公園保存蒸気 D51 428 東調布公園
日本全国の公園等に保存されている蒸気機関車を観て歩くシリーズ、今回は大田区の東調布公園のD51 428号機です。
D51 428 号機 2014/1/19 大田区東調布公園
東調布公園は東急池上線御嶽山駅から歩いて約8分の距離にあります。住宅地に囲まれた総合運動公園のようで、夏にはプールもオープンするようです。私にとってはこのあたりはあまりなじみの無い土地ですが、今年はじめ、ちょうどこの撮影に出かけた直後の2014年1月25日に公開された山田洋次監督の「ちいさなおうち」はこの辺を舞台にした映画のようですね。山田監督ご自身が、今年正月に出演された鉄道関連番組で言っておられたのをつい最近、録画で観ました。
ライト、ナンバープレート、煙室扉ハンドルなど、きちんと保持されています。
D51の砂管も機関車一両ずつ3本の管の下り方が違うのが面白いですね。主連棒のビッグエンドは角形の標準タイプです。逆転機のモーションプレートの穴は丸い穴ふたつのタイプです。
キャブにも立ち入り可能ですが、メータ類はすべてガラスがなく、かなり悲惨な状態でした。なぜか時刻表はしっかり残っていましたが。
テンダーの前照灯のガラスはなくなっていましたが,ナンバープレートは残っていました。
助手席前のランボードには灌水清浄装置が搭載されていました。
沖田祐作氏の機関車表によるこの機関車の履歴は
D51428 日本車輌名古屋工場=803 1940-09-10 S77.60t1D1T(1067)
車歴;1940-09-10 製造→ 納入;国鉄;D51428→ 配属;仙台局→1940-09-10 使用開始→
配置[達754];仙台局→1948-07-00 現在;青森→1955-09-00 長町→1967-09-11 新庄→
秋田→1971-10-02 新見→1972-09-16 廃車;新見→
保存;東京都大田区「東調布公園」;D51428
1940年日本車輌製造で、当初は東北地区で活躍しましたが、晩年は伯備線新見機関区の配置となり、あの有名な伯備線D51三重連でも活躍した機関車でした。屋敷要氏の「保存蒸気完全制覇」の本の中に428号機が三重連の先頭に立つ屋敷貢氏(要サンのお父様)撮影の写真もあります。
引退したのが33歳の時として、その後、東調布公園に保存されて41年の歳月が過ぎているのですね。
にほんブログ村 最後まで読んで戴きありがとうございます。
上のリンクをクリックされると面白い鉄道記事満載のブログ村に飛ぶことができます。
« EF200形電機 6号機 | トップページ | 通勤電車シリーズ 103系 3 常磐線 その1 »
「蒸機D51」カテゴリの記事
- 2018年晩夏 長野県内の保存蒸機を見て歩く旅 105 御代田駅そばの御代田交通記念館に保存されているD51 787号機(2021.04.08)
- 2018年晩夏 長野県内の保存蒸機を見て歩く旅 95 坂城町武道館裏のD51 245号機 (2021.03.12)
- 2018年晩夏 長野県内の保存蒸機を見て歩く旅 44 臥竜公園内須坂市動物園に保存のD51401号機(2020.11.25)
- 2018年晩夏 長野県内の保存蒸機を見て歩く旅 28 長野県立大学後町キャンパス内に保存されるD51 549号機(2020.10.28)
- 2018年晩夏 長野県内の保存蒸機を見て歩く旅 25 長野市役所篠ノ井支所前に保存されるD51 921号機(2020.10.23)
こんにちは~。モモパパです~。
D51はたくさん製造されただけあって結構保存機が多いようですね。
それに製造年度によってバリエーションもあって。
このD51 428号機。
一見するとまあまあの保存状態のようですけどよく見ると結構錆が浮いてたり部品がなかったりで・・・。
保存されてることに意義があるんでしょうね。
投稿: モモのパパ | 2014年7月 7日 (月) 08時23分
モモのパパさま、おはようございます。
仰る通り、D51の保存機の数はかなりの数に上るのではと思います。
一度、ダメにしてしまうと二度と戻っては来ないものですから、維持する方も大変ではありますね。
投稿: B767-281(クハ415-1901) | 2014年7月 8日 (火) 05時08分