公園保存蒸気 熱海鉄道7号蒸機 熱海駅前
日本全国の公園等に保存されている蒸気機関車を観て歩くシリーズ、今回は熱海鉄道の軽便蒸気機関車7号です。
熱海駅前の広場に展示されている熱海鉄道7号機関車 2014/1/2
熱海は古くからの湯治の地で昔は「阿多美」と書いたそうですが、海から熱い湯が湧き出ていたので「熱海」とされたそうで、1604年にはかの徳川家康も来湯したとのことです。地形が険しいため交通は不便な場所でした。
国府津駅前から小田原町内までは小田原馬車鉄道(1900年に路面電車化、1920年廃止)という馬車鉄道が開通していたため、それと連絡する形で当初は普通の鉄道を敷設しようとしましたが、資金が集まらなかったため事業家雨宮敬次郎の発案により人力で車両を押す人車軌道に規格を変更し、雨宮と地元有志が共同で豆相人車鉄道を設立し、1895年から1900年にかけて漸次開通させました。当時の運行本数は一日6往復、所要時間3時間から3時間40分でした。
営業的には高運賃(全線の運賃は工夫の賃金1日分だったといわれる)を取ったこともあり、成功しましたが、原始的であり押し手の賃金も高額となることから、社名を熱海鉄道と改め、1907年に蒸気機関車牽引の軽便鉄道へ切り替えました。翌年には、営業が不振であったことから雨宮が設立した大日本軌道に買収され、同社の小田原支社管轄となりました。路線距離は小田原~熱海間25.3km、駅数は14で、全線のうち13kmは熱海街道との併用軌道でした。運行本数は7往復で、所要時間は2時間20分から40分でした。
説明板によると国鉄鷹取工場内に長く保存されていたとのことです。
大正期に東京~関西を結ぶ東海道本線のルートが御殿場経由の隘路を解消するために丹那トンネルの開削などによって、熱海経由に変更されることが発表されると、大日本軌道では、勝負にならないとして補償も兼ねて一切の設備車両を1920年に国へ売却しました。買収後は熱海軌道組合を新たに設立し、施設一切を国が同組合に貸し付け、職員は組合が雇用する形で運営され、主に丹那トンネル建設作業員の輸送手段として運行されました。
1922年に新東海道本線の小田原駅 - 真鶴駅間が「熱海線」の名で開業すると、その並行区間を廃止して残存区間で営業を継続しましたが、翌年に発生した関東大震災で壊滅的な打撃を受け、そのまま廃止となりました。1924年には熱海線は予定通り熱海駅までの開業を果たし、1934年には丹那トンネルが開通して熱海線は東海道本線へ改められました。
熱海の温泉街の発展と切っても切れない縁がある機関車がこうして駅前に展示されていることは重要かと思います。以上、Wikipediaの関連記事を参考に纏めました。
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コメント
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こんにちは。モモパパです。
熱海駅前の軽便鉄道蒸気機関車は結構有名ですね。
僕も会社の慰安旅行とか家族旅行なんかで熱海に行った時何度も見ましたし機関車の前で記念写真を撮りました。
もしかしたらですけど保存位置。
以前と較べて移動してるのかな。
投稿: モモのパパ | 2014年5月14日 (水) 06時28分
こんばんは。
熱海駅は以前何度か行った事が有ります。このSLも見ましたよ。その頃から駅前整備工事が進められていましたが、お写真を見ると、どうも新しい落ち着き場所を与えられたようですね。以前はもっと駅側に居た気がします。
投稿: MiO | 2014年5月14日 (水) 22時07分
モモのパパさま、MiOさま、おはようございます。
熱海駅前の機関車、私は今回初めてみたのですが、保存車輌に関するWEBサイトなどの情報でも以前はもっと駅の出口付近にあったようですね。
駅前の工事が終了すればまたもとの位置に戻るのかも知れませんが。
投稿: B767-281(クハ415-1901) | 2014年5月15日 (木) 05時24分