郡山車両基地まつり 2014 その5 485系A1A2編成
2014年9月6日の郡山車両基地公開の話題、今回は仙台車両センター所属の485系A1A2編成についてです。
「あいづ」のHMを掲出中のA1A2編成 クハ481-1016 2014/9/6 郡山車両基地
構成は
←仙台・会津若松 6号車 1号車 郡山・上野→
クハ481-1015+モハ485/484-1032+モハ485/484-1077+クハ481-1016
この編成は以前、東北特急について触れた記事で紹介しています。
それぞれの車両の履歴は、クハ481-1015/1016は1978/9/7に東急車輌で落成し、盛アオに配置されています。モハ485/484-1032は1979/3/23は東急車輌で落成し、盛アオに配属されています。モハ485/484-1077は1978/9/7に日立製作所で落成し、秋アキに配置されています。
まず、手元にある車両編成表から、今日こうやって生き延びた485系各形式がそれぞれがどういった編成に組み込まれ、活躍していたか見てみようと思います。
1979年の編成表によると、当時は編成番号の表記はなく、
クハ481-1015は「はつかり」「やまびこ」「ひばり」「いなほ」「白鳥」用12両編成19本のうちの1本の青森より12号車、-1016は別の編成の1号車に組み込まれていました。-1032ユニットは同編成群のさらに別の編成の9・8号車に組み込まれていました。-1077ユニットは秋アキの「つばさ」「いなほ」「やまばと」用12両編成9本のうちの1本の5・4号車に組み込まれていました。
クハ481-1015, -1016は1982/9/11に盛アオから秋アキに転属しています。そして-1015は1986/7/23に再び盛アオに戻っています。
1986年の車両編成表によると、
クハ481-1015 は盛アオ「いなほ」「はつかり」用6両編成の6号車、青森よりクハで隣のモハユニットが-1032でした。一方、クハ481-1016は秋アキ「つばさ」「いなほ」用6両編成の1号車、福島・新潟よりクハで、モハユニット-1077は「つばさ」「あいづ」用9両編成の8・7号車でした。
クロハ化改造された際に青函ATC搭載、CP床下移設でルーバーがなくなったクハ481-1015 2008/7/30 郡山
クハ481-1016は1987/7/1、秋アキから盛アオに転属しています。クハ481-1015は1988/1/28に「はつかり」短編成化でクロハ481-1013に改造されました。グリーン室定員16名、普通室定員36名の奇数向き片渡り構造となりました。このときに青函トンネル通過用ATC-Lが装備され、CPが床下に移設されたため、非公式側のルーバーがなくなりました。1988/3/13、モハユニット-1077が秋アキから盛アオに転属しています。
1993年の車両編成表によると、
今日の原型となるA3編成としてクロハ481-1013+モハ485/484-1032+モハ485/484-1077+クハ481-1016となりました。アコモ改造や高速用パンタグラフ交換(PS26B)取替も行っています。
上野に回送中の赤べぇ編成 2009/7/26 鶯谷
2006年、会津大学短期大学部学生のデザインをベースとした赤と黒の2色に「あいづデスティネーションキャンペーン」のマスコットキャラクター「あかべぇ」をまとわせた専用塗装となり、クロハ481形をクハ481形に復元し、座席交換とシートピッチの拡大が行われ、保安装置にATS-P/Ps形が追加されました。
2011年6月に国鉄特急色に塗り直されて現在に至っています。なお、ユニークなA1A2という編成名ですが、2011年の編成表などでは1号車側からA1、6号車側からA2と表記されており、同じく仙台の583系も1号車側からN1,8号車側からN2と表記されています。
485系各形式の転属データは485系の動き 配置および編成の移り変わり 青森のデータをを参考に致しました。
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コメント
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B767ー281様今晩は。クハ481も200番台が出た頃は違和感一杯でした。口の悪い同好の友は「かん●け特急」などと言っていました(笑い)300番台以降もボンネットに比べるとスタイルは今一つですが、こうして特急色で見られるのはありがたいですね。床下がグレーになったのは先祖返りでしょうか?
またまた失礼いたしました。
投稿: 細井忠邦 | 2014年10月24日 (金) 17時33分
細井邦忠 さま、おはようございます。
クハ481の200番台、私は東海道線を走る夕刻の列車から野洲だったか、向日町だったか忘れましたが、赤いクハネ581が出たのか之思って見たのが最初でした。今でもそのシーンが頭に再現できます。これからは流麗なこだまスタイルからああ言う機能美的なスタイルになって行くのかと当時感じたものでした。
それから40数年過ぎて、残りもかなり少なくなりましたね。
下回り灰色は郡山に入場する常磐線電車でも見られますね。
投稿: B767-281(クハ415-1901) | 2014年10月25日 (土) 04時55分