通勤電車シリーズ 103系 7 山手線 3 試作冷房車の登場
通勤電車103系シリーズ、今回は昭和44年度第2次債務車からの話題となります。
モハ103-256~266 モハ102-411~421
これらの車輌は品川、池袋区に配置され、山手線の10両化に
さらに、昭和44年度第3次債務車で
モハ103-267~269 モハ102-422~424 サハ103-290~293
これらの車輌は浦和区に配置され、京浜東北線へ。同時期、中央、総武線から101系10連5編成が浦和電車区に転属し、京浜東北線の旧形車一掃が開始されました。
そして、昭和44年度第4次債務車で
モハ103-270~278 モハ102-425~433 サハ103-294~305
これらの車輌は松戸区に配置され、常磐線快速に投入されました.常磐線から捻出された72,73系は呉線電化で広島地区に投入されました。
1974年秋頃 高運転台ATC準備工事クハ登場後も山手線で活躍していた臨1編成 新宿
ここまではすべて中間車の増備でしたが、1970年7月
クハ103-178・179 モハ103-279~281 モハ434~436 サハ103-306・307 で山手線に試作冷房編成1編成が投入されました。実は拙blogで103系の試作冷房車の話題は、昨年5月21日の115系300番台の記事で一度触れてはいるのですが、写真などは再掲となりますが、再度触れます。
冷房装置は
クハ103-179+モハ103-279+モハ102-434 の3両が三菱電機のAU75X
サハ103-306+モハ103-280+モハ102-435+サハ103-307 の4両が日立製作所のAU74X
モハ103-281+モハ102-436+クハ103-178 の3両が東芝のAU73X の3種類を試作しました。
同じく新宿にて外回りで活躍する臨1編成
容量は3種類とも42000kcal/hで扇風機の有無、風道1,2本、冷風吹き出し方式を比較試験しました。電源は両端クハにMH129-DM88 210kVA 3相440V出力のMGを搭載して、5両給電方式としました。
(マスダっち1971氏とのコメントのやりとりから追記、2014/10/15)この編成から側窓は冷房効率のアップのため、ユニット窓となりました。以降の地上型(基本番台)はすべてユニット窓に、地下鉄乗り入れ用は1200番台の第2編成からユニット窓となりました。
信号機の支柱が前面にかかるというヘボ写真ですが、上野での臨1編成 1974/11/24
この写真から分かりますが、103系の試作冷房車も後から登場した101系の冷房改造車同様にエアコンキセが後方にずれていたことがわかります。
山手線ATC化のため、池袋区所属ながら赤羽線運用に配置換えになった試作冷房編成 1978/5 十条
(追記)コメントにありますが、細井忠邦氏の指摘の通り、試作編成は1977年度末の1978年3月24日あるいは31日に大井工場で量産冷房化改造を受けており、赤羽線担当に配置換えになっています。
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