駅が開業しました。1925年4月1日には熟田駅が仁井田駅に改称されました。
1934年8月15日、気動車の運行が開始され、下野花岡、鴻野山、小塙駅が開業しました。このころ、宇都宮直通列車が定着しました。1954年6月1日、滝駅が開業しました。
1968年、国鉄の赤字83線に選定されるものの、烏山線の収支係数は近隣他路線との比較で日光線や両毛線、水戸線よりは悪く、水郡線や鹿島線、相模線、鶴見線より良く、また吾妻線や川越線、東金線とほぼ同等であることが判明し、存続となりました。以後は特定地方交通線にも選定されず現在に至っています。
1979年6月1日、全線の貨物営業が廃止され、7月1日、宝積寺~仁井田間の貨物営業が開始されました。この貨物営業は1984年3月14日に廃止されています。
1979年7月22~23日、今でも憶えていますが、「銀河鉄道999号」として上野発のミステリー列車が運行され、EF651007号機牽引の12系客車9両編成で行き先が告げられず出発しましたが、行き着いた先は烏山でした。線内の牽引機はDE10 100でした。
現行の烏山線キハ40形の標準塗色 2003/6/1 宇都宮運転所公開時)
2003年、開業80周年を記念してキハ40形1両(1004)を朱色5号(首都圏色)に変更(4月から11月)しました。
開業80周年記念で登場した首都圏塗色のキハ40 1004 2003/6/1 宇都宮運転所(公開時)
2010年12月24日、開業88年を記念して、キハ40形2両をクリーム色4号と朱色4号によるツートンカラーに変更しました。
烏山線開業88年記念で登場したツートンカラーのキハ40 1007 (寿老人) 2014/3/21 宇都宮
2012年5月26日、大金駅 - 烏山駅間のスタフ閉塞式が同日最終列車後に廃止され、特殊自動閉塞に移行し、合わせて全線でATS-P運用開始しました。
2013年8月1日、大金駅の運転取り扱い終了に伴い同駅を無人化、また烏山駅を業務委託駅に変更しました。
2014年3月15日、蓄電池駆動電車EV-E301系「ACCUM」が運行開始。
昨日の記事の補足になりますが、EV-E301系は2003年にシリーズ式ハイブリッド気動車E991系(キヤE991-1)を燃料電池動車に改造したE995系(クモヤE995-1)、愛称”NE Train スマート電池くん”で各種試験を行った結果が実用化されたものです。
大宮で休むE995-1 すまーと電池くん 2013/5/25
那須烏山市内でも多く眼にしたACCUM運行を祝す案内
かつては終端駅として、2列車分の線路があった烏山駅も今は、棒状の配線に 2014/3/21
烏山駅の駅案内 7駅を七福神にたとえて烏山は毘沙門天
他の6駅は下野花岡(寿老人)、仁井田(布袋神)、鴻野山(福禄寿)、大金(大黒天)、小塙(恵比寿尊)、滝(弁財天)となっています。
EV-E301系導入に合わせて駅舎もリニューアル
車両もキハ40形、8両には7尊とそろい踏みのシールが貼られています。
写真のキハ40 1001は布袋尊でした。
烏山線で活躍したキハ10系、そしてキハ40への置き換えの頃の懐かしい風景はこちらのサイトで堪能できます。
私も、今度訪問する際はクルマで訪れて、沿線の風景と共に烏山線の車両を写したいと思います。
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コメント
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こんにちは。モモパパです。
烏山線。
乗ったことあります。
乗ったのはたしかキハ40だったかな。
EV-E301系。
是非とも乗ってみたい車両です。
なかなか斬新な外観ですね。
投稿: モモのパパ | 2014年3月25日 (火) 09時04分
モモのパパさま、こんばんは。
コメントありがとうございます。
EV-E301系、電車のようで非電化区間も走る強者です。
こういった車輌が今後、どれくらいの非電化区間に対応して増えてゆくか楽しみでもありますね。
小海線のようにキハE200のハイブリッド方式もありますが。
投稿: B767-281(クハ415-1901) | 2014年3月25日 (火) 20時28分