近江鉄道ミュージアム訪問記 その1
2014年夏の旅行、まずは近江鉄道ミュージアムから参ります。
今回の記事では資料館の展示品について紹介します。
以前から、青春18切符などで京都~米原間を乗車したときに彦根駅で見かける近江鉄道の車両群や米原駅でみかける編成は気になっており、さらに既に記事でも記述していますが、元西武鉄道の車両が多く第二の車生を近江鉄道で送っているということも知ってはおりました。
さらに鉄道旅番組などで近江鉄道の特集があり、かつて活躍した電気機関車などが彦根駅そばに設けられた近江鉄道ミュージアムに展示され、公開されていることも知りました。
WEBサイトによればその公開日は決められており、今年8月は9日(土)となっていたので、この日を中心にスケジュールを立てることにしました。宿泊の予約などをした時点で台風11号12号が発生して、9日から10日にかけて西日本にやってくることは予想できましたが、9日の公開に合わせて旅行を開始しました。
彦根駅の東口に通じる跨線橋から近江鉄道の車両基地を見る 2014/8/9 彦根
彦根駅についた頃は灰色の空から大粒の雨がかなり降っておりました。車庫には元西武鉄道の新101系改造の100形湖風号(手前の空色)、220形225(伊藤園)、元西武の401系改造の800形などの姿が見えました。
JR彦根駅の東側に寄り添うように近江鉄道の彦根駅があり、さらに車両基地も設置されています。駅の開業は官設鉄道(1889年7月1日、関ヶ原~膳所間の開業と同時)、近江鉄道(1898年6月11日、彦根~愛知川間の開業と同時)ですでに開業から125年以上が過ぎています。
かつては国鉄の下りホームに面して近江鉄道の上りホームがある相対式でしたが、橋上駅化に際して現在の島式1面2線方式に改められたそうです。また駅東側には住友大阪セメントの彦根工場があり、さらにキリンビール関連の車扱い貨物輸送(1988年3月12日に廃止)があったため、駅東側のJR下り線に面して側線群や専用線があったそうです。詳細はこちらのサイトに。
彦根駅の東口の階段を米原方向に降りると目の前にこういった景色が見えて来ます。
2007年は1607年の彦根城天守閣完成から400年目にあたり、彦根市が記念行事を企画し、国宝・彦根城築城400年祭が開催されました。その一環として、近江鉄道では同祭開催期間中の金、土、日、祝日とゴールデンウィークに車両基地の一部を近江鉄道ミュージアムとして公開し、それが好評を博したので翌年以降も特定の日に公開という形で今日に至っています。
ミュージアムは上の写真奥の資料館と手前の車両群、屋外展示から構成されています。資料館は旧変電所の建物を利用したものだそうです。
この日は生憎の悪天候であったため、当館の鉄道マスコットキャラクター「がちゃんこ」はお休みでした。
入場料200円を支払うと硬券の入場券がもらえます。
まず、目に付いたのはタブレット閉塞機です。
中が見えるようになっている装置も展示されていました。
電話機もいろいろな世代のものが展示されていました。下には昔の5玉のそろばんも置いてあります。もしかしたら、最近の子供さんはそろばんを見ても何をするものかわからないかも知れませんが(笑)。
なぜか鉄道博物館に鬼瓦が展示されていますが、近江鉄道のターミナルのひとつ、近江八幡市は鬼瓦の産地だそうですね(関連サイト)。
かつて在籍したC型ロッド駆動のディーゼル機関車のプレートのようです。写真はこちらのサイトに。上に見えるのはマスコンでしょうか、中身が見えています。
展示はこれ以外にいろいろなイベントのポスターやお知らせの類でした。
ただ折角の展示品が説明がないために些か消化不良の感もありました。
最後まで読んで戴きありがとうございます。
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コメント
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こんにちは~。モモパパです~。
近江鉄道ミュージアムですか。
古参電気機関車。
これは静態保存ですか?
僕的に興味を惹かれたのがタブレット閉塞機。
昔はどこでも見かけたものですが。
投稿: モモのパパ | 2014年8月21日 (木) 08時24分
モモのパパさま、おはようございます。
資料館の横にはED14, ED30などの古参機関車が数多く展示されていました。
当日はかなり強い雨が降っていたのであまりよい写真は撮れませんでしたが、故実紹介したく思います。
資料館のなかでタブレット閉塞機の機械の中身を見ることが出来たのは収穫でした。
投稿: B767-281(クハ415-1901) | 2014年8月22日 (金) 06時06分