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2014年10月28日 (火)

西武新101系 その7 時は流れて 2連編 その1

西武鉄道の新101系のシリーズ、前回の記事ですべての車両の製造に関しては触れました。新101系はちょうど100両、301系は56両が製造されました。

今回からは、製造後の変化、晩年、そして引退後の第二の車生について触れてゆこうと思います。

まずは、2連の話題です。

101n_2_810830_edit 荒れた画像で恐縮ですが、石神井公園駅に接近する新101系2連を先頭にしたハイキング急行「奥武蔵」 1981/8/30
この付近、複々線化ですっかり様子が変わりました。

2連は1979年7月から東急車輌への外注で281Fから295Fの8本、1982年5月から、所沢車両工場製の269Fから279Fの6本の計14本が製造されました。
奇数車に主制御装置、偶数車にMG・CPなどが搭載されました。

最初に登場した281Fからの8本は前面の凹部の塗色がウオームグレイでしたが、入場で色が濃くなり、最終的には黒に統一されました。269Fからの6本は最初から黒での登場となりました。

登場時、他の私鉄や国鉄でも抵抗制御方式から、省エネ方式としてチョッパ制御方式の車両の開発、量産が開始されており、やがて時代はチョッパ方式から交流誘導電動機を用いるVVVF方式の時代へと移って行きました。また西武鉄道における車両の主流も3扉車から2000系、新2000系に代表される4扉車の時代になってゆきました。

1997年2月の701系冷改車グループの引退に伴い、101系全体の塗装簡略化が決定され、サイド窓周りのウオームグレーの塗装が省略され、黄色一色塗装となりました。

101n_2301_070330_2 301系8連と併結して10連の池袋線急行 まっ黄色編成  2007/3/30 所沢

4連の方は701系冷改車グループとの併結対応改造や秩父鉄道乗り入れ改造、さらにはワンマン対応改造などもありましたが、2連の唯一の改造は2007年度E31形電機の老朽化引退に伴う牽引車代替として、279Fに4連の255Fのモハユニットを組み込んだ4両全電動車263Fの登場くらいでしょうか。この263Fに関しては別記事で触れる予定です。

西武秩父線開通40周年記念企画として2009年3月に多摩湖線用4連261Fが新造当時のツートンカラー前面窓周りベージュとなって運用を開始し、同年6月には池袋線所属の271Fにもこの塗装が施されました。但し、271F は前述のように最初から黒で登場した編成であり、前面ウオームグレイ塗装は初めてのこととなりました。

101n2301_100102 101系オリジナル塗色リバイバルと真っ黄色の併結編成 2010/1/2 所沢

101n_2_100102_2 登場時のウオームグレイ塗色になった271F編成 2010/1/2 所沢
同じ塗色に戻っても登場時の写真 と較べると連結器胴受けの形態の違いがかなり与える印象に違いをもたらしていることが分かります。

2007年4月17日に101系、301系に代わる次世代通勤形車両30000系の導入が発表され、置き換えられるように引退して行きました。

101n_2_100102_3 特徴的な前面パンタの正面スタイルも静かに去って行きました。 2010/1/2 所沢

廃車は2004年度から開始されており、

289F 2004/9    同年12月に上信電鉄に譲渡
293F  2005/9     同年12月に上信電鉄に譲渡
283F  2008/7/14   クモハ283は10月三岐鉄道へ、クモハ284は11月伊豆箱根鉄道へ譲渡
269F/273F/291F  2008/12/29 
        269Fは未改造のまま、2009/3にクモハ291とともに近江鉄道へ 
    273Fは改造の上、2009/6に流鉄へ
    クモハ292は伊豆箱根鉄道へ
275F/277F  2010/8/4 改造後、275Fは2010/9に、277Fは2011/10に流鉄へ
287F  2012/4        改造後、2012/9に流鉄へ
295F  2012/11     2011/12 近江鉄道へ
281F/285F  2012/12  2013/2 近江鉄道へ
271F  2012/12     2013/9/1に流鉄へ

近江鉄道の編成については既に紹介してあるものもありますが、これらの他私鉄へ譲渡された新101系についてもこれから別記事で紹介いたします。

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民鉄:西武鉄道グループ」カテゴリの記事

コメント

B767−281様 お早うございます。西武新101系の2連は、形は様々でも全て生き延びているのですね。2連オールMで地方私鉄にとっては使い勝手がよいのでしょうね。しかも車両の作りがしっかりしているのも幸いしていると思います。台車、主電動機など他車への流用も含めれば「生存率」はかなり高いと言えそうですね。部品流用の4000系、9000系などにお話が広がっていくのを楽しみにしております。またまた失礼いたしました。

細井忠邦 さま、こんばんは。

早速、コメントありがとうございます。

新101系の2連、私も各地方私鉄での活躍ぶりを見ていると4連などに較べると使い勝手が良いのだなぁと思います。逆に8連301系など近江鉄道に譲渡されていますが、一体どのように改造されるのかなと思います。
501系3代目は10000系に、旧101系は4000系に、9000系も101系の床下部品使用と言うことで、4000系、9000系の話題の際に触れようと思っています。

こんばんは。

101系の2連はかなり譲渡されましたね。701系列では401系が譲渡されたのは当然として、701系や801系を短くした2連や3連もありましたが、101系ではそういう形は無かったですね。地方私鉄はもう3両編成でも長いと言うことなのかもしれません。

未改造の譲渡済み301系がどうなるか分かりませんが・・・。

MiOさま、おはようございます。

旧101系は4連でも長すぎたせいか、殆ど譲渡されませんでしたが、新101系2連は、その前の世代の401系が譲渡先でも老朽化が進んだタイミングもあるのか、あるいは長さ、性能的にマッチしたのかよく譲渡されましたね。

時間的サイクルから行くと次は30000系の2連でしょうか(笑)。

B767しゃん、おはようございます(^◇^;)お邪魔致しますよm(_ _)mハイキング急行「奥武蔵」西武秩父ゆきですね。新101系・2連の後ろに連結されているのは…旧101系ですかね。飯能でスイッチバックをするから、進行方向が逆になるんでしたっけ⁉︎

マスダっち1971さま、こんばんは。

>新101系・2連の後ろに連結されているのは…旧101系ですかね。
旧101と新101系をこの状態で見分けるのは難しいように思いますが、如何でしょうか。
1981年8月ですから、新101系4連もかなり登場していますね。

因みに11月8日には横瀬で西武のイベントがありますね。

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