1989年のDüsseldorf Airport その1 プロローグ

1988年から1989年の西ベルリン留学中に訪問したヨーロッパの空港シリーズ、これまでの地元テーゲル空港に続いて、今回からは1989年5月4日から6日にかけてと6月に訪問したDüsseldorf Airport (Flughafen Düsseldorf)です。

二度目にDuesseldorf空港を訪れた際に撮影したターミナルビルとオブザベーションデッキに展示されていたJU52 1989/6/17

ドイツの人々は空港で飛行機を観るのが好きなようで、DuesseldorfでもFrankfurt am MainでもKoeln/Bonnでも晴天の日のターミナルビルには多くの人出がありました。

あの当時はRhine Ruhr airportといった名称で呼ばれていました。

Düsseldorfといえばノルトライン＝ヴェストファーレン州の州都であり、ドイツの中では昔から日本企業が最もよく進出している都市です。作曲家のRobert Schumannが晩年を過ごした土地でもあります。

空港は市の中心部から北８kmに位置し、フランクフルト・アム・マイン、ミュンヒェンに次いでドイツ第3位の利用者数の空港です。IATA code: DUS, ICAO code: EDDL

開港は1927年4月で、その18年前の1909年9月19日、ツェッペリンLZ3飛行船が現在の空港の場所から約3km南の地点に着陸したそうです。1929年頃からLufthansaがBerlin, Hamburg, Koeln, Genevaへの路線を開設しましたが、1939年9月第二次世界大戦の開戦により、飛行場は軍用となり、民間の使用は停止となりました。1948年、終戦後は英国の占領管理の下、民間航空が再開され、British European AirwaysがLondon Northolt との便を開設しました。1950年、メインの滑走路が2475mに延長され、1964年には新しいターミナルビルの建設が開始され、1969年にはメインの滑走路が3000mに延長されました。

1973年、新しい中央ビルとターミナルBがオープンし、1975年にはDüsseldorf中央駅と空港を結ぶ鉄道が開業しました。1977年にはターミナルAもオープンしました。1986年、ターミナルCがオープンし、1992年には第二滑走路が開設されました。

1996年4月11日には工事中の溶接の火花が建材に引火し、有毒ガスが発生し、17名の犠牲者と88名に及ぶ負傷者を出すという世界的にも例の無いような大規模は火災が発生し、空港機能が一時停止したこともありました。

あの頃の管制塔　火事で管制塔も建て替えられたようですね。

この事故のあと、ターミナルビルが改築され、鉄道との接続も延長され、空港名もDüsseldorf Internationalに改称されました。

現在はAir Berlin, Eurowings, Germanwings, Lufthansaのハブ空港です。滑走路は05R/23L 3192m, 05L/23R 3294mのほぼ東西方向の平行滑走路2本で、107機分の駐機場があり、現在の3棟のターミナルビルでは年間2200万人の旅客を捌ける能力があります。

Terminal Aには16のゲートがあり、Lufthansa, Lufthansa Regional, さらにそのパートナーのCirrus AirlinesとStar Alliance系の航空会社が主に使用しており、Terminal Bには11のゲートがあり、Air BerlinとSky Team系、One World系の航空会社が使用しており、チャーター系の航空会社もこちらにゲートがあります。Terminal Cは８のゲートがあり、EU域外や非スターアライアンス系の航空会社が使っています。アメリカや中東への長距離便もこちらから発着しています。

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