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2014年9月12日 (金)

ニューヨーク州イサカへ その4 ORDとEWRでスポッティング13 CRJ

2014年7月下旬のアメリカ出張の際に、シカゴ空港、あるいはニューアーク空港で見かけた飛行機の話題、UAの機材を中心にいろいろな機体について触れてきましたが、今回からはUA Expressなどで活躍中のRegional Jetについて触れようと思います。

最初はボンバルディア(Bombardier) CRJシリーズです。カナダのボンバルディア・エアロスペース社が製造・販売しているジェット旅客機のファミリーで、胴体長の短い方からCRJ100/200, CRJ700, CRJ900, CRJ1000の4タイプがあり、座席数、航続距離の違いで細かい派生型に分かれています。

最初のモデル CRJ100が初飛行したのが1991年5月10日で、それ以来1600機以上が生産され、同社を世界3位の航空機メーカーにした立役者であります。

Cgqja_bombardier_crj200er_cl6002b19 C-GQJA Bombardier CRJ-200ER (CL-600-2B19) cn 7963 2008/7/1 YVR
CRJ200の航続距離延長型でスターアライアンスcsですが、エアカナダ傘下のJazz Airの機体です。

Halnb_canadair_cl6002b19_regional_j HA-LNB Canadair CL-600-2B19 Regional Jet CRJ-200ER Malev Hungarian Airlines cn 7686 2003/7/1 TXL

ハンガリーのマレブ航空の機体です。2003年のテーゲル空港

かつては短距離路線の場合、ジェット機よりはターボプロップ機の方が経済的に優れていると考えられていましたが、1970年代以降規制緩和が進んで地域航空で使われる機材が大型化し、路線網も拡大するとその需要特性に合わせた高速で静粛なジェット旅客機が求められるようになりました。カナディア社はビジネスジェット機チャレンジャー600を当時製造しており、同機の設計を流用して低価格で経済的な小型ジェット機の開発を模索していました。この構想が具体化されたのがCRJ1001987年にその基本設計が開始され、ボンバルディア社の傘下になった後もCanadair Regional JetのイニシャルをとったCRJが残されました。

CRJ100を最初に就航させたのは統一間もないドイツのルフトハンザ・シティーライン1992年11月のことでした。その後、エンジンをGE製のCF34-3B1に変更したCRJ200が標準型(227号機以降)となり、CRJ200の初号機はオーストリアのチロリアン航空1996年1月に引き渡されました。

1995年以降、リージョナルジェットの市場の成長に対応するため胴体の延長型(計画名CRJ-X)の検討が進められ、客席数が70席程度になることからCRJ700と命名され、1999年5月27日に初飛行が行われました。2002年2月にフランスの航空会社ブリテールに最初に引き渡されました。

さらに胴体の延長が計画され、2000年7月のファーンボロー航空ショウで計画が公となり、客席数が90席程度からCRJ900と命名されました。2001年10月20日に初飛行が行われ、2003年2月、アメリカのメサ航空に最初の引き渡しが行われました。

現在、我が国では三菱重工業などによるMRJプロジェクトが進行中ですが、CRJ700や900の開発、製造にも三菱重工業は参加しており、胴体後部とエンジンパイロンの設計と製造を担当したそうです。その後、Boeing787の開発計画に参画することになり、開発・生産のリソースをそちらに集中させる必要性からボンバルディア社との契約は解消したそうです。

ブラジルのエンブラエル社がERJE-Jetといったライバル機を市場に投入することでCRJファミリーの進化が求められるようになり、新規設計のCシリーズの開発と平行してCRJファミリーの設計の見直しも進められ、Next Generation (NextGen)と呼ばれる改良版が公開され、CRJ900NextGen2007年6月にパリ航空ショウで公開され、同月ノースウエスト・エアリンクに引き渡されました。さらにCRJ1000NextGen2009年7月に初飛行し、形式証明取得後、2010年12月スペインのエア・ノストラムとフランスのブリテールに引き渡されました。

N501mj_canadair_cl6002c10_regional_ N507MJ Canadair CL-600-2C10 Regional Jet CRJ-701ER cn 10077 2014/7/26 ORD

UA Expressといっても単独の航空会社ではなく、全米各地のローカル航空会社がUnited Airlinesと提携して、UAのハブ空港とその周辺のローカル空港を結ぶ便を運航しているのが実態で、現在は11のローカル航空会社(Regional Airlines)がメンバーになっているようです。2010年10月1日のコンチネンタル航空との合併の際には、それまでコンチネンタル・コネクション、コンチネンタル・エクスプレスとして運航していた会社もUnited Expressへの統合が認められました。

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コメント

こんにちは。モモパパです。
ボンバルディアの機体ですか。
僕、生で見たことがありません。

モモのパパさま、おはようございます。

ボンバルディア機と言えば、数年前でしたか、我が国でも車輪が出なくなって胴体着陸という事故が何回かあったように記憶していますね。最近、わたしもいつのまにかメジャーになったと感じています。

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