ニューヨーク州イサカへ その4 ORDとEWRでスポッティング5 Boeing 767-400ER
昨日のBoeing 747-8Iに続いて今回はBoeing 767-400ERです。
N76062 Boeing 767-424ER cn 29457 ln 869 2014/7/26 EWR
今回、ニューアーク空港で元コンチネンタルの-424ERを何機か目にしました。
Boeing 767は1980年代中期にセミワイドボディといわれる胴体、グラスコックピットを導入し、航空機関士を廃止した中距離用ジェット旅客機で、兄弟機といわれたBoeing 757とともにハイテク旅客機としてデビューしました。
当初は短胴型の-100も計画されましたが、ユナイテッド航空、アメリカン航空、デルタ航空の発注などで正式にローンチが決まり、1979年7月6日、-200型が標準型として製造が開始されました。また同時期に開発されたBoeing 757との共通性もAPU、アビオニクス、操縦資格などに適用されました。
当初、積載コンテナのサイズからBoeing 707や747などのローンチカスタマーだったパンナムから発注を得られず(以前ご紹介したようにパンナムはA300、A310 を発注)、登場当初の販売は決して順調ではありませんでしたが、1983年頃から始まった双発機の洋上飛行制限の緩和(ETOPS)、さらに航空自由化政策による多くの航空会社の国際線参入で、受注数が増え、やがて大西洋線の主力機の地位を獲得するに至りました。派生型としては-200の燃料容量を増加させ、航続距離を延伸した-200ER、-200の胴体を6.43m延長し、座席数と貨物積載量を増加させた-300、-300に新型エンジンを搭載し、燃料容量も増加させ、航続距離を増やした-300ER、そして-300の胴体をさらに6.42m延長し、操縦席をBoeing 777タイプに変更したのが-400ERです。
N78060 Boeing 767-424ER 2014/7/22 EWR
こちらも-424ER でレジの判別は難しいですが、この角度からだと主翼端のレイクド・ウイングチップの形がよく分かります。
-400ERの特徴はこれら以外に機首上げ時の尾部の接地を防ぐためのテイルスキッドの装備、メインギア(主脚)の46cm伸長、主翼端にレイクド・ウイングチップを設けた点などがあります。
1997年3月20日にデルタ航空から21機の確定発注を受け、正式にローンチし、1999年10月9日に初飛行しました。コンチネンタル航空からも発注を受けていますが、結局この2社のみが運航している形式となっています。
表1 コンチネンタル航空が発注したBoeing 767-424ER のリスト
Boeing767-424ERの場合も先のBoeing777-224ERの場合と同様、レジの番号を51~66に揃えるため、万と千の位の数字で空き番を揃えたのかと思われます。
N66056 Boeing 767-424ER cn 29451 ln 842 2009/9/27 CDG
以前、フランスに出張した際にシャルルドゴール空港でコンチネンタル時代の機体を見かけました。
N76054 Boeing 767-424ER cn 29449 ln 816 2002/4/14 NRT RWY16エンド
以前、コンチネンタル時代には成田にも就航しており、RWY16エンドでその姿を撮影していました。上の方の写真で胴体前方がえらく沈んで見えますが、これは主脚の46cm延伸のせいであること、今回初めて知りました。
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コメント
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こんにちは~。モモパパです~。
エアバスA380.
僕の勘違いでした。
すいません。
それにしても航空会社の航空機の機体の知識がすごいですね。
僕は到底及びません。
投稿: モモのパパ | 2014年8月 7日 (木) 08時25分
モモのパパさま、こちらにもありがとうございます。
鉄道の世界と違って航空機の世界はデータベースが発達しているので、機体のレジさえ判読できれば、製造番号から履歴が辿れるのですね。
昔はjpなどのリストしかありませんでしたが、最近はネットで追っかけられるので調べるのが容易になりました。
投稿: B767-281(クハ415-1901) | 2014年8月 7日 (木) 21時04分