公園保存蒸気 D51 943 入山瀬公園
日本全国の公園等に保存されている蒸気機関車を見て歩くシリーズ、今回は富士市の入山瀬公園に保存されているD51 943号機です。

デフレクターはいわゆる北海道タイプの切り詰めタイプのD51 943号機 2014/1/2
このときはまず島田まで東海道本線を下り、D51 101号機を観察し、焼津まで戻ってC50 96号機を観察、3番目に富士から身延線で入山瀬に参りました。駅から歩いてすぐの入山瀬公園にはD51943号機とオハ35 441客車が保存されています。

鷹岡でごいち文庫(児童図書館)として活用されているオハ35 441客車

副灯とスノープラウ付きのスタイルです。

足回り、よく油で磨かれている感じで黒光りしています。逆転機のモーションプレートは大穴タイプ、主連棒のビッグエンドはD51標準タイプの角形です。

砂撒き用の管は写真のように前1本はほぼ垂直、後ろ2本は斜めのタイプです。

速度検知用の軸でしょうか、第四動輪からキャブ下まで他の保存機では見られない軸が通っています。

キャブ内に入ることもできますが、メータ類はかなり傷んでいます。

後方のナンバープレートは付いていますが、ライトは無かったと思います。

説明板も用意されています。
この機関車の履歴は沖田祐作氏の機関車表によると、
D51943 川崎重工兵庫工場=2958 1944-03-16(3/18?) S77.60t1D1T(1067)
車歴;1944-03-16 (3/18?)製造→ 納入;国鉄;D51943→ 配属;札幌局→
1944-05-15 使用開始→1944-05-00 配置;長万部→1945-09-00 追分→
1945-09-30 現在;追分→1948-02-24 岩見沢→1949-04-18 小樽築港→
1953-12-25 消煙装置取付→1956-09-14 新缶交換→1959-12-24 運転室特別整備・旋回窓取付→
1966-11-08 踏段改造→1973-10-29 北見→1975-05-16 滝川→1976-03-01 廃車;滝川→
保存;静岡県富士市「富士市立入山瀬公園」;D51943
製造は1944年川崎重工で、札幌に新製配置され終生、北海道で過ごし、滝川で最後の時を迎えたようです。


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コメント
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こんにちは。モモパパです。
静態保存機の状態があまりよくないのも時間の経過と保守に結構お金がかかるからなんでしょうね。
でもこのD51はまあマシなほうですかね。
残すのも大変なんだな。
オハ35.
出入り口窓が埋められてるのが残念です。
投稿: モモのパパ | 2014年5月 7日 (水) 06時52分
モモのパパさま、こんばんは。
最近、地方自治体も地方交付税交付金が減少されるのと、人口の減少などで財政事情が厳しくなっているというニュースをよく耳にします。
そういった状況で保存車輌を維持して行くというのは大変かと思いますが、なんとか継続して欲しいものですね。
投稿: B767-281(クハ415-1901) | 2014年5月 7日 (水) 20時12分