通勤電車シリーズ 103系 14 量産冷房車の登場 3 大阪環状線
最近のイベント関連記事の多さで、些か間が開いてしまいましたが、通勤電車103系シリーズです。
1975年3月 大阪
1973年初頭に登場した、シールドビーム2灯、低運転台クハの量産冷房車は大阪環状線にも投入されました。
番号は、再掲となりますが、森ノ宮電車区に以下の車両が投入されました。
クハ103-<241, 242>, <243, 244>, <245, 246>, <247, 248>, <249, 250>, <251,252>,<253, 254>,<255, 256>, <257,258>, <261, 262>, <263, 264>, <265, 266>
モハ103/102-383/539, 384/540, 385/541, 386/542, 387/543, 388/544, 389/545, 390/546, 391/547, 392/548, 393/549, 394/550, 395/551, 396/552, 397/553, 398/554, 399/555, 400/556, 401/557, 405/561, 406/562, 407/563, 408/564, 409/565, 410/566
サハ103-348, 349, 350, 351, 352, 353, 354, 355, 356, 357
こちらもサハ101-750 2両(757,758)を加えて8連6本、6連6本、予備1モハユニットという配置になりました。
こちらもオレンジ・バーミリオンの塗色であったため、中央線から武蔵野線への転属で余剰となったサハ101がサハ103-750番台に改造され、2両103系グループに加わっています。
前回の豊田区同様にサハ101から車齢の若い車輌のサハ103-750番台化改造がなされています。
101系サハの103系併結化改造は、750番台改造車が登場する前にもあったそうで、1970年12月に大阪環状線101系の一部8連化が行われた際に、4M2T 6連の101系3本を、6M2Tの 8連に2本に組み替える際に余剰となったサハ101-55、58をジャンパ栓の交換、貫通幌の103系側のみ交換で併結化したとのことです。後年、101系に復帰することが予想されたので、103系への編入はされず、約9年間使用されたとのことです(鉄道ピクトリアル誌no 874より)。
1975/3 大阪
この103系量産冷房車の投入で新造車両数を抑える目的で、サハ103-751~758が改造されましたが、その後も表1に示したように、サハ103-750番台は780まで30両改造編入されています。尚、750番台という番号区分は、サハ100からの改造車を700番台とする予定もあったとかという説もあるそうです。
表1 サハ101からサハ103-750への改造
759~761の改造は1978年10月1日の武蔵野線(新松戸~西船橋間:小金線)開業用目途に京浜東北線に27両の103系が投入され、101系3本を置き換え、京浜東北線の103系化が完了しました。101系24両が武蔵野線に転出し、3両は南武線新性能化に充当され、さらに残った3両が103系化改造され、京浜東北線の103系に併結されました。実際には元浦和区の101系ではなく、中野区の101系(143、144,145)が改造されました。これが唯一、スカイブルーに塗装された750番台でした。
762~765は1976年に片町線新性能化名義で103系84両が新製され、中間車42両は森の宮区に投入、残りの42両は浦和区と蒲田区に投入され、玉突き転配で森の宮区のサハ101形(137,138,141,142)が103系化され、残りは片町線用になりました。
766、767は中央西線新性能化名義で京浜東北線から103系が転出する際に三鷹区に事実上転属した103系に元中野区の100と107が改造されました。
残りの改造は別の記事で後日触れる予定です。
1976/3 天王寺
今回は、1970年代の古い写真を載せましたが、関西の103系に関してはクハの前面に番号が掲出されてからの写真も大量にあるので、以後の記事で一両ずつ履歴を追いながらリストアップして行こうと考えています。
最後まで読んで戴きありがとうございます。
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コメント
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B767−281様 お早うございます。大阪環状線は103系に最適な路線なので個人的には納得の投入でした。当時の鉄道ファン誌には投入に先立って冷房車有効活用のため山手線で使用された写真が出ています。勿論例のステッカー付きです。さてサハ103−750番台はなるべく車齢の若い車を捻出するため複雑な転配をしていますね。その中でも766,767は台車がDT21Tの比較的古い車で、非冷房サハ101からの改造です、従って側面方向幕もついています。768〜770はサハ101量産冷房改造車から編入なので方向幕はなし、クーラーはほぼ真ん中についています。771、772は表に示されているように試作冷房改造車からの編入でしかも200番台からなので方向幕なし、MG、CP撤去がなされています。因みに775は後年JR東日本へ引き継ぎ後、AU712で冷房改造された唯一のサハ103−750番台です。しばらく青梅線で使用され廃車になりました。以上細かく失礼いたしました。
投稿: 細井忠邦 | 2014年11月11日 (火) 08時43分
B767しゃん、おはようでごんす(^◇^;)お邪魔致しま〜すm(_ _)m大阪環状線にも走っていたんですね…103系・量産冷房車が。ヘッドライトがブタ鼻ですね(^◇^;)4枚目の画像は【天王寺】止まりですかね。
投稿: マスダっち1971 | 2014年11月11日 (火) 10時43分
細井忠邦さま、こんばんは。
大阪環状線に投入されたのは山手線などに較べると半年遅れでしたので、投入前の1973年の夏シーズンに山手線に投入されたのですね。あの頃はよく混色の編成をみたものでしたが、それが環状線に投入予定の車両とは気付かずでした。
さらにサハ103-750番台の細かいフォローありがとうございます。サハ103の製造を見ると1980年で早々と製造が終わっており、あとはサハ101からの改造でまかなっていた感がありますね。
投稿: B767-281(クハ415-1901) | 2014年11月11日 (火) 20時09分
マスダっち1971さま、こんばんは。
大阪環状線の場合、天王寺止まりというのは良くありますね、特に東半分を回る場合に。その辺は山手線とは違う運行形態だなと感じますね。
投稿: B767-281(クハ415-1901) | 2014年11月11日 (火) 20時11分