上毛電鉄のイベントに行ってきました その1
4月27日日曜日、大胡電車庫で開催された上毛電鉄「春のイベント」に行ってきました。
以前は地方の私鉄にはあまり興味が無かったのですが、デジカメの時代となって(といってももう15年近くになりますが)、フィルムの枚数を気にせずに写真が撮れ、いろいろなものが時々刻々変化して行くことを考えると、えり好みせずに記録しておくことが大事であると思い、写真を撮るようになりました。
上毛電鉄は2006年8月に青春18切符で両毛線を旅したときが初めてでしたが、今回春のイベントが大胡の車庫であると知り、行ってきました。
この鉄道はかつて京王井の頭線で活躍していた3000系が700型として活躍していること、自転車ごと車両に乗れるサービスがあること、イベントなどでデハ100型や動態保存中のデキ3021の走りが見られることなどでも有名でしばしばテレビなどでも放映されています。
電車の中に備え付けられていたイベント案内のちらし
イベントのメインは1928年(昭和3年)の上毛線開業に際して製造された古豪デハ100型101号車の運転、東急電鉄長津田工場で構内入れ換えに使用されていたデキ3021の試乗会と電車庫の公開からなっておりました。
今回は沿線での写真撮影や前橋こども公園に静態保存されているD51916号機の観察も兼ねて、「赤城南麓1日フリー切符」で乗車することにしました。
さて、今回の記事ではデハ101の走行ぶりを紹介することにします。
西桐生9時16分発の20列車が大胡駅に着いたとき、まさに大胡電車庫ではデハ101が出区するところでした。
ホームの前を通過して西桐生方に引き上げます。
お椀を伏せた様な形をしたベンチレータはかつて小学校時代に西武国分寺線でよく見た151系を彷彿されてくれる川崎造船のスタイルかと思います。
誘導掛の手旗信号で、上りホームに進入 10時4分発の1000列車で中央前橋に向かいます。
中央前橋方の顔はクハの増結に備えて貫通路が設置される改造が1956年に施されており、運転台機器も右側に移設されたそうです。
西桐生方は非貫通ですが、更新改造によって外板の溶接化が進みリベット数はかなり減ったそうです。
展示物をいろいろ見ていると9時48分1001列車として、戻ってきました。
デハ101を追って、大胡の車庫を後にして、以前から気になっていた桐生球場駅に行くこととしました。
12:05 1002列車として中央前橋に向かうデハ101
桐生球場前駅は2006年10月1日に開業した現時点では最も新しい駅で、一見複線のように見えますが、向こう側の線路は東武桐生線です。
その数分後に200系が通過して行きました。
次にやってきた32列車で、再び中央前橋方面に向かうこととしました。車窓から、適当な撮影ポイントを探しつつ、下車したのは心臓血管センター駅でした。先週の入院以来、些か気になる駅名ですが
赤坂方面に少し行ったあたりで中央前橋から大胡車庫に戻る1003列車を撮影しました。
デハ101の歴史を見てみると、前述のように1956年に更新改造が行われ、従来の3扉配置から2扉配置になり、制御車の連結のため中央前橋よりに貫通扉が設置されました。
1979年には同線には機関車の配置がないため、保線列車の貨車牽引用にと白羽の矢が当てられ、牽引力を増すため歯車比を16:73と低速用に変更する改造が行われました。さらに、運用の余裕を利用して1997年まで朝の大胡~中央前橋区間電車の運行も担当していました。現在は年に数回のイベントでの走行と工事列車の牽引を担当しているそうです。
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