« 頸動脈狭窄症での検査入院体験記 その2 | トップページ | 上毛電鉄のイベントに行ってきました その1 »

2014年4月28日 (月)

通勤電車シリーズ 101系 その11 101系から改造された事業用車 145系他

これまでこのシリーズでは通勤電車101系の活躍を見て参りましたが、101系が旅客用から引退した後に、その改造名義で製作されたのが1M方式の事業用の145系です。さらに145系の制御システムに抑速ブレーキを付加した147系もあります。

形式としてはクモヤ145形、クモル145形、クル144形、クモユニ147形があります。

クモヤ145形 

国鉄が1980年から製造した直流電化区間用の牽引車で、車輌基地内の入れ換えやマヤ34形客車(軌道試験車)の牽引に使用されます。101系の電動車を種車に、主電動機やMG、台車を流用して1M方式の制御電動車として製作されました。

車体は貫通タイプの高運転台・1800mmの両開き戸が片側1カ所に配置されたものが新製され、パンタグラフは2基搭載されました。塗色は青15号の車体に黄5号を警戒色として前面窓下部に入れています。足回りは101系時代のままで電動機はMT46Aですが、後にMT54に換装された車輌(1000番台)もあります。

0番台として1980年から1981年にかけて9両が改造製作されました。

1986年度に吹田工場で0番台から2両(145-5, 8)が交流区間でも制御車として使用できるよう改造され、50番台(-51,52)となりました。これらは2000年1000番台に再改造され、廃区分番台となりました。

145102_040905

クモヤ145-102 2004/9/5 天神川

1982年から1986年にかけて救援車として使用できるように車体中央部に救援資材搭載スペースを設け、天井にクレーンが設置された100番台が26両改造製作されました。

1982年に広島車両所で交流電化区間兼用の牽引車として100番台をベースに1両が改造製作されたのが200番台(-201)でこの番台はパンタグラフは1基搭載です。

1983年に狭小断面トンネルがある身延線での使用を考慮した600番台が2両、改造製作され、パンタグラフは折り畳み高さの低いPS23が搭載されました。この2両は1988年クモハ123形600番台に再改造され、廃区分番台となりました。

1451001_060620

クモヤ145-1001 2006/6/20 新大阪

1451003_060620

クモヤ145-1003 2006/6/20 新大阪

1999年度から2000年度にかけてJR西日本に配置されていた17両が主電動機をMT46AからMT54系に交換され、車両番号は原番号+1000に変更され1000番台となりました。

Photo

145系が登場するまで首都圏でも見ることができた配給電車 田町

クモル145形・クル144形

1459_810127

クモル145-9 1981/1/27 池袋

戦前に製造された旧形国電からの改造車だった配給電車を置き換えるために1979年から1981年に101系の改造名義で登場した新性能配給電車です。車体長は17mとして、台枠を厚くした設計で新規に製作され、短編成で使用されることから1M方式としました。一部に架線のない工場や車両基地内での入れ換えを容易にするためにパンタグラフはクモル145形のみならずクル144形にも設置されています。クル144形のパンタで集電した電力はジャンパ連結器を介してクモル145形に供給されますが、連結器の熱容量の関係で長時間使用は出来ないため、本線走行の際はクル144形のパンタは使用しません。

14515_841206

クモル145-15 1984/12/6 尼崎

JR西日本に配置された車輌はクモヤ145形同様に主電動機をMT46AからMT54系に交換し、1000番台となっています。

首都圏では配給電車による輸送はトラック輸送に切り替えられているため、2008年6月にJR東日本配置の車輌は廃車されており、見ることができません。

クモユニ147形

1983年、飯田線の新性能化に伴って5両が改造製作された郵便・荷物合造車で車体はクモユニ143形に準じています。足回りは145系のシステムに勾配抑速ブレーキが追加されており、台車や主幹制御器、主電動機などが異なります。

飯田線に投入された119系電車と同じく、スカイブルー(青22号)に白帯(灰色9号)の車体塗装で登場し、豊橋機関区に配属されました。1985年、飯田線の郵便・荷物輸送廃止で大垣電車区に転じ、クモニ83形・クモユニ74形を置換えました。その後1986年11月1日国鉄ダイヤ改正での国鉄の郵便・荷物輸送全面撤退に伴い、全車静岡運転所に転属、翌1987年クモハ123形40番台に改造されて、身延線へ投入されました。

車体塗装は、クモハ123形に改造されるまで飯田線時代のスカイブルーに白帯のままでした。

このシリーズ、次回は145系から再び旅客用に改造された123系について触れる予定です。

にほんブログ村 鉄道ブログへ
にほんブログ村 最後まで読んで戴きありがとうございます。
上のリンクをクリックされると面白い鉄道記事満載のブログ村に飛ぶことができます。

« 頸動脈狭窄症での検査入院体験記 その2 | トップページ | 上毛電鉄のイベントに行ってきました その1 »

電車101系」カテゴリの記事

事業用車」カテゴリの記事

コメント

こんにちは。モモパパです。
検査入院。
特に大きな異常がみつからなかったようでよかったです。
ホッとしました。
健康は大切ですからね。

事業用車。
僕、何気に好きな車両であります。
乗車はできませんけど。
配給電車。
写真とかで見たことはありますけど生で見たことはありませんね~。

モモのパパさま、こんばんは。

わたしも、配給電車、最近見ないなあと思ってましたが、この記事を書くに当たって、トラック輸送に置き換えられたことを知りました。

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

« 頸動脈狭窄症での検査入院体験記 その2 | トップページ | 上毛電鉄のイベントに行ってきました その1 »

カテゴリー

2025年1月
      1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31  
フォト
無料ブログはココログ

日本ブログ村

  • 日本ブログ村