郡山車両基地まつり 2014 その2 保存蒸気 78693号機

2014年9月6日の郡山車両基地公開レポート、2回目は公開の時しか見ることのできない保存機78693号機です。

研修用教材であるため公式側はご覧のようにカットボディとなっています。 2014/9/6

正面から､片側がカットされているため､多少違和感はありますが・・・

キャブ横のナンバープレートの下には大正14年日本車両製造のプレートが

炭水車の水槽もカットされているので､水槽の大きさが実感できます。

ボイラー中央部上方に存在する蒸気溜に貯まった蒸気を乾燥管を通してピストン・シリンダーに送るのを制御するのが加減弁ですが、ふだんは外からでは見ることができない弁の構造、配置がわかります。

8620形の場合は単式空気圧縮器を装備しており、蒸気圧を利用して圧縮空気をつくり、制動装置に利用しています。

煙室内の配管の様子や蒸気管がシリンダーに導かれる様子がわかります。

この機関車の履歴をいつものように沖田祐作氏の機関車表から

78693　　　　 　日本車輌名古屋工場=137　　　　　　　　　　　1925-08-00　S46.75t1CT（1067）
　　　車歴；1925-08-00 製造→ 納入；国鉄；78693→1925-08-27 使用開始［仙管達754］；仙台局→
　　　　　　1933-07-31 現在；米沢→ 新小岩→1941-11-16 常陸大子→1955-08-01 現在；常陸大子→
　　　　　　水戸→1962-03-31 廃車［達137］；水戸区土浦支区→
　　　　　　保存；福島県郡山市JR 東日本「郡山工場」；78693

1925年日本車両の製造で、仙台局に配置、米坂線や水郡線で使用され1962年に廃車となっています。蒸機としては比較的早い時点での廃車ですね。

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