1989年のDüsseldorf Airport その14 LufthansaのBoeing 727
東西分裂時代の西ドイツ、Duesseldorf空港で撮影した旅客機のシリーズ、今回は地元 LufthansaのBoeing 727-230Advです。
D-ABKG cn 20905 ln 1091 Boeing 727-230Adv 1989/5/4 DUS
この空港でのLufthansaの機体はDC-10-30に続いて2回目となります。
ネットでLufthansaのFleet情報を調べてもBoeing 727 に関しては古すぎるのか、なかなか情報が得られません。そこで、Boeing 社のProduction listから、727の情報を選び出し、-30, -230のカスタマーコードの機体をリストアップする作業から始めました。さらに、2010年5月、Lufthansaが1960年に最初のBoeing 旅客機である707を導入して50年の記念出版物、
History with a Future
50 years Boeing jet aircraft for Lufthansa
があるので、その情報を参考に記事をまとめることにしました。
まずはBoeing 727-100, -100C, -200タイプでLufthansaが発注した、カスタマーコード-30を付与された機体のリストです。
表1に最初に導入された-30, -30Cタイプのリストを載せます。
cnの連続からD-ABIBからD-ABIQまでが最初に発注された12機と思われます。
続いて表2に-230Advタイプのリストを載せます。
これらの表を作成した後に、Austrian Wingsに掲載されたLufthansa のBoeing 727の記事 を見つけ、その中に
Boeing 727-30, -30Cは Bis zum Jahr 1968 erhielt die Lufthansa insgesamt 27 Maschinen dieser Baureihe 27機導入
さらに-230Advに関しては34機導入という記事が50周年の記述にも見られるので、このリストで間違いないのではと思います。
[B/U] Broken up.
[CLD] Behind the regs: previous registration cancelled, either as exported
[DER] Derelict, in a presently not fit to fly condition
[WFU] Withdrawn From Use, could be flying again でいずれももはや飛行できる状態では無いことを意味しており、
[FIRE DEPT} は空港などで見かける消火用訓練設備ではないかと思われ、
[SCHOOL}は教材でしょうか。
貨物用にコンバートされた機体や軍の輸送機C-22Aに改造された機体もあります。
D-ABKG
なんとBoeing 727-230Advが1986年に伊丹に飛来したことがあるそうで、航続距離から考えてノンストップでは無理なので、どういうルートでやって来たのか興味があります。
最後まで読んで戴きありがとうございます。
上のリンクをクリックされると面白い鉄道記事満載のブログ村。もしくは鉄道コムに飛ぶことができます。
« 通勤電車シリーズ 103系 8 常磐緩行線・千代田線乗り入れ用1000番台の登場 | トップページ | 西武新101系 その2 2連から4連へ »
「旅客機 Boeing 727」カテゴリの記事
- Omaha in Nebraska より無事帰還 その2(2018.06.01)
- ANA Boeing 767-300 Special MarkingsやWinglet装着機について(2017.04.26)
- San Diego Lindbergh空港でのSpotting 11 FEDEX Boeing 727(2015.10.11)
- 1989年のDüsseldorf Airport その38 Condor Boeing 727(2015.10.07)
- 1989年のDüsseldorf Airport その15 Hapag-Lloyd の Boeing 727(2014.09.19)
コメント
« 通勤電車シリーズ 103系 8 常磐緩行線・千代田線乗り入れ用1000番台の登場 | トップページ | 西武新101系 その2 2連から4連へ »
B767−281様 お早うございます。昨今はすっかり双発機に席巻されてしまいました。わたしはやはり安定感のある3発、4発機が好きです。727は独特のエンジン配置の形態がカッコいいですね。ANAは勿論就航初期のモンゴル航空の機体を撮影した記憶があります。ルフトハンザは確かな技術力でしっかり機体を保守している会社、というイメージがあります。そうでありながら初期はB707−400シリーズ(ロールスロイスコンウェイ、ターボファンエンジン付き)という、一歩先を行く機体を使用していました。また最近では売れ行きが心配されていますが、747−8シリーズの旅客タイプも使用、と先進的な姿勢も持ち合わせているのも好感がもてます。系列のコンドルの黄色もいいですね。では、旅客機シリーズも楽しみにいたしております。お邪魔しました。
投稿: 細井忠邦 | 2014年9月10日 (水) 08時36分
細井忠邦さま、早々にコメントありがとうございます。
この記事で紹介しているLufthansaとBoeingの50年の付き合いでも707-420の話が出て来ますね。
さらに、わたしもベルリンのテーゲル空港の駐車場にD-ABOCというレジを付けた707-420が展示されているのを観ました。現在は別の場所に移されているそうですが、当時の様子は http://b767-281.cocolog-nifty.com/blog/2013/08/tegelb707-458-d.html の記事にまとめてあります。コーンウェイは世界最初のターボファンジェットエンジンだったのですね。
あと、727の3発エンジンですが、イギリスのホーカーシドレートライデントが最初に世に出してはいるのですが、デザイン的には何か野暮ったく、727の方が洗練されていますね。
投稿: B767-281(クハ415-1901) | 2014年9月10日 (水) 19時48分