公園保存蒸気 C11 275号機 大田原市交通公園
全国の公園等に保存されている蒸気機関車を観て歩くシリーズ今回は栃木県大田原市交通公園(美原公園)に保存されているC11 275号機です。
訪れたのは桜が満開の2014年4月5日でした。東北本線西那須野駅西口から出ている市内循環バスで東武百貨店前で下車して徒歩5~7分の場所でした。公園の場所はこちら。市営バスと東野バスの東武百貨店バス停 2014/4/5
満開の桜の下で保存されている C11 275号機 2014/4/5
C11 275号機はこの写真から分かるように蒸気ドーム、砂箱ともカマボコタイプの戦時設計のスタイルです。
キャブに入るための階段はさらにランボードのレベルまで続いているためにかなり上からの視点で機関車を観察することができます。
また、後方のはしごもこれまでに撮ってきたC11形で比較してみると、半田駅横の265号機は同じタイプの2段ばしご、新橋駅前の292号機はまだこちらでは公開してませんが、ライトあたりまでの1本はしご、大荒田交通公園の304号機は水タンク上辺までの一本はしご、鴻巣せせらぎ公園の322号機は炭庫上辺までの一本はしごと個体間で違いがあることがわかります。
後方のライトを囲むカバーの形態も個体間でかなり違います。
蒸機機関車の顔のアクセントである煙室扉のハンドルが欠損しているのが残念であります。
動輪を始め、足回りがすべて白く塗られています。ちょっと異様な感じですが。
M.TADAさんのサイトの情報によると数年前に大田原工業高校の生徒さんの手で塗装などの手入れがされたそうですが、鋼板の表面はかなり腐食が目立って来ています。
キャブ内部に入り機器の状態も見ることができます。
ランボードレベルまで上がって、カマボコドームの真横からの視点で周辺機器を見ることもできます。
この機関車の諸元と保存の経緯の説明が書かれています。
例によって沖田祐作氏の機関車表から履歴データを見てみると
C11275 日本車輌名古屋工場=1350 1944-12-22 S66.1t1C2t(1067)
車歴;1944-12-22 製造→ 納入;国鉄;C11275→ 配属;? →1944-12-22 竣工→ 配置;? →
1955-08-01 現在;浜川崎→1967-03-24 米沢→ 小牛田→1971-07-21 廃車;小牛田→
保存;栃木県大田原市「交通公園」;C11275
とのことで製造は1944年12月22日で1955年までの不明期間は御殿場線だったのでしょうか?晩年は左沢線や陸羽東線あたりで活躍していたのでしょうか?
機関車のそばにはこういった構造物も立っていました。果たして何を意味しているのか?不明ですが。
最後まで読んで戴きありがとうございます。
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コメント
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こんにちは~。モモパパです~。
kono
C11 275号機。
結構腐食が進んでますね。
戦時設計型ですか。
もしかしたら僕初めて見たかも。
足回りの動輪が白く塗られてるのがちょっぴり残念です。
投稿: モモのパパ | 2014年9月11日 (木) 08時32分
モモのパパさま、おはようございます。
保存機関車の場合も、定期的にメンテナンスをしていないとどんどん危なくなって行くのがわかりますね。前回のように高校生のみなさんに補修して戴くのが良いのでしょうか.今度は車輪は白く塗らないようにして。
投稿: B767-281(クハ415-1901) | 2014年9月12日 (金) 05時54分