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2014年8月 1日 (金)

ニューヨーク州イサカへ その3 NH012 NRT~ORD

成田から最初の経由地、シカゴまでのフライトはNH012便でBoeing 777-381ER JA783Aでした。

Boeing 777-300ERシリーズは現行777シリーズの決定版といわれるタイプで-200の胴体延長タイプの-300をさらに長距離バージョンにした派生型です。-300型に対して-300ER型では主翼端にレイクド・ウイングチップを装備しており、これは-200ER, 777Fにも装備されています。さらに胴体延長に伴う離着陸時のテイルストライクを防止するために、引き込み式のテイル・スキッド、テイルストライク・プロテクションシステム、セミ・レバー・ギアという3種類のメカが装備されています。

ANAは54機のBoeing777を保有しており、内訳は

-281         JA8197~8199,, JA8967~69, JA701A~JA706A,
-281ER    JA707A~JAJA710A, JA741A~JA745A              計 28機
-381         JA751A~JA757A
-381ER  JA731A~JA736A, JA777A~JA789A                  計 26機
エンジン形式は
-200が PW4074, 4074D, 4077, 4090 なのに対して
-300は -381がPW4090であり、-381ERはGE90-115Bを装備しています。

Ja783a_boeing_777381er_cn_27940_ln_ JA783A Boeing 777-381ER cn 27940 ln 737 2014/7/22 NRT

なんと最近はこんなサイトもあって、JA783Aがどんな路線に投入されいるか一目瞭然に分かるのですね。ここ数日、NRTから ORD, LAX, SFO, IAD, JFKと太平洋上を連日往復フライトしているのがわかります。

出発は第1ターミナル、南ウイング第4サテライト43番ゲートでした。言うなれば、第4サテライトの先端で、もっとも遠いゲートでした。

JA783Aの場合、ファーストクラス8席、ビジネスクラス スタッガード52席、プレミアムエコノミー24席、エコノミー166席の4クラス250席仕様のコンフィグレーションで、もちろん私はエコノミーでした。

Inflight_vision_140722_nh012
同じアメリカ行きの便でも西海岸行きの便に較べるとニューヨーク行やシカゴ行き、あるいはダラス・フォートワース行きは出発時間が早いですね。

座席に備え付けられているフライト・エンターテイメントシステムも随分進化しました。1986年に初めてアンカレジ経由のパリ行きで国際線に乗った際は自分が今どこを飛んでいるのかも分からず不安でしたが、やがてこのルートマップシステムが導入され、最初は大画面スクリーンへの投影でしたが、いつ頃からかパーソナル方式にかわり、現在に至っているのですね。
機内食は離陸後1時間くらいしてからサービスが始まり、洋食と和食の選択、そして着陸2時間前頃に朝食が出されました。

Inflight_vision_140722_nh0122
シカゴ空港への進入は一旦空港上空を通過し、ミシガン湖上空に出てから旋回し、東側からRWY27Lに降りたのかと思います。

Img_0017
シカゴ・オヘア国際空港のターミナル配置 2001年撮影

到着は国際線ターミナル5でした。現在でも入国管理施設はターミナル5にしかないため、如何なる国際便もターミナル5に到着するようです。

入国審査を受け、成田で預けた手荷物を受け取って、再びUAのカウンターで預けて、Airport Transit SystemでUAの第1ターミナルに向かいました。

Inter_terminal_shattle_140722_ord2 O'Hare International Airport Transit System

ゴムタイヤ方式で集電は第三・四軌条から行っています。1993年に設置され、路線全長は4.3kmです。24時間運転しており、運賃はかかりません。

ターミナル1駅で下車し、セキュリティチェックを通り、

Concorse_b_140726_ord

まずは、コンコースBへ、写真をよく見ると分かるのですが、コンコースBの屋根は独特の形状をしています。

Tunnel_b_to_c_140722_ord2
色とりどりのネオン管による装飾で有名なトンネルを抜けてコンコースCへ、

Concorse_c_140722_ord

一方、コンコースCの屋根はBの屋根に較べると押しつぶされた感じです。

Ua638_140722_ord
そして、2番目のフライト、ニューアークまでのUA638の出発するC30ゲートへ向かいました。C30ゲートも実はコンコースCの一番端でした。

もともとこのオヘア空港のある場所はDouglas C-54輸送機の製造工場用の飛行場だったそうで、1942年に空港の建設が行われました。3組の平行滑走路を含む7本の滑走路を持つ巨大空港で2005年までは離着陸回数が世界一の空港でした。ちなみに現在の一位はハーツフィールド・ジャクソン・アトランタ国際空港で年間発着回数93万250回、シカゴ・オヘア国際空港は87万8108回で2位です。3位はダラス・フォートワース国際空港で65万124回(2012年の統計速報値)。

成田を午前11時少し前に出発して、11時間半、身体的には真夜中ですが、シカゴは14時間の時差で朝の9時前後、まさに時差ボケ生活の始まりです。

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