通勤電車シリーズ 101系 その15 秩父鉄道1000系 その2
通勤電車101系がJRを引退した後、最後に働いたのが秩父鉄道1000系でした。
今回はその2回目で、1005、1007、1008編成の写真を紹介しようと思います。
上熊谷に進入する羽生行 2010/5/15
最近の標準色で、前面窓ガラスの周りが黒く塗られています。
1005編成 デハ1005 デハ1105 クハ1205
クモハ100-166 モハ101-222 クハ101-64
クモハ・モハユニットは1963年9月10日に日本車輌で製造され、津田沼区に配属され、1986年12月3日に引退するまで中央・総武緩行線で活躍しています。クハも製造こそ、1965年9月13日と、2年後ですが、引退まで一緒です。
毎年5月中旬になると広瀬川原の車両基地でイベント「わくわく鉄道フェスタ」が開催されますが、そのHMを付けて走るリバイバルカラーの1007編成 2010/4/25 大麻生~ひろせ野鳥の森
2010/5/15 熊谷駅電留線
1007編成 デハ1007 デハ1107 クハ1207
クモハ100-130 モハ101-112 クハ101-66
クモハは1962年3月31日近畿車輛で落成し,池袋区に新製配置された山手線経験組です。1969年4月1日に中野区に転属し、さらに1985年2月28日に中原区に転属となり、1987年1月24日に引退しています。モハは1962年3月24日に日本車輌で落成し、中野区に転属してからはクモハと同じです。クハは1965年9月13日に日本車輌で落成し、最初は津田沼区に配置されますが、1965年9月30日に中野区に転属し、1984年3月10日に津田沼区に戻り、中原区には行かず、1987年1月24日に習志野区で引退しています。
熊谷駅の電留線で休む1008編成 2010/4/25
終点三峰口駅で西武鉄道の4000系と並んで休む 1008編成 2010/4/25
1008編成 デハ1008 デハ1108 クハ1208
クモハ100-154 モハ101-212 クハ101-79
クモハは1963年1月11日、近畿車輛で落成し,品川区に配置され、1969年3月26日、津田沼区に転属し、1989年2月8日引退しています。モハは1963年6月21日、川崎車輌で落成後、下十条区に配置され、1963年10月1日、品川区に転属し、1964年11月8日、津田沼区に転属となっています。引退はクモハと同じです。クハは1968年2月15日、東急車輌で落成後、津田沼区に新製配置されますが、1979年4月13日中野区に転属となり、1985年3月2日に津田沼区に戻っています。引退はクモハ・モハと同じです。こちらも電動車ユニットは山手線経験組です。
今回の編成の各車両ごとの履歴を追っかけてみると、1005編成とクハ以外は基本的には同じ山手線から中央・総武緩行線という流れではありますが、最後に寄せ集められたという車輌だったことが分かります。
そして国鉄・JRで約23年から26年働いたあと、秩父鉄道でそれとほぼ同じかそれより長い期間務めていたこと分かります。
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コメント
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こんにちは。モモパパです。
101系ですか。
101系って当時の国鉄旧型電車から一気に高性能化が進んだ象徴ともいえるのではないでしょうか。
旧型国電といえばこげ茶のカラーリングでリベットごつごつむき出し。
それに比べなんとスマートなことか。
エポックメイキング的な車両ではないかと僕は思うのですがね~。
投稿: モモのパパ | 2014年6月 2日 (月) 08時22分
モモのパパさま、おはようございます。
101系はそれまでの吊り掛け式の旧形電車から、カルダン方式の駆動方式、電動車MM'ユニット方式を導入した画期的な車輌でした。
それが、近郊形111系、特急形151系、急行形153系などへの発展の礎となっていますね。ですからもっと讃えられるべきかと思うのですが、通勤形としては全電動車方式の断念や103系のヒットなどでちょっと損をしている部分がありますね。
投稿: B767-281(クハ415-1901) | 2014年6月 3日 (火) 05時59分