公園保存蒸気 D51 916号機 前橋こども公園
日本全国の公園等に保存されている蒸気機関車を観て歩くシリーズ、今回は2014年4月27日、上毛電鉄の春のイベントとともに訪れた前橋こども公園のD51 916号機です。
最寄り駅は上毛電鉄の城東駅です。同公園は児童文化センターとして1969年につくられ、2013年4月にリニューアルされたそうです。
カマボコスタイルのドームなど準戦時形の特徴を示すD51 916号機 2014/4/27 前橋こども公園
916という番号が示すとおり、準戦時形の形態的特徴と北海道のSLのデフレクターの前方を切り欠いたスタイルが特徴的です。
前照灯は副灯付きの2つ目、足元にはスノープラウも装備されていますが、残念なことに煙室扉のハンドルがかけているため些か表情に締まりがありません。
主連棒のビッグエンドは湯本の946号機同様の円形で標準形の長方形ではありません。
逆転機のモーションプレートは丸い穴が2つ空いたタイプで、こちらは946号機とは異なっています。
3本の砂管のパターンは写真の様になっています。
機関車本体は屋根付き、ホーム付きのスペースに保存されており、後部標識灯は引っ掛け式だったようです。
いつものようにこの機関車の履歴を沖田祐作氏の機関車表から見てみると
D51916 日本車両名古屋工場=1219 1943-12-17(12/12?) S77.60t1D1T(1067)
車歴;1943-12-17(12/12?)製造→ 納入;国鉄;D51916→ 配属;広島局→
1944-01-01 配属;糸崎→1944-01-06 使用開始;広島局→1948-05-05 発;函館→
1948-06-04 追分→1949-06-16 新得→1954-12-17 岩見沢→1958-08-30 新缶に交換→
1966-11-28 踏段改造→1967-08-08 借入;富良野→1967-08-18 返却→
1968-10-01 小樽築港→1973-10-13 名寄→1974-00-00 追分→1976-03-10 廃車;追分→
1976-03-25 群馬県国鉄前橋駅着→
保存:群馬県前橋市「こども公園」;D51916(児童交通公園説?)
1943年暮れに名古屋で誕生し、当初は広島に配属されましたが、戦後の1948年5月北海道に渡り、国鉄蒸気機関車の最後の時を追分機関区で迎えています。
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コメント
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こんにちは~。モモパパです。
D51の準戦時型。
カマボコドームが特徴ですね。
戦時型って保存されてるのかな。
確か戦時型はカマボコドームに加えてデフレクターも木製だったと聞いてますが・・・。
投稿: モモのパパ | 2014年10月 6日 (月) 08時28分
モモのパパさま、おはようございます。
D51の場合、1000番台が戦時型ですね。保存機にも数両あるようですが、戦後戦時型として製造されたタイプは標準仕様にする改造がなされたようで、木製のデフなどは金属製に改められたのだと思います。
投稿: B767-281(クハ415-1901) | 2014年10月 7日 (火) 06時08分