大宮鉄道ふれあいフェア2014 訪問記 その2
2014年5月24日の大宮の公開、今回はJR東日本の車両の検査、修理等を行っている、大宮総合車両センターの公開内容についてです。
JR東日本の車両で大宮総合車両センターが現在、検査、修理、改造等を行っている車両を列挙すると
電車
107系(高崎)
115系(高崎、豊田)
211系(高崎)
205系(川越、中原、国府津、鎌倉、小山)
209系(幕張)
251系(大宮)
253系(鎌倉、大宮)
255系(幕張)
E257系500番台(幕張)
E259系(鎌倉)
183系・189系(大宮、豊田)
185系(大宮)
客車
14系、24系、E26系(尾久)
50系(真岡鐵道)
蒸気機関車
C58239(盛岡)、C57180(新津)、D51498、C6120(高崎)、C11325、C1266(真岡鐵道)、C58363(秩父鉄道)
電気機関車
EF5861(田端)
だそうです。()内は所属の略。
常磐線で活躍するE531系、E501系、415系1500番台などは郡山総合車両センターに入場しており、田端のEF510-500番台、EF81などは秋田総合車両センター(土崎)に入場しており、首都圏の通勤車両の多くは東京総合車両センター(大井)に入場しており、中央線の特急車両などは長野総合車両センターに入場しているのですね。
そんな中で、今回出色だったのは大宮公開では初めて見た寝台特急「北斗星」用のカニ24 507の検査風景でした。
仮台車を履いて入場中のカニ24 507
説明板
奥に見えるのが検査のため分解されたカニ24の台車枠
このカニ24507ですが、2005/6/18に大宮駅で撮影した写真ではマイクロスカートありのカニ24 1~8由来であることがわかるスタイルをしていましたが、その後の更新工事などでスカートが除去されたのですね。
続いては211系のコンバートの模様です。
クモハ211-1009が長野用にコンバートされている最中
かつて高崎に配置されていた211系3000番台(10両編成)が2006年、E231系中距離バージョンの配置により、幕張に一部転属となり、総武本線、成田線、内房、外房線で活躍していましたが、千葉地区は4扉の209系2000番台ということになり、5両編成14本が長野に転属となりました。
さらに、2012年からE233系3000番台の投入と幕張からの205系の転入により、211系1000番台(B編成グループ:5両編成)も新たな職場に向けての準備中であり、そのための改造工事を今回の公開では見ることが出来ました。
クモハ211-1001の台車枠
国鉄初のボルスタレス台車で電動台車はDT50B、付随台車はTR235Bという形式名が与えられています。1985年の205系から、203系100番台、211系、415系1500番台、117系100番台、213系、207系900番台と1987年の分割民営化に至る2年間に当時の新造車両に採用された形式です。
外されていますが、円錐積層ゴム方式による軸箱支持方式はこの系列が初めてとりいれたもので、基礎ブレーキ装置はDT台車が踏面片押し、TR台車が踏面片押しとディスクブレーキの併用方式です。
台車組み立て実演コーナーではブレーキ用ダイヤフラムも展示されていました。
209系2000番台の検査の模様
今は千葉管内で活躍中の209系2000番台も入場しており、
DT61/TR246形台車も分解検査を受けていました。
1992年登場の901系試作電車、その量産型である209系に採用され、さらに701系、E217系、E501系、E127系、E231系と採用されていったタイプで、軸梁式軸箱支持を採用したのはJR東日本ではこの台車が初めてとのことです。
DT77/TR262A 台車
2009年登場のE259系用の台車で、E257系のDT64/TR249系台車やE233系のDT71/TR255系をベースにした軸梁式ボルスタレス台車で、E259系の場合、クハの前位の台車が駐車ブレーキ付きTR262、後位がTR262Aとなっています。
かなり古い台車ですが、形態から判断してDT32E/TR69H形ではないかと思われます。
1962年登場の451系471系から採用された国鉄電車用空気バネ台車で下揺れ枕を廃止したインダイレクトマウント構造となり、大径心皿の採用で側受も廃止されたもので、以後改良が重ねられて165系、481系、181系100番台、581系から185系まで381系、781系を除く急行・特急電車、117系などの一部の近郊形にも採用された台車です。717系や107系のようにこの台車の廃車発生品を利用して誕生した系列もあります。
MT73形モーター
JR東日本のVVVF電車、207系900番台や209系、E217系は当初、定格出力150kWのMT63形電動機で登場しましたが、E217系の7次車から許容回転数を5,300rpmから5,800rpmに引き上げたMT73形が主流となり、E231系まで使用されました。E531系やE233系では出力140kWのMT75形を採用しています。209系の場合、500番台や1000番台は製造時からMT73形を搭載していますが、基本番台改造の2100などもMT73形に置き換えられているようですね。
野外には形式の異なるエアコンキセも何種類か置かれておりました。
入場している車両が出場する際にはこれらが再び屋根の上に載せられて行くのでしょう。
以上です。今回、台車に関する記述では鉄道ホビタス 台車近影サイトの文章を参考にさせて戴きました。
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コメント
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こんにちは。モモパパです。
近くで見ると車両もさることながら部品ひとつとっても迫力がありますね。
なかなかこういう機会ないですから。
投稿: モモのパパ | 2014年5月29日 (木) 06時50分
モモのパパさま、おはようございます。
私もこういう機会は、特に台車の勉強ができるなと感じております。
普段あまりゆっくりと見る機会の無い台車ですが、どういった系列にどういった台車が使われているのか勉強できるなと感じております。
投稿: B767-281(クハ415-1901) | 2014年5月30日 (金) 05時14分