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2014年11月12日 (水)

1989年のDüsseldorf Airport その20 Viva Air の Boeing 737-300

1989年11月9日、東西冷戦の象徴だったベルリンの壁が東ドイツ政権内部の手違いから開放された晩から四半世紀、25年の歳月が流れました。

1989年の夏頃からチェコやハンガリーなどを経由して西側に越境しようとする東ドイツの人々が増えだし、10月7日のドイツ民主共和国(DDR: Deutsche Demokratische Republik)建国40周年の記念日にソ連のゴルバチョフ書記長が東ベルリンを訪問し、ホーネッカー議長に引導を渡したのは私も西ベルリンのテレビニュースで見ていました。

そして私が日本に戻ってから約1ヶ月後に、西ベルリン時代に同じアパートに住んでいた日本人の一家から今、ベルリンは大変なことになっているとの国際電話での連絡を受けたのを憶えています。確か、9日は木曜日で、電話を貰ったのが10日の夜で、そのまま週末になったのを記憶しています。

まさにその瞬間が東西冷戦の終結の象徴的瞬間だったとはあのときは気がつきませんでしたが、12月3日のマルタ会談でアメリカのジョージ・H・W・ブッシュ大統領とソ連のミハイル・ゴルバチョフ最高会議議長が冷戦の終結を宣言し、時代の大きな変化を実感したものでした。

その後、西ドイツが東ドイツを飲み込むというか、ソ連から購入するような形(ちょっと表現が過激かも知れませんが)で東西ドイツの統合が進みましたが、ドイツ国内ではいまだに東西の格差が残り、さらにEUの東方発展に伴う新規加盟諸国に対するドイツの国際的な役割の増大、あるいは負担の増大も国内問題となっており、フランスやイギリスなどでは国内に脱EUを唱える政治勢力が力をつけつつあるという不穏なニュースも耳にします。

Ecelj_boeing_7373q8_cn_24299_1598_8 EC-ELJ Boeing 737-3Q8 cn 24299 ln 1598 1989/5/7 DUS

さて、1989年のDüsseldorf空港で撮影した飛行機、今回はこの空港の性格を象徴する旅客機です。ドイツは分権国家で、日本や隣国のフランスのような中央集権国家ではありませんから、どの都市も似たような大きさ、人口、規模ですが、空港に関してはフランクフルト・アム・マイン空港が主要玄関口であることは当時も今も同じであると思います。それに対して、このDüsseldorf空港はフランクフルトに乗り入れられないチャーター系の会社が多く乗り入れているというイメージが強くあります。

そんなスペインのチャーター系エアラインのひとつだったViva Air(IATA: FV, ICAO: VIV)はスペイン語のVuelos Internacionales de Vacacionesから社名をとったと言われ、1988年2月24日イベリア航空ルフトハンザ航空によって設立されました。以前、西ベルリンのテーゲル空港でのシリーズでEuroberlinの紹介をしましたが(記事)、あのときは西ベルリン乗り入れのためにエールフランスとルフトハンザが出資して、Euroberlinを設立しましたが、今回はイベリア航空とのコラボです。

Ecelj_boeing_7373q8_cn_24299_1598_2 EC-ELJ のアプローチ

機材はBoeing 737を使って、路線はもっぱら西ドイツ国内からスペインへのチャーター便でスペインの目的地はパルマ・デ・マヨルカでした。1992年には両航空会社のコラボは解消され、イベリア航空がViva Airの運航権を引き継ぎ、スペイン国内線市場にも参入し、機材もDouglas DC-9-32 (3機)になりましたが、その期間は短くやがてBoeing 737(トータル15機)に戻りました。塗装は如何にもスペイン、しかもバカンスを象徴するスペインの子供が描いたミロ風の絵を垂直尾翼に示していました。

Viva_air_fleet_list_small 表1 Viva Air のFleet List

ロンドン・ヒースロー空港にも乗り入れ、定期便を飛ばすまで成長したこともありましたが、定期便は赤字が続き、1995年には定期便運航権はイベリア航空に譲り、1998年には厳しい競争に敗れ、運航停止、倒産への道を辿りました。最終的にスタッフ、機材、運航権はイベリア航空が引き受けました。

Ecelj        表2  Boeing 737-3Q8 cn 24299 の機体の履歴 
EC-ELJと登録された後にEC-FERに再登録されています。

Düsseldorf空港で撮影したViva Airの Boeing 737-300のEC-ELJですが、表1には出てきません。ただcn 24299の機体があるので、その経歴を追ってみると、リースの期限が切れて戻った際に再登録されてレジが替わっていることがわかりました。同機は2012年に現役生活を終えたようです。

またBoeing customer code Q8はILFC(International Lease Finance Corporation)に与えられていますが、同社も1990年には大手保険会社AIGの傘下となり、さらに今年には同じく航空機リース企業のエアキャップに買収されているのですね。

Viva Air のFleet list, Boeing 737-3Q8 cn 24299 の機体の履歴に関してはPlanespotters.netのデータを歴史に関しては英語版Wikipediaの文章を参考に纏めました。

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